4月2日に放送された『 キラキラ☆プリキュアアラモード 』第9話「キラパティがあなたの恋、叶えます!」にて、ポケモンのサトシが登場!?
なんて、ちょっとだけ話題になりました。サトシを大人にしたような服を着たキャラクターが登場したのです。
それはそれで面白い話題なのですが、その影に隠れてもうひとつ、興味深いテーマがファンたちの間で語られているのです。その問題に勝手に名前をつけるとすれば、こうでしょうか。
『 キラキラ☆プリキュアアラモード 』に降って湧いた「プリアラ資金問題!!」
今回は、この問題についてご紹介します。プリアラがどんなアニメかわからないという方は、こちらを。
スイーツへの想いが生む万能エネルギー、キラキラル
この問題に触れる前に、おさえておきたいポイントがひとつあります。それは、「キラキラル」についてです。
キラキラルとは、プリアラにおいて“スイーツから生まれる”という不思議なエネルギーのことをさします。スイーツに込めた想いが結晶化したものであり、スイーツの美味しさの元でもあります。
今作のプリキュアは、このキラキラルから攻撃に使えるクリームを生み出したり、クリームでものを作ったりすることが出来ます。
スイーツの愛が生み出す、人を笑顔にさせたり道具にもなったりする超万能エネルギー、という感じです。
持ち運べるスイーツショップ!? 『キラキラパティスリー』
では、話を戻します。
アニメ第8話にて、主人公・いちか達は、スイーツショップ『キラキラパティスリー』をオープンさせました。店内の飾りやイスなどは、すべて上記のキラキラルが元になって作られています。
お店自体も、鞄を開くことで出現するという謎原理のスグレモノ。持ち運びが可能なので、移動するお店として営業することも出来てしまいます。
未知のエネルギーがある世界ですし、そもそもプリキュアは魔法少女モノのアニメです。このあたりへのツッコミは不要ですよね?
そう、ここまでは誰もが納得出来るです。問題はここからです。
今作はお金のやりとりを描写しない

『キラキラパティスリー』はスイーツ“ショップ”です。つまり、お店です。いちか達がケーキを作り、それを求めてきた人たちに売るわけです。実際、訪ねてくる人たちのことを”お客さん”として認識していました。
ところが、今作のプリキュアでは徹底してお金のやり取りを描いていません(9話時点での話です)。
作ったスイーツに値段表示はありませんし、訪れたお客さんが財布を出した描写もありません。
とはいえ、そこは幼女の皆様が楽しむアニメ、プリキュアです。生々しいお金のやり取りを描かないという方向性は理解できます。
「中高生だけでお店を営業していいの?」「営業許可は?」なんてツッコミも無用。
『キラキラパティスリー』はお店屋さんごっこの延長――と考えれば、とくに問題はないはずなのですが……。
どっこい、8話にてスイーツの素材を普通にお店で購入している(例のごとく財布を出すシーンはカット)のです。
買い出しという概念がある以上、お金のやりとりは発生しているのに、描かない。
素材も不思議な力で出せるとして、あくまでファンタジーを貫き通した方が半端に現実を感じさせることもなかったのでは?
と疑問に思ったファンもいるようです。
やっぱりお金のやりとりは描いた方が、教育にもなるのでは? との声も。
ごっこあそびのおもちゃにも、お金やレジのおもちゃはあります。お店を名乗りつつ、タダでお菓子のやりとりをしているようにも見える見せ方は、子供に疑問を持たれる可能性もあるかもしれません。
という問題です。ファンの間で、お金のやりとりの必要性をめぐって議論されているわけです。
とはいえ、それを気にしているのは一部の方だけでしょう。肝心の幼女の方々がとくに疑問に感じていないのであれば、別に問題はなにのかもしれません。
でもやっぱり、どうせなら素材をキラキラルでなんとか出来たほうが、ファンタジーっぽくて面白いのになあ、と思いました。
いろいろ書きましたが、プリアラは良いアニメです。考察されるのも、楽しんでいる方の多い証拠です!