先日放送されました、3月のライオン第2シリーズ第2話「Chapter.48 混沌」「Chapter.49 隈倉」。
第2話は前話よりも多くのプロ棋士たちが登場し、「勝負の世界の厳しさ」が一層伝わってきた話だったのではと感じました。
一対一の戦いゆえに、お互い強者であっても必ずどちらかが敗者になってしまうアツい戦い、へっぽこの私も久しぶりに将棋を打ちたくなってしまいました!
では、今回もストーリーを振り返りつつ、レビューを進めて参ります♬
宿命のライバル
零との対戦が中々決まらず、二階堂が激怒するシーンから始まった「Chapter.48 混沌」。
二階堂は零を倒すために弱音を吐くことなく鍛錬を積み重ねている努力家ですので、零との一戦を心待ちにしているのですね。
あまりに騒がしくしたために、宗谷と隈倉による名人戦最終局の中継を見ていた先輩たちに怒られちゃいますが、「ちんまり」した二人はなんだか可愛かった!
2話は、この名人戦の中で交差する思いを中心に話が進んでいきます。
タイトル戦にかける思い
その後、傍で一緒に見ていた棋士たちが、前アニメシリーズで宗谷に負けた島田の陰口を言い出します。
全身全霊をかけて挑んだ島田を侮辱する物言いに、零と二階堂が立ち上がろうとした時━━その場に現れたのは、島田に負けてタイトル戦に一歩及ばなかった後藤でした。
零とは姉・香子のことをめぐって因縁のある後藤でしたが、ここでは島田のことを悪く言ったプロたちを一括。
タイトル戦に挑むことの難しさと厳しさを説きます。
その場にいた柳原棋匠も「言い過ぎだ」と注意をしますが、タイトル戦で負けた者の気持ちを続いて語り、どこか後藤の思いに同調しているようでした。
しかし、零にとっては香子を「傷つけている」という印象が強い男。
そのことで後藤と争う回想シーンが流れますが、そこでの「これはいい、これはダメ━━全部お前が決めんの?」という後藤のセリフには、私もなんだか考えさせられてしまいました。
確かに、善悪の判断で一体何を基準に誰が下すのかは難しいところだな、と。
実際に、香子と後藤のあやふやな距離の関係はまだ続いていて、疎遠になったのは零のほうであることが語られていました。
「Chapter.48」は最後に、柳原棋匠が「混沌だな」と呟き、幕を閉じます。
戦いの終焉
舞台が再び名人戦、しかも最終局盤を迎えたところになった「Chapter.49 隈倉」。
そこで宗谷プロがさした一手に皆が戸惑います。
零と共に観戦していたスミスや解説の辻井(CV中村悠一さんの弾ける演技は必見!)が置きの一手かと推測したところ、なんと隈倉が投了してしまいます!
周囲が戸惑う中、真っ先に戦局の様相を理解したのは柳原棋匠。
零と二階堂が続きをさしてみると、確かに宗谷の勝ちが決まっていたことがわかります。
強いだけに先を見通す力も超一流、全てを理解した上での隈倉の投了だったのですね。
それぞれの事情
名人戦のもようと並行して描かれていたのが、香子と後藤の二人の様子。
病院で寝たきりの後藤の奥さんの様子や、無理やり家に上がろうとする香子の強引さなど、香子の方が一方的に好意を寄せているようにも感じれられる二人の間柄ではありましたが、断りきれていない後藤にも問題が……と考えてしまいました。
ただ、それだけ最愛の人を失うかもしれないという悲しみが大きく、また就寝中に思わず香子に抱きついてしまったことからも後藤の複雑な心境が伝わってきました。
3月のライオン 第2話感想と今後の展望
誰か一人が悪いわけではないけれど、一人ひとりの思いのすれ違いがやがて大きな溝にもなっていく。
「3月のライオン」が描く、儚くもあり暖かくもあるヒューマンドラマのかたちが鮮明に描かれていたように思います。
そして次回の3話は、名人戦に触発された二階堂のアツい想いと零の心にも宿っている思い、そして川本家も登場するお話のようです。
胸がアツくなる「3月のライオン」、さらなる展開に期待は高まるばかり♬
次週、またこの場でお会いしましょう。
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