ついに第4話の放送です。はやくも三分の一が終了してしまいました。さて、今回は、冒頭からニャンコ先生のかわいいシーンがありました。
夏目と一緒に映画館で映画を観るというシーンなのですが、傍から見ると猫なのに、堂々と座席を一つ使用し、ポップコーンを食べているという。絶対目立つと思うのですが。
まあそれはそれとして、はじめていきましょう。
起:街で出会った女性の家へ
今回は名取周一という、人気俳優でありながらも祓い人である夏目の友人(とはいえ成人していて、23歳です)が登場する話です。
ある雨の日、夏目は名取さんの使っている紙人形を拾います。
雨で滲んで文字が読めないけれど、なにか妖関連で緊急の状態だったら大変だ。そう心配に思った夏目は、かろうじて読める「桜洗塚 十四時」という文字を見てその場所へ移動します。
傘もささずに立っていると、親切な女性が「ビニール傘いっぱいあるから、持っていってください」と声をかけてくれます。
普通こんなことってないですよね。夏目はイケメンだからなぁ、羨ましいです。
夏目の立場からしたら、しょっちゅう面倒事に巻き込まれているので、不用意に信じるのもどうなのって感じですが。まあ、そこは優しい夏目。疑うことなくついていきます。
そして案の定、巻き込まれます。
承:名取さん登場
彼女の大きな家に入ると、不自然な物音がします。
どうやら、時々屋根の上になにかが落ちてくる音がするとのこと。
雨宿りのお礼に屋根の上を見に行く夏目。そこにあったのは、不気味な顔のある石でした。しかも、これまた不自然な突風が吹き、夏目は屋根の上から落ちてしまいます。

そんな夏目をキャッチしたのは、
「やれやれなにやっているんだい」
名取さんでした。
ここから、話は名取さんを交えて少しシリアスな方向へ。実は、月子さんというその女性の父が祓い人であったというのです。
だけど、父はもう妖が見えなくなってしまい――異変に気づくことの出来なくなってしまった父を想い、秘密裏に名取さんに調べてもらうよう依頼をしたのだとか。
月子さんは、祓ってきた妖達の仕返しではないかと、不安に思っています。
今回の妖は“怖い存在”としての妖です。
夏目は力があるとは言え、術のことはよく知らないただの高校生です。それでも、友人である名取さんのために協力します。しかし一方で、田沼達とは違い力を持っている名取さんに対しても、友人帳のことを隠しています。
友人帳は妖の命を握る存在だから。
故に、力を持っているからこそ名取さんには話せないのです。
名取さんのことを信用していないわけではありません。それでも、話してしまうのは妖に対する裏切りになる。夏目はいつものように、一人で抱え込むのです。
転:そして現れる妖
さて、今回の話の重要人物がもう一人存在します。それは、月子さんの家に住まうお手伝いのおばあさんです。
このおばあさん、月子さんの家に入った瞬間から登場しているのですが――実は、お手伝いさんのセリフに対し、月子さんは一切反応していないのです。
しかも、夏目が声をかけると驚いてみせるお手伝いさん。怪しさマックスです。
案の定、このお手伝いさんこそが妖でした。
一人になったところで夏目を襲い、「お前が友人帳の夏目かい?」と問いかける妖。
しかし、そこに名取さんが現れ、妖は立ち去ります。夏目は、友人帳のことを聞かれてしまったかどうか気にかけますが、
「心が決まる前に話す必要はないんだよ」
と、秘密を抱えていることに対して、深く突っ込んだりはしません。結局どこまで聞こえていたのかはわからずじまいですが。
さてさて。どうやらお手伝いさんの妖は、月子さんの父が使役していた妖らしいと判明。全部で三体、使役していたようです。
もう妖が見えなくなってしまった月子父ですが、契約者が死なない限り、祓い人につかわれている妖は契約に縛られます。なので、あの妖はこの家に災いを呼び寄せ、月子さんの父を殺そうとしているのではないか、と名取さんは考えます。
しかし、妖が見えないのは月子さんも同じ。
もう家には誰も見えるものがいないのに、お手伝いさんのように振る舞い続ける妖。
本当に災いを呼び込もうとしているのだろうか。夏目は疑問に思います。
再び名取さんと分かれ、広い家の中を手分けして探します。するとそこに、別の妖が現れて――襲撃されたところで終了。
って、あれ? まさかの2話構成でした。

今回の『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第4話 「違える瞳」は、いいところで終わった!
とってもいいところで終わりました。お手伝いさんの妖は敵なのか、味方なのか。夏目を最後に襲った妖は何者なのか。そして、夏目と名取さんの関係はどうなるのか。
次回に乞うご期待。
ちなみに筆者は原作を読んでいるので、先を知っていたりして。
うーん、これは原作を知らなかった方がもっと楽しめたのかなあ、と思うと少し寂しいです。