「Fate/zero」では元々ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが召喚に使う予定だった聖遺物をウェイバー・ベルベットが盗み出し、急遽別の聖遺物を取り寄せたことでケイネスがランサーを召喚したという経緯があります。
ではもしウェイバーが聖遺物を盗まず、ケイネスが当初の予定どおりライダーを召喚していたとしたら、聖杯戦争の展開はどうなっていたでしょうか?
本編の台詞や原作者の言葉をもとに、色々想像してみました。
ライダーとケイネス、ソラウの相性は?
本編中でも少しライダーが言及していましたが、これは恐らくものすごく悪いと思います。
いわゆる典型的な「魔術師」として表舞台にはほとんど姿を見せないケイネスと、正々堂々正面からぶつかりたいライダーとは反りが合わないでしょう。
また、騎士ではないもののライダーはれっきとした「王」です。アーチャーに対し臣下としてふるまった遠坂時臣のように、ケイネスがライダーに対してふるまえるとはとうてい思えません。
反面ウェイバーよりも魔力量は充実しているので、ウェイバーがマスターの時と比べ宝具の使用可能回数などの面で有利になるかもしれません。
ランサーとウェイバーの相性は?
では反対に、ランサーとウェイバーの組み合わせはどうでしょうか。
ランサーは「主に対し忠誠を貫きたい」という思いを抱いていますから、ウェイバーに対し反旗を翻すようなことはないでしょう。となると強い陣営になるのかというと、むしろライダーと組んだ時よりも弱くなるのではないかと思います。
ウェイバーは、「Fate/zero」の物語を通して一番精神的に成長したといっても過言ではないキャラクターです。しかしそれは最初に「お前の望みは小さい」と貶され、馬鹿にされながらもライダーと共に歩んできたからというもの。最初から自分を肯定しかしないランサーが相手では、ひょっとしたら自分の弱さにも気付けなかったかもしれません。
余談ですが、もしもランサーがライダーのように普通に実体化してマッケンジー家で生活していた場合、マーサ(おばあさん)が思いっきり魅了の魔術にかかってしまい別の修羅場が生まれそうな気もします。
やっぱり Fate/zero はそのままが一番!
ライダーとケイネス・ソラウ、ランサーとウェイバーと双方の視点から考えてみましたが、やはりそのままの陣営が一番ですね。
でも、ランサーの魅了にかかったマーサさんはちょっとだけギャグ時空で見てみたいかも…?