3ヶ月に及ぶ「 戦姫絶唱シンフォギアAXZ 」がついに全13話を終えました。
しかし、他のアニメのように「シンフォギア・ロス」に陥っているファンは少ないのではないでしょうか!!少なくとも筆者にはそんなもの悲しさに浸っている余裕が一切ありません!考えることが多すぎますこの作品!!
しかし冒頭からそんなことを言っても仕方ありません。ここは大人しく、今期作品のテーマなどからじっくりと振り返ってみたいと思います!
敵が「独りよがり」から「握りしめられた別の正義」にゆっくりとシフトを続ける
現在で4期目が終了したこの「 戦姫絶唱シンフォギア 」シリーズ。
1期目の敵は「恋しい相手に愛を伝えたい」がために世界の滅亡をも良しとしたフィーネ。
2期目の敵は「自らが英雄と称される」ために地球に危機を招いたドクターウェル。
3期目の敵は「父親からの命題を解く」ために世界を解体しようとしたキャロルちゃん。
そして4期目の敵は「神と並び立つ」ためにすべてを利用し神の力を手に入れようとしたアダムでした。
全体的に見ると、どれもこれも独りよがりな考えの敵ばかり。しかしほとんどの場合、「これこそが世界をよりよく改革するための道」と信じている人間がいます。
フィーネはクリスちゃんに「戦争を廃するため」と甘言を囁き利用しただけでしたが、ドクターウェルの周囲には月の落下を回避しようと動くナスターシャ教授や悪を背負って正義を成そうとしたマリアたちがいて、キャロルちゃんの父親は回答に至る導入こそ難解すぎましたが同じ言葉を用いて世界への赦しを説き、さらにアダムには神の力をバラルの呪詛を解くために使うつもりだったサンジェルマンたちがいました。
誰かのために動こうとしている敵勢力が、期を負うにつれより印象的になるようシフトしていっているように思います。
その結果、最初は迷わず戦えていた響ちゃんたちがじわじわと「相手と対峙する戸惑い」と「相手の抱く正義と向き合う覚悟」を備えていっているように感じています。
5期ではここが無事に収束してくれるのを楽しみに待つことになりそうです。
古代バビロニアがこの世界の起源を作る
さて今期最終話で、アダムから「バラルの呪詛を施したカストディアン、アヌンナキ」という言葉が出ました。
どんどんマニアックな方向に舵を切っていくよ……!!と、もはやさすがのシンフォギアっぷりですがアヌンナキと言われたってパッと出ない人も当然いらっしゃるはずです。
アヌンナキとは、シュメール神話・バビロニア神話における神々の集団とされています。
その中でも特にエンキという神が世界を維持する作業をめんどくさがった結果、作業を代替する存在として人間を造り出したとされています。ドラえもんの秘密道具でいうところの、「小人ばこ」の小人として造られたんですね!!
そしてこのエンキ、知識や魔法、水、繁殖、豊穣など様々な守護を司る神でありながら大体それに反した行いをしている天邪鬼でどうしようもない神でもあります。
さらに全地に一つしかなかった言葉を乱して世界に争いをもたらしたのもこのエンキ。
こりゃあ5期の敵はエンキじゃね???と予想されて然るべき話題性の塊です。
なにはともあれ、今回で作中における支配者・神に当たるカストディアンが、アナンヌキであるいうことは判明しました。事前学習のし甲斐がある情報がもたらされているので、考察好きな皆さんは5期放送までにここら辺を調べ倒すんでしょうね!!
それにしてもやっぱりこの世界はノイズが封じられていたバビロニアの宝物庫、かつてフィーネが建造したバベルの塔、カストディアンによって与えられたバラルの呪詛からも分かるとおり古代バビロニアに起源を発してるんですね。
バビロニア神話に登場する武器といえば炎の剣・リットゥかと思いますので、アダムがやたらと炎関係の力を使いまくっていたのもそこに理由があるのかも知れません。
今回ガングニールに付与されたファウストローブの力が今後どうなるか
最終話でガングニールは黄金錬成を付与され、結果としてファウストローブと同じ機能を有したとも言えると思います。
神殺しの哲学兵装に加え錬金術の黄金錬成、ラピス・フィロソフィカスの力を多少なりとも取り込んだだろうガングニールが5期でこっそり重要点に繋がってくるのではないでしょうか。
神の力の器として機能することが判明した響ちゃん、そして未来さんが護国のために風鳴訃堂に利用されそうになる未来も見えますが、なんにしろ今回以上に混沌としそうな5期予想ばかりが浮かんできます。
というかこれ4期の総括感想じゃないよねごめんね!!でも 戦姫絶唱シンフォギアAXZ 」の総括っていっても、「つづく」って纏められて5期に風呂敷続いちゃってますからね!!今回で纏めきれるわけがないよね!!諦めて一緒に5期を楽しみに待とう!?
歌に関して纏めるとするなら、今期は基本歌の最中の叫びが多く、残念ながら歌そのものを楽しめる空気が希薄だった気がします。そこが残念。来期は是非とも、ライブシーンと、戦闘中の叫びが少ない歌をもう少し増やしてもらえたら嬉しいなと思うところです。
3ヶ月、大好きな作品を担当できて本当に楽しかったです。スタッフの皆様、そして読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
5期が始まったらまた感想担当する気満々ですので!!今回の書き方とノリに懲りなかった方がいらしたら是非ともついてきて欲しいなと思います!!