ガンダムの魅力は量産機にこそある!
という考えを持つガンダムファンも多いことかと思います。実際、現在放送中の『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』でも、量産機の存在が戦闘を盛り上げてくれていますよね。
そこで今回は、たくさんの魅力的な量産機の中から、『 機動戦士ガンダム00 』に登場するジンクス(GN-X)という機体について、触れてみようと思います。
量産機だけど高性能で、ガンダムを追い詰めた
ジンクス(GN-X)はアニメ第一期終盤に、監視者ことアレハンドロ・コーナーが連邦軍に提供した、擬似太陽炉搭載型のMSです。
提供された機体数は30機ですが、実戦に投入されたのは29機です。それまでビーム兵器はガンダム側だけのものだったところを、ジンクスの登場により連邦軍側も使用してくるという熱い展開になりました。
頭頂高は19.0m 。重量は70.4t 。武装はGNビームライフル 、 GNロングレンジライフル、GNビームサーベル、GNシールド 、GNバルカン、GNクロー。
はじめて戦闘シーンが描かれたのはアニメ第20話。初当時にして、過剰な武力介入によってすっかり悪役とかしていた三機のガンダム・チームトリニティを圧倒するという大活躍を見せてくれました。
その際ジンクス部隊を指揮していたセルゲイ・スミルノフは、「これが勝利の美酒というものだ」と名言を残しています。
機体の性能が近づけば、ガンダムにだって遅れを取らない。エースの実力を魅せつけてくれる、連邦側の大勝利回です。量産機が連携&パイロットの実力でガンダムを圧倒するという、熱い展開でもありました。
よりパワーアップした『 機動戦士ガンダム00 』の量産機、ジンクスⅢ


その後、アニメ第二期ではよりパワーアップした量産機、ジンクスⅢ(GN-XⅢ)が登場。こちらの武装はGNランス、GNビームサーベル、GNバルカン、GNシールド 、GNクローとなっています。
量産機とはいえ一期に登場したガンダムエクシアを力で圧倒する(より性能の高い量産機であるアヘッドもいましたが)という高性能っぷりを披露。とはいえ、この時点のエクシアは損傷している上にトランザムを使用していません。基本性能はエクシアとジンクスⅢにそう差はないかと思われますが、万全の状態ならエクシアの方に分があることでしょう。
ただ、ジンクスⅢの場合は量産機ですので、数で圧倒するという戦法もとれます。
ジンクスⅢは第二期における連邦&アロウズの主力量産機であり、アロウズではパイロットごとに合わせたカスタムチューンも可能。
不死身のエースことパトリック・コーラサワーが、これに乗って量産機同士で連携し、ガンダムを追い詰めるというシーンもありました。
アニメには登場しなかったジンクスII
尚、外伝コミック作品『機動戦士ガンダム00F』には、ジンクスIIと呼ばれる機体も登場。武装にはチームトリニティの乗っていたガンダムスローネのデータが反映されていましたが、この時点での世論は「ガンダム=悪」です。ガンダムを参考にしたジンクスⅡは流行りませんでした。
ジンクスIIについてはこちらのページをご参照ください。
http://www.gundam00.net/F/ms.html
大剣がかっこいいジンクスⅣ
そして、劇場版ではさらなる進化を遂げたジンクスⅣ(GN-XⅣ)が登場。
一般機と指揮官機の2パターンが存在します。劇場版の世界ではガンダムと連邦が打ち解けているため、このジンクスⅣはV字のアンテナを頭部に持っていたりと、再びガンダムに近い機体となっています。
この機体の特徴は、パーツの交換によってジンクスⅠからⅣへとバージョンアップすることが出来るという、汎用性の高さ。
また、装備は各々選択して変更することが出来、中にはジンクスⅡに使われたGNバスターソードという大剣(実体剣)も存在。
大剣で戦う量産機というロマンの塊でもあります。
また、トランザムによる一時的な性能の上昇をはかることも可能――なのですが、劇場版後に開発された機体からは、安全面を考慮しその機能が取り除かれた模様。
量産機=弱いというイメージを覆す、ハイスペックかつロマンの塊でもある機体。それがジンクスシリーズです。ガンプラにもなっていますので、たくさん作って量産機らしくずらりと並べてみるのも楽しいかも。
[aside type=”boader”] 画像引用:http://p-bandai.jp/item/item-1000011842/[/aside]