『プリ・プリ』も、区切りの5話までが放送されましたが、なんと第1~5話一挙無料配信が8月11・13日に行われることが発表されました!
8月11日はニコニコ生放送で、8月13日はバンダイチャンネルで配信が行われるのですが、8月11日の配信では、第1~5話に先駆けて、今村彩夏さんたち声優陣5人が作品を詳しく掘り下げて紹介する特別番組『プリプリ・秘密ミーティング!!』も楽しめるとのことです。
アニメ『プリンセス・プリンシパル』第5話の感想、考察、etcをやっていきたいと思います。
プリンセス・プリンシパル 第5話「case7 Bullet & Blade’s Ballad」
日本からの外交特使・堀河公とその使節団が、条約改正を求めて王国へ訪れた。
極東の島国からやってきたその一団を出迎えることになったプリンセスだが、裏では藤堂十兵衛という人物による堀河公暗殺の噂が流れていた。
暗殺騒ぎにプリンセスが巻き込まれることを案じたコントロールは、アンジェ達にメイドとして同行するよう指令を下す。
かくして王室専用列車によるロンドンへの旅路が始まるが、その途中とある少女が忍び込む。
いち早く侵入者の存在に気付いたアンジェは、暗殺者の存在を疑い、その少女……ちせと対峙する。
使節団と人斬りの刺客

時は再び過去へ遡り、まだアンジェたち4人がチセに出会う前の出来事へ。
遥か極東の島国から条約改正を求めて王国へ訪れた、外交特使・堀河公とその使節団を迎え入れるプリンセスと、そのメイドもとい護衛のアンジェたち。
いつになく物々しい雰囲気となっているのは、この外交に乗じて、堀河公の暗殺を目論むやつらの情報をキャッチしたためでした。
暗殺の首謀者、藤堂十兵衛は1人で100人は斬ったという岡田以蔵も緋村抜刀斎も真っ青なクレイジー侍のようで、戊辰ウォーでは装甲艦を1人で沈めたというどこまで尾ひれがついたかわからない情報が出回っていました。
そのため、いつにも増してより一層プリンセスの護衛に力の入るアンジェたち。
厳戒態勢の中で、使節団たちを乗せ王室専用列車でロンドンへ向かうことへ。王室専用列車という密室空間…ミステリーなら必ずなにか起こりそうな場面ですね…。
そんな、プリンセスのもてなしに使節団の日本人はジャパニーズ土下座で感謝の意を示すと、さすがのプリンセスもえぇ…(困惑)とドン引き。
なんかB級映画に出てきそうな絵に書いたような外人がイメージした日本人感がありますねww
さて、堀河公の目的はラジオでも解説がありましたが、日本とアルビオン王国とで結んだ条約が日本にとって不利益なものだったために、その条約改正の話し合いのため。史実の岩倉使節団になんとなく似ていますがモデルとかにしたのでしょうか。
そのプリンセスや日本の使節団が乗る列車に忍び込む不穏な影がありました…。
王室専用列車に近づく不穏な影
列車の屋根に乗る不穏な人影に、いち早く気づいたアンジェは、躊躇いなく走行する列車の屋根に登ります。まあケイバーライトがあるから大丈夫なのかな。
まるで忍者のような出で立ちの侵入者と、西洋のメイド服をきたアンジェが列車の屋根で対峙しているという、なんとも異様な光景。
この招かれざる客が、噂に聞く刺客の藤堂十兵衛なのか…妙に小さくて女の子のようだが果たして…。
異様な雰囲気を察して加勢に来たドロシーの銃弾をあっさりと躱し、ケイバーライトをつかったアンジェと互角に渡り合うジャパニーズ忍者。
そこへ、使節団の日本人が止めに入る。よくよく事情をきくと、藤堂十兵衛ではなく、その藤堂十兵衛を討ち堀河公を守るためにやってきた用心棒のちせだったのです。
当然、予定外の来訪者に不信感のあるアンジェ。しかし、プリンセスはあえてアンジェに、
『…アンジェ。あなたはちせさんとバディを組みなさい』
と、2人で警護させることを提案します。プリンセスには逆らえないアンジェは渋々、ちせとバディを組むことになったのです。プリンセスはアンジェに対して若干、小悪魔感があって可愛いですねぇ。
ちせの過去
プリンセスの支持でバディを組み、列車の護衛任務に着くことになった、ちせとアンジェ。
バディならばと互いの自己紹介から始めたアンジェたちですが、黒蜥蜴星のお決まりの”嘘”をついたアンジェの言葉をちせはそのまま鵜呑みにしてしまう場面も。アンジェにはこの手の冗談が通じない相手が初めてなのか、驚いた表情をとりますw
前回の4話でも少し子どもっぽいキャラクターなちせでしたが、ちせは子どもっぽいというより純真無垢なイメージですねw サンタも信じてそうです。
途中駅で出会った子どもに「痛いの痛いの飛んでいけ」と昔、父親から教わったやり方で介抱する場面もあり、かなり根は優しい少女のようです。
なかなか襲撃が来ない藤堂十兵衛。しかし奴は必ず現れるというちせ。
ちせはわざわざ辺境の地まで乗り込み、十兵衛に固執し追ってきたのには理由がありました。
それは2年前、ちせの父親は藤堂十兵衛に殺されたという過去でした。
仇を取るまでは涙も流れないという強い意思。
うーむ、なんだかどのキャラクターにも暗い過去がありそうな感じですね、ドロシーにもなにかあるのでしょうか…。
唯一の途中駅に警戒していたアンジェたちですがそこでもなにも起こらず、このまま平穏無事に行くと思っていましたが、列車の後方で激しい爆発があがり、なんと列車が分断。
そこへ藤堂十兵衛と刺客たちを乗せた対向列車が到着し、堀河公のいる列車に乗り込んできます。いよいよ物語も終盤へと差し掛かります。
悲しい結末とちせの涙

その噂に違わぬように、車内でも次々と人を斬っていく藤堂十兵衛。そして、それを追うちせ。
ここからは、スピード感溢れるアクションシーンが続きます。
これまではアンジェの異次元スパイアクションシーンや拳銃が主な武器でしたが、今回は日本刀という近接武器で、ちせが次々と刺客たちの攻撃を躱し、受け、そして斬る。刃が当たったときの火花、音、戦闘シーンのBGM、テンポ感、全てがカッコイイシーンですね。
ちせが車内で戦っているときプリンセスとアンジェともに列車を止めようとアクティブに動きます。
前回のcase9でも「自ら守られているだけじゃない」といっていましたが、護衛を付けられている状態を打破したいという思いが常にあり、こうしたことをきっかけにcase9に繋がっていったのでしょう。プリンセスの成長なんかも感じられるワンシーンですね。
ついに、父親の仇でもある十兵衛と対峙するちせは、激しい殺陣を繰り広げます。明らかにこれまでの相手とは違う手練に、苦戦を強いられるちせ。
プリンセスたちももう少しで列車を止めるブレーキに手がかかる、まさに物語のクライマックスへ。
なんとかギリギリでブレーキが間に合い、対向列車との衝突を最小限に抑えたプリンセスとアンジェ。
同時に、ちせと十兵衛の戦いも決していました。
ちせが十兵衛の刃を砕き、そしてその刀で逆賊・藤堂十兵衛を討ち、無事に堀河公を守り抜いたちせ。
しかし、父を殺した藤堂十兵衛はちせの父親自身でした。
『私に剣を教えてくれた優しい父は死んだ』
『ここに眠ってるのは敵方に寝返ったただの暗殺者だ』
剣を教えてくれた優しい”父親”は、ただの殺し屋”藤堂十兵衛”となり死んだ…。ちせは父を超え、藤堂十兵衛を倒し、涙を抑えることができなかった。
そして、後日談。
堀河公をコントロールに引き合わせ、王国から共和国側に寝返らせるように仕向けたドロシー。
堀河公の護衛としてはるばる日本からきた、ちせも晴れてアンジェたちの仲間となったのでした。
今回の プリンセス・プリンシパル はアクション全開
ちせが仲間になるまでと、ちせの悲しい父親の過去が描かれた回でした。
ストーリーも非常にわかりやすくなかなか泣かせにくる神回でしたが、今週の見せ場はなんといってもちせと十兵衛の殺陣のシーンでしょう。
これまでもケイバーライトをつかった無重力溢れるアクションシーンがあったりと、ストーリーだけじゃなくスパイアクションも見どころの一つでした。
今回の殺陣のシーンも、いろいろと細かくみると刃を折るための動作があったり、殺陣の臨場感を細かく表現されているらしいので、DVD&BDが発売された暁にはコマ送りでみてみると発見があるかも知れません!
そしてもう一つ感じたのは、caseが進むたびに段階を追ってプリンセスが成長していると感じれたところ!
case1から、ストイックに王位継承を狙くという強い意思をみせたりとかなり強かな性格の彼女。
case9では自ら敵だらけの船に乗り込んだりと、だんだんと守られる立場から自らもスパイとして活躍しようという思いが垣間見えて来ましたが、case7の今回もそれが顕著に出ていましたね。もしかしたらこの列車事件がきっかけなのかも?
さてさて来週はかなーり飛んでcase18。話数とリンクしているなら2クールなのかと思いますが、そうではなさそうなので単純に話が未来なのか過去なのかを示す数字程度だと思います。
今までの話の中で1番未来の話ということで、これまでの伏線が一気に回収されそうなターニングポイント的な折り返しになりそうです。