第7話と言いたいところですが、今回からは回顧録となります。
とはいえOPは第4期のものですし、主要キャラクターたちがこんなこともあったと振り返っていく形になりますので、再放送とは違います。実質、7話目ですね。
ウインナーの実写
開幕、みんなでおでんのシーン。
きくり「おでん出来たぞ! 食え!」
一目連「お前コレ、ウインナーだけじゃないか」
なんとウインナーは実写。美味しそうです。
ウインナー大好きなきくりは、他の具を捨てたと言い出します。
さらには一目連のシャツがウインナーで汚れて……平和なコントをしている中、輪入道は過去の出来事を振り返り始めます。ここまでが新規シーン。
この後は過去回になりますが、第4期から入った方も多いと思いますので、見ていきましょう。
高校の野球部がメイン

今回の主な登場人物は3人です。
[aside type=”boader”] ・花笠守:プロにも注目されているイケメン高校球児。先輩です。・室井伸一:人の良さそうな高校球児。野球大好き。
・岩下大輔:室井の友人。高校球児。[/aside]
花笠は、周りからちやほやされている一方で、裏では室井に暴力を振るっていました。
しかし、花笠がいなければ野球部は勝てない。野球が大好きな室井は、どんなに殴られてもその事実を隠し、耐えることを選びます。
そんな友人の想いを尊重し、岩下は室井の怪我を“ふざけあったせいで丘から落ちてしまいできたモノ”ということにし、彼の親に嘘の説明をします。
この場は何事もなくおさまるのですが――しかし、室井は受けた暴力が原因で亡くなってしまいます。
彼の親曰く、内臓破裂で苦しみながら死んだのだとか。
誰も信じてくれない
岩下は花笠を問い詰めるも、「証拠あんのか?」と一蹴。とぼけます。
これだけでも酷い話ですが、さらには――室井の親や自分の親まで、岩下を責めます。
室井母「あなたのせいで!」
我が子を失った悲しみと怒りを岩下にぶつけます。一方、しれっと悲しんでいるフリをする花笠。
一番の親友で理解者でもあるはずの岩下が責められ、真犯人の花笠は立派な人だと評価される。
実の親にすら信じてもらえない岩下。警察まで、岩下を疑う始末。岩下も悲惨ですけど、これでは室井も報われません。
それにしても、この手のアニメでは、警察が無能になりますよね。そりゃ、警察が有能だったら地獄少女の出番がないので仕方ないのですが。
最後まで反省しなかった

そこで岩下は、閻魔あいと契約し、わら人形を受け取ります。
再度花笠に、自首してくださいと問い詰めますが
「まさか死んでしまうとはね」
と、まったく悪びれる様子がありません。
挙げ句の果てには、天才の自分は野球界の宝だから、何をしても許されるという自己中すぎる発言まで。
実力あって、礼儀正しいフリをしていて、おまけにイケメンなので女生徒にもモテる花笠。
力のあるものが優遇され、力無き者は正しいことをしていても、虐げられてしまう。
なかなかに鬱な展開。
友の死を嘆く岩下は、意を決してわら人形を使用。
花笠は野球を模したゲームで痛めつけられた後、地獄へ落とされます。しかし最後まで自分の罪を認めず、反省することはありませんでした。
その後、暴力事件の目撃者が出現し岩下の無実は証明されましたが、そのことに対する謝罪のシーンは一切なし。
悪は裁かれましたが、死んだ室井は帰ってきませんし、そして岩下もまた、住み慣れた町を出て行くことになりました。
復讐をしても、報われることはないのですね。
なかなか後味の悪い(褒め言葉ですよ)エピソードでした。