今回も「境界のRINNE」は3本立てです。お話のサブタイトル的に「さまよえるパワーストーン」と「ポルターガイスト」は現世、「死神界のタブー」はあの世のお話になりそうですがどうなるんでしょうか。
では、さっそくレビューに移っていきましょう。
さまよえるパワーストーン
友人たちとパワーストーンのお店にやってきた桜は、「願い叶えるよ」と不思議な声を発するブレスレットを見つけます。
店主から「タダで差し上げます」と言われ半ば強引にブレスレットを押し付けられた夜、虫歯菌のような姿の何者かが現れ「何でも願いを叶えてやる」と桜に告げてきました。
しかし、桜が「お小遣いアップ」や「数学のテスト範囲を教えて」と言ってもなぜか空回りばかり。翌日りんねに相談していたところに十文字が現れ、桜のブレスレットが祓い屋の間で伝説になっていた「さまよえるパワーストーン」であることが判明します。
「正しい願いを言わない限り持ち主に付きまとって迷惑行為を繰り返す存在」である一方、「自分が何者かわからないから人間の願いを叶えてみよう」とする自分探しをしていた「さまよえるパワーストーン」の精霊。
「女の子なんだから恋の願いとか願ったらどうだ?」と唆されて「じゃあ恋。でも、池の鯉を取ってくるのはナシで」とクールに返す桜が良いですね。
精霊に吹っ飛ばされた時にさわやかなパワーを感じた十文字は、その正体が食用岩塩であることを見抜きます。みんなで美味しく岩塩をいただいたことで、精霊も満足するのでした。
めでたしめでたし。
ポルターガイスト

駅から徒歩5分の3LDKという好立地にもかかわらず、家賃月2万円という超格安物件に家族で住んでいる桜たちのクラスメート・由美。しかし案の定事故物件で、騒がしい霊――ポルターガイストが存在する家でした。
桜には霊の姿が見えており、後ほど家を訪れたりんねも「とても異様で不気味な霊」がいると一言。そこにいたのは、いわゆる宴会芸で使うようなグッズを全て身に着けたような不思議な霊でした。
仕事と宴会芸の練習による過労で亡くなり、「とにかくウケたい」という持つ霊のため、霊体用カラーボールで着色した後に芸を由美とその家族に見てもらうことにしたりんねたち。しかし由美たちは、たくさんの皿を割られた恨みと霊の度の過ぎた珍妙さにドン引きしてしまいます。
落ち込む霊に「ハゲヅラと鼻眼鏡を取れ」と声をかけたのは由美のお父さんでした。「新入生歓迎会でやる芸なのに、顔を隠しては意味がない」と熱く語る姿に学生のりんねは「俺にはなかった発想だ」と心を打たれたようです。
由美とそのお母さんも「カッコイイ」と惚れ直し…たかと思いきや、霊の素顔がイケメンだったことを知りデレデレに。お父さんのアドバイスにより霊は成仏し、りんねと桜はサラリーマンの過ごす計り知れない世界に思いを馳せながら帰路につくのでした。
めでたしめでたし。
死神界のタブー

ゴキブリホイホイの浮遊霊版ともいうべき画期的な死神道具「浮遊霊ハウス」。
これで浮遊霊を捕獲した場合、期限内に回収受付に提出しなくてはいけません。期限を過ぎることは死神界のタブーとされ、罰則も定められています。
ベッドの下から期限切れの浮遊霊ハウスを見つけた朧は鳳に命じられ、期限切れハウスを捨てに行くことに。
朧が捨てた期限切れハウスをりんねが拾い、それは自身が提出し忘れたものと思ってしまったことから事態は思わぬ方向へ。期限切れハウスはりんねから鈴の手に、そこから鈴を通じて架印が手にすることになりました。回収受付出張所での架印とりんねの攻防がまた面白いです。
2人の攻防のさ中、突如霊道が開き期限切れハウスが大量に捨てられます。それも鳳が溜め込み、朧が不法投棄したものでした。
あまりの量に、死神たちが集まって拾い集めてくれます。いい話かな…?と思いきや、何とそこにあったのは明らかに増えた期限切れハウス。結局犯人はわからず、鳳と朧だけがこってり絞られることになるのでした。
めでたしめでたし…?
境界のRINNE 第3シリーズ 第7話「さまよえるパワーストーン/ポルタ―ガイスト/死神界のタブー」のまとめ
ギャグ3本でテンポよく楽しめましたね。個人的には「死神界のタブー」で鳳のちょっとセクシーなショットが見れたのがうれしいです。
さて、次回の3本立てはどのようなお話になるのやら…?