『 機動戦士ガンダムSEED 』復讐のため戦争を激化させた男“ラウ・ル・クルーゼ ”と、 プロヴィデンスガンダム とは!?

遺伝子を操作された優れた人種・コーディネーター。遺伝子をいじられていない人種・ナチュラル。

双方の対立と、わかり合う道を描いた名作――『機動戦士ガンダムSEED』。その物語の中には、悲しき運命を背負った一人の仮面の男がいた。

圧倒的な存在感を放つラスボス

――正義と信じ! わからぬと逃げ! 知らず、聞かず! その果ての終局だ! もはや止めるすべなどない!!

ラウ・ル・クルーゼとは、『機動戦士ガンダムSEED』においてラスボスを務めた男であり、物語の中心にいた人物です。

彼は、コーディネーター達の軍・ザフトに所属する仮面の男です。物語の序盤から登場し、精鋭部隊であるクルーゼ隊の隊長として圧倒的な存在感を見せつけてきました。

ボスキャラクターでありながら、数々の量産機を操り、最後の最後で専用のガンダムに乗り主人公キラ・ヤマトと一騎打ちをしてくれた、アニメ的にも美味しい人物です。

寿命の短いクローン

――だから知る! 自ら育てた闇に食われて人は滅ぶとな!

キラ・ヤマトとは、一世代目のコーディネイターであり、人類の架け橋となるはずだった人物です。
そんなキラの父であるユーレン・ヒビキ博士が、コーディネーターに関する研究資金のために依頼を受け生み出した、クローン人間。それがラウ・ル・クルーゼです。

オリジナルであるアル・ダ・フラガは、ナチュラルです。彼は、自分の後継者欲しさにクローンという違法の行為に手を染めたのです。

しかし、クルーゼは寿命が短いという欠陥品でした。

私利私欲のために生み出された不幸なクルーゼは、アル・ダ・フラガを殺害。その後、ナチュラルでありながら、才能と努力の力でザフトの上層部にまで上り詰めます

そして、地球軍に重要なデータを流して力を与えたり、ザフト軍を内部をから動かしたりと、戦場を動かし戦争を悪化させていきます。

すべては、自分を不幸な身体にさせた人類への、復讐のため。

キラ・ヤマトとの一騎打ち

物語の終盤では、自分とは対極な身体を持つ、完璧なコーディネーターであるキラと交戦。キラはキラで、力がある故に戦場で利用され、悩んでいました。

クルーゼ「知れば誰もが思うだろう! 君のようになりたいと! 君のようでありたいと! 故に許されない! 君という存在は!」

キラ「力だけが僕のすべてじゃない!」

そんなキラに対し、否定しきれない言葉の数々をぶつけます。

けれど最後はキラに倒され、死ぬ瞬間、笑みを浮かべます。散々戦場を煽り暴れまわったクルーゼでしたが、一方では誰かに止めて欲しいとも思っていたのです。

最後の最後まで、可哀想な人物でした。

最後に乗った機体――プロヴィデンスガンダム

――ラウ・ル・クルーゼだ。プロヴィデンス、出るぞ!

そんなクルーゼが搭乗したのは、プロヴィデンスガンダム

複数のビームポッドが独立して動く“ドラグーン・システム”(いわゆるファンネル系武器)を、アニメで初めて使用した機体です。

分離し、全方位からの空間攻撃が可能。

その他にも大型ビームライフルとやはり大型のビームサーベルを持ち、高火力ビーム、全方位からのビーム攻撃というラスボスにふさわしい圧倒的な性能を発揮。

クルーゼはヒット・アンド・アウェイを駆使し、フリーダムガンダムに乗るキラを追い詰めました。

 ↑ラスボスらしい風格

 

クルーゼは、ナチュラルでありながらコーディネーターの組織に属し、両者の対立と共存という問題のど真ん中に位置する、重要なキャラクターです。

彼なくして『機動戦士ガンダムSEED』は語れない。今なお、プロヴィデンスガンダムを含めて、ファンの多いキャラクターです。

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