いろいろとぶっ飛んだあまそぎ達のおかげで、かずやも桐葉もてんてこ舞いな日々が続いているようだが、結局のところ、これでかずやはすそ払いとしての任務は果たしているのであろうか?
段々とつぐもものカオスっぷりがわかってきた第7話のレビュー、開始じゃ。
つぐもも 七本目「金山さん」のあらすじ
以前の戦いと嵐によって白山神社がなくなってしまい、公園の遊具に移住していた菊理と黒耀。ひょんな事から菊理は加賀見家のお風呂を貸してもらっていたが、その隙に遊具が取り壊されていた。
住む場所をなくした2人は加賀見家に居候する。そして神社の修繕費用とすそ予報を買うための資金を借りるため、一行は「金羅神社」へと向かう。
菊理の苦難
白山神社(公園内)からか弱い悲鳴が聞こえる昼。
「なにがすそ予報では10%じゃ。怪奇事件目白押しじゃったわ〜!」
学校で度々起きたつぐももによる騒動に出くわした桐葉が、すそがでる確率は10%(2ヶ月前は)だと教えた菊理に制裁を加えていた。もちろん物理的な意味で。
作業服のせいか妙にお母さんっぽい見た目になった黒耀。生活費や寺の修繕費のために、アルバイトをはじめているようで、(多分いつも通り)制裁中の菊理を助けようとはしない。
桐葉が奥義「千年殺し」を食らわそうとするが、さすがにシャレにならんと言ってやめている。千年殺しについては調べてみよう!簡単にいうとカンチョーのことだぞ!
やり返さんとばかりに能面を取り出し、みなづちを詠唱するが、びちゃ。とバケツ一杯くらいの水が滴り落ちるだけ。
土地(神社?)の力がないと以前のような力を出すことはできないようで、あっけなくパンツ丸見えのボストンクラブを食らわせる。
かずやはプリンを買ってくることを条件に、それ以上やっちゃだめよと諭し、ようやく攻撃をやめる。
なぜ菊理は力をなくしてしまったのか?と疑問を再度聞く桐葉。しかし、それは今は言えない。時が来たら教えてやるとまたもはぐらかされてしまう。
無理やりかずやをすそ払いに任命したことと関係があるのかどうかは分からないが、無理なら力づくでも吐かせてやろうと、またも争いモードに。だが
「この白山くくりダムが完成してからや!」
端から見たら砂遊びをしているようにしか見えないが、水源の安定供給を行うためにやっているらしい。それにしてもダムの完成度が高すぎる。
その技術力を売ったらすぐに神社の修繕費用まかなえるのでは…とは言っちゃいけない。
が、あえなくマセガキたちによって破壊されてしまった。どんまい、菊理。
砂で汚れてしまった身体を洗うため、2人はお風呂に入る。いつものお風呂シーンですが、今回は菊理が恥ずかしがったためかずやはいないようだ。
ゆったりと湯船に浸かる。桐葉さんは股をおっぴろげーしょんしてますが大丈夫なんでしょうか。
ここで改めて菊理の力の謎を問いただす。今回はしりとりで勝ったら教えろ!と一人で勝手にしりとりを始める桐葉の第一声。菊理の両手を上げて
「せ・ん・た・く・い・た」
もちろん胸のことである。ですよね如月千早さん?
「単細胞!」
「うんちたれ!」
「冷酷非情!」
その後も罵倒しりとり合戦は続いていたが…2人揃ってのぼせて倒れてしまいましたとさ。
夕方頃、菊理は自宅(公園)に戻っていった。

加賀見家の新たな住人
ゆうどきの食卓。料理を半分残してその場を後にするかずやを咎めるブラコン姉ちゃんことかすみ。何気にお父さんのかずあきもいる。
犬や猫をこっそり拾ってきてるんじゃないか?と問いただされるも、桐葉がいるだとと言うことはできない。
「そうじゃぞかずや。ペットはお前だけで十分じゃ」
…なぜか食卓で共にご飯を食べている桐葉。当然桐葉の分の夕飯も用意されていた。どうもかずやと出会った次の日からかすみとは面識があり、かずあきは桐葉とは長い付き合いだという。それは、妻であった奏歌への告白の時も、一緒に映画を見に行った時も、海に遊びに行った時も…。
「小姑…」
お父さんはぼそりとつぶやくのであった。なお桐葉には顎で使われる関係の模様。
買ってきていたプリンを菊理に渡すのを忘れていたため、2人は白山神社(公園)に向かう。しかしそこで見たのは、すでに取り壊しされたばかりの、がれきだらけの滑り台であった。どうやら子供が怪我をしたという理由で母親が激怒。そのまま町長に殴り込み、取り壊されてしまったという。日本の公園で子供が遊ばなくなっている理由の一つですね。
泣きつく菊理に、桐葉は一つ提案をする。それは…。
「やっくん、だからペットはダメって言ってるじゃない。捨ててきなさい」
「大丈夫、人だから」
「よろしく頼む」
加賀見家に居候することだった。
翌日。かずやの一言は
「ひどい寝相だよ桐葉さん…また履いてないし」
もはや驚くことすらしなくなったラッキースケベであった。まぁ、イエスロリータノータッチの精神で。
朝風呂に入ろうとするかずやだったが、油断大敵。風呂場に入った途端、目の前に大きなおっぱいが現れた!黒耀と菊理がお風呂に入っていたらしい。すぐに黒耀に謝罪するかずやだが
「男子にとって、私の胸を自由にすることはこの上ないご褒美だそうだ。此度の件、感謝している。好 き に し ろ」
ラッキースケベ2連発。クラスメイトの人たちが聞いたらさぞ羨ましがるだろう…。「かずやんのスケベ!」と菊理も罵倒するが、そもそもかずやはなぜ2人がここにいるのかをよく理解していなかった。
昨晩。菊理と黒耀をなんとか泊めることはできないか、と相談するかずや。だが、かずあきとかすみは反対する。
「こんな…こんなダイナマイトおっぱいと一つ屋根の下で暮らすなんて、間違いが起きたらどーするの!!!」
ブラコン姉ちゃんは若干理由が違うようだが。2人を同時に養うのは難しい、とかずあきも桐葉を諭すのだが…
「6月22日晴れ。君はまるでひまわりのような人だ。
君を見た
その日から、
僕はその魅力に
とりつかれて
しまった。
君の笑顔、
君の声。
君のまなざしは、
周りの人々を
明るく照らす、
まるで女神のような…
かずあきの 左ストレートパンチ!桐葉から出た吹き出しをパンチでひしゃげるお父さん。
「どうぞ、自分の家だと思って、おくつろぎください!」
あっさり承認してしまった。おそらく、桐葉が読んでいたのは、かずあきの日記か奏歌へのラブレターか…。とにかく公開処刑を食らわされたのであった。
金羅神社
さっそく加賀見家の一室が小さな神社と様変わりしたのだが、今日は行くところがあると、かずやと菊理を連れ出す桐葉。向かった先は、菊理がこれでもかと同行拒否を示していた「金羅(かなら)神社」であった。ここでお金を貸してもらわないとすそ予報が買えないだろうという桐葉の提案だった。
「お〜い、たぐり。わいやぁいれてくれ〜」
神社の祠から声が聞こえ、その瞬間、3人は祠の中に飲み込まれてしまった。
神社の居間と思しきところに落ちた3人を待っていたのは、金山たぐりという金羅神社にいる神様であった。元ネタは、全国の金山神社などで鉱山や金属技術を守護する神『金山彦神』です。
以前から菊理は金山さんにお金を借りていたようで、まだ借金を返せていない中で再度借りに行くのが億劫だったようだ。…と思っていたが、菊理があれほど嫌がっていたのは別の理由であったのは、今から数分後にわかるお話。
毎度お金を借りる際は、金属製の特殊なカードを使った神経衰弱で金額を決めているのだという。引いたカードの枚数が多ければ多いほど、その分多くのお金を借りられるというわけだ。
菊理は説明をするとともに、桐葉に耳打ちをする。
「わかった。そのようにしよう」
サイコロで決めた順番は、桐葉→かずや→菊理→金山さんで決まった。
ロリコン大歓喜ゲーム

さっそくカードをめくる桐葉。五千円のカードを2枚引き当て見事五千円を獲得するが、残念ながら連続でカードを引き当てることはできなかった。つづいてかずや。引いたカードは
『おっぱいちゅうちゅう』
!?
『おしりもみもみ』
!?
「なななななんじゃこれはー!!!!」
菊理が一番嫌がっていた原因はこれだった。菊理の説明では、これらのカードを獲得した人は、そのカードにある行為ができる権利を持つという。そして『絶対少女』の掛け軸をかざす金山さんの「偏った」ある趣味を満たすためにできたゲームなんだという。
「菊理ちゃん、ありがとう。こんな美味しそうなお友達を連れてきてくれて…!」
簡単に言えばあれです。ロリコンです。本当にありがとうございます。
桐葉の速攻逃走も虚しく、菊理に引き止められてしまう。
そう、このゲームはカードを全て取ってしまえば良いのだ。ついでにかずやは権利カードを取ってしまえば、おっぱいちゅうちゅうやらおしりもみもみやらを3人(ここ重要)に行うことすらできてしまうのだ!
…まぁ多分かずやは考えてないと思うが。
菊理のターン。1枚目のカードは『耳はむはむ』。しょっぱなから絶望する菊理だが、感を使って同じカードを当てろ!と桐葉が励ます。そして引いたカードは…『わきくんくん』。
「アホ神がー!!!」
桐葉の恥ずかし固めでノックアウト。多分この光景も金山さんからしたらご褒美なのだろう。続いて金山さん。確実に一個は取りたいと言っていたが、引いたのは『ぺろぺろちゅうちゅう』。もはやどこをぺろちゅうするのかこれ…。
しかしここでいきなり天の声!そして金山さんは見事『ぺろぺろちゅうちゅう』を引き当ててしまう。
「…決めた!」
桐葉にしようか、菊理にしようか。謎のポエムにしか聞こえない金山さんの感想ののち、その牙は菊理に向けられた。
ものすごいぶちゅー音の嵐。それは桐葉も泣くほどのおぞましい光景だった。1巡目はこれで終了したが、2巡目は『両端すてぃっくがし』を引き当てる。次の標的は桐葉。
これは簡単に言うとポッキーゲームだが、合コンでもそんなに早く食べない。そして頬に手を当てない。唇をつけてそのまま押し倒したりはしない!合コン行ったことないけど!
なお勢いは劣らず。『首筋れろれろ(被害者:桐葉)』『足裏れろれろ(被害者:菊理)』『ねこねこスーツ(桐葉)』『ばにーがーる(菊理)』を引き当てる。
盤石、金山たぐり。この遊戯に死角なし。
「つぎはおさわり系が良いわねぇ。札の場所は把握済みよ」
さわ…さわ…
現状、残りまだ引いていないカードは一枚『全身まっさぁじ』のみ。つまり、次のターンで引いていないカードを金山さんが引いてしまった場合、残りのカードを全て取られてしまえる状態なのだ。
絶体絶命少女。2人は仕方なく、開始前に耳打ちした作戦を決行する。
最後のあがき
「おいたぐり。厠はどこじゃ。もう我慢できん」
厠に行こうとする桐葉。場所を教えてもらったが「一人では怖くて行けん。一緒に来てくれ」と切願される。
金山さん、意外にもその考えはなかったのか、一緒に行こうの発言でひらめき、颯爽と桐葉を厠に連れ出したのであった。
その間に、菊理がカードの配置を変更するという作戦だったのだ。
無事(多分)トイレを済ませて居間に戻る2人。無事にできたじゃろうな、という桐葉の視線に答える菊理だが
「あら、カードの配置が変わっているわね」
速攻でバレた。さすがに金属に精通する神様。真鍮製のカードの指紋や曇りなどで、カードが動いていたかいないかを判断できていたのだ。
では取り替えたカードの場所に『全身まっさぁじ』があると推理した金山さん。その引いたカードはまさしく…
『ちくびこりこり』
違った!続いて桐葉のターンで、見事元の場所にあった全身まっさぁじを引き当てる。
2人の思惑通り、菊理は指紋トリックをすでに見破っていた。そこを突いたおかげで、あんとか絶望から逃げ出すことに成功した一行。カードの指示にはもうつっこむまい。
素直にトリックが読まれたと認める金山さん。このまま負けを認めるかと思いきや、おもむろに立ち上がり一つの掛け軸を指しやる。
「手番以外で、札に触れるべからず」
手番以外で触れてしまった場合は、相手方がカードを総取りできるというペナルティが設けられていた。恐るべし金山たぐり。この遊戯に死角なし!
3人の獲得金額は17万5千円。しかし、その代償はあまりにも大きかった。
「また来てねー」
「2度と来るかーー!!!」
金山さんの顔は、それはもうつやつやしておりましたとさ。
一言で言おう。ひどい回であると!
なんかこう、やべーなと思わされる第7話でした。さりげなくカイジネタ(キャストに書いて無かった気はしますが、後半のナレーションもそれっぽく聞こえる)もありましたが、とにかく金山さんのインパクトが大きすぎました!
第1話の桐葉のちんこ発言よりひどい単語は無かったものの、まぁ乳首コリコリやらおっぱいちゅうちゅうやらと…(笑)。
週を追うごとに面白くなってきているのが楽しみで仕方ないです。あと、制作スタッフは今回の神経衰弱を再現したカードを売り出しましょうか(提案)