最近なにかと緊張するニュースが多かったですが、それもようやく和らいできました。これで心置きなく、集中してアニメを楽しめるようになってきた感じがします。
というわけで、『夏目友人帳 陸』第3話です。今回は、柴田のお話です。
起:昔の同級生との再会
ある日夏目は、柴田から「久しぶりに会わないか?」と遊びの誘いを受けます。
彼は、夏目の昔の同級生であり、妖に恋をしてしまったことから、夏目が”見える”ということを知っている人物です。
予定があると言っても聞かず、強引に約束を取り付ける柴田。休日、夏目は遊ぶ約束をしていた田沼を連れて、柴田に会います。
柴田は、家や学校を転々とし、人間関係に良いイメージがなかったころの夏目の知り合いです。
夏目の事情を知った今も性格は強引ですが、身体の細い2人を心配してメシを奢ってくれたり……良いやつではあるのです。うまいもん食わせてやる――と言いつつ、ハンバーガーをベンチで食べるあたりが性格を表しています。
デリカシーはなさそうですが、裏表のない性格です。
承:不気味な人形屋敷のお話
さて、そんな柴田から「人形屋敷」と呼ばれている、”物音のする廃屋”の話を聞くことに。で、見に行きます。
「犬か猫が入り込んでいるんじゃないか」
と柴田は言うのですが、フラグです。
ばっちり見ちゃいます。
夏目、廃屋の窓に不気味な人影を2つ発見!(||゚Д゚)ヒィィィ!
いつものように、「デカイ虫が飛んでいた」とごまかす夏目ですが……田沼には感づかれ、暴露します。
術は使えないけど力はある夏目。妖は夏目の力を目当てに、襲ってくるかもしれません。
巻き込みたくないので、遊びは切り上げようと思う夏目。だけど、「俺はかまわないぞ」田沼は言います。
田沼の家は寺です。なので、妖を迎え撃つには都合がいいのです。そして結局柴田にも話を聞かれてしまい、3人で寺へ行くことに。
「お前がそういう体質だってわかってたのに、迂闊な話をしたのは俺なんだ。俺にもなにかさせろ」
なんだかんだ友達想いな柴田。
お互いに責任を感じ合い……全然違う性格のようで、似ているところもあるようです。
会ったばかりの田沼の家なのに、堂々と上がり込み泊まり込む柴田。そのコミュ力が羨ましい。
ホラーな展開へ移行していき……
柴田曰く、その人形は「二体さま」と呼ばれている存在らしいとか。
なんでも、蠱毒のような行為を人形で行い、生き残った二体が力を持つ――というものだそうです。
廃屋の家主は「二体さま」を生み出すも、「二体いる二体いる」と叫びながら逃げ出したとのこと。やばそうです。生み出した家主でさえ制御できない妖の予感。
周囲の者たちは気が狂ったのだろうと相手にしなかったようですが、夏目が見た妖は人形の顔をしていました。
前回までとは違い、一気にホラーっぽくなってきました。
男3人で夕食を作り友情を育んだり、風音にビビって密着したり……。そんなサービス(?)シーンもあって。
転:襲いかかる恐怖の人形

そしてついに、二体さまが襲撃してきます。
ガラスを破壊したのか、物音を立てながら現れる不気味な人形。完全にホラー映画の悪霊です。
一体目はなんとか夏目&ニャンコ先生の連携で倒しますが、続く二体目が背後から接近!
ホラーの基本ですね。
そこで、柴田&田沼が寺の中から探し出した御札を夏目に渡し、最後はニャンコ先生が撃退。かわいい見た目をして、頼れる先生さすがです。
結:そして深まる友情
一件落着の後、柴田は巻き込んでしまったことに責任を感じ、謝罪します。
「俺はただ久しぶりに会って、話がしたかったのに」
そう口にする柴田に、夏目は言いました。
「俺は嬉しかったよ、柴田。他校に行ったのに、こうしてまた思い出してくれたり、繋がりを持ってくれようとしたり。俺がこんななのに、またちゃんと話してくれたり」
いろいろあったけど事件は解決、友情も深まりましたとさ。
夏目→巻き込みたくない
田沼→相談してほしい
という、お互いに相手を想いつつも、それ故にすれ違うこともある。
そんな展開に、今回は柴田という昔の知り合いが加わったお話でした。
『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第3話 「二体さま」のまとめ
夏目にとって、田沼と出会う以前の思い出には、いいものが全然ありません。となると、当然柴田も思い出しくない出来事の中にいたはずです。
だけど、そうした昔の繋がりも、新しく良いものに変わることがあるのです。
夏目にとっても、柴田にとっても、大きく成長した回だったのではないでしょうか。思っていることを言い合ってしまえば、案外それで解決することってありますよね。
全体的に少し暗めでホラーテイストのある回でしたが、ところどころでギャグを飛ばしてくれるニャンコ先生の存在が癒やしにもなっていました。
やっぱりニャンコ先生って凄いキャラクターだなぁ。