クジラの子らは砂上に歌う 第三節 「こんな世界は、もうどうでもいい」【感想コラム】

前回衝撃的なラストを迎えた『クジラの子らは砂上に歌う』の三節が始まりました。

どうやら前回のラストは夢落ちでもなんでもなく、さらなる悲劇の始まりでしかなかったようです。

クジラの子らは砂上に歌う 第三節 「こんな世界は、もうどうでもいい」

クジラの子らは砂上に歌う 第三節 「こんな世界は、もうどうでもいい」【感想コラム】
画像引用元:© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

第三節 「こんな世界は、もうどうでもいい」あらすじ

突如として襲来した“帝国”の感情無き兵士“アパトイア”たちに翻弄され、次々と倒れゆく泥クジラの住人たち。オウニ率いる“体内モグラ”や自警団の面々は、サイミアを使って反撃を開始する(公式サイトより引用


大虐殺

クジラの子らは砂上に歌う 第三節 「こんな世界は、もうどうでもいい」【感想コラム】
画像引用元:© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

3節を迎え、ついに今作の本領が垣間見えた。そんなお話でした。

サミの死は始まりでしかなく、大人子供関係なく、首長までもが殺され、清々しいまでの虐殺。

「ファレナの罪人」として殺されるだけのクジラの住民たち。

サミの死を受け入れられないチャクロ。

仲間の死を目の当たりにし、外の世界に失望するオウニ。

敵の総指揮官の妹と判明したリコス。

絶望的な状況に追い込まれますが、なんと、本番は7日後

今回はリコスの船の回収が目的らしく、敵からすれば今回は序の口と言うことになります。

深まる謎

クジラの子らは砂上に歌う 第三節 「こんな世界は、もうどうでもいい」【感想コラム】
画像引用元:© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

今回の話で、ますます謎が深まってきました。

特に、リコスの国の目的、沈黙する長老会。

これらに対して、残された泥クジラの住人たちはどうするのか。

リーダーには誰が? オウニはなにを目指すのか。 泥クジラにサンプルとして兄に見捨てられたリコス。そして、大きな悲しみを背負ったチャクロ。

これから泥クジラの住人は戦うのか。それとも、ただやられるだけなのか。

泥クジラの住人たちは、選択が迫られたのではないでしょうか?

クジラの子らは砂上に歌う 第三節 のまとめ

予想以上にグロく、ショッキングなお話でしたが、これは始まりに過ぎないという、絶望的な展開。

感情のない殺しに特化した敵も続々登場し、泥クジラの住人、そしてリコスはどう抗っていくかのか。

そして、再スタートを余儀なくされた泥クジラの住人たちの人間関係、張り巡らされた謎がどう繋がっていくのか、今後も楽しみです。(MoA)

[kanren postid=”70324″]
最新情報をチェックしよう!