おそ松さん 第2期 第4話「げんし松さん2」 「松造と松代」【感想コラム】

登場人物は明らかにクズなのにちょっといいお話風な話を混ぜてくるなんて……これだから「 おそ松さん 」は侮れないんだ……!!

ところで「げんし松さん」のあらすじはどうしたらいいんですか。これは各サイトで感想を担当しているライターへのある種の挑戦と受け取っていいんでしょうか。本当にどうしたらいいんだ。

それはともかく、今回もあらすじと感想に参ります!!

おそ松さん 第2期 第4話

「 げんし松さん2 」

火山の斜面を利用して、石器と木材で作ったスケートボードを楽しんでいた原始人おそ松。そこに、完全石器製のバイクに乗った原始人カラ松が現れた。

しかしそんな二人を嘲笑うかのように、背後からはエンジンを積んだ石器製スポーツカーに乗った残り4人が迫る。

「 松造と松代 」

最近、松造の様子が控えめに見てもおかしい。それに気付いた6つ子は、もしや自分たちが松造の精神的負担となっているのではという可能性と、労働を強要されるのではという可能性に怯え始める。

他の兄弟たちが見て見ぬ振りを決め込もうとする中で、チョロ松だけが松造の悩み相談に応じようと声をかける。

しかしその悩みというのは、松代との関係が冷めてきているのではというただのノロケと加齢による倦怠期と思しきものだった。

両親の生々しい話など聞きたくない6つ子は話を聞いたことを後悔し始めるが、仮に離婚という結果に陥った場合自分たちに待つのは死だけと悟り、松造に協力することを決める。

「 げんし松さん 」は何をしたかったの!?

ラドン(特撮怪獣)なの!?流兄ちゃん(「 うしおととら 」)なの!?暁生さん(「 少女革命ウテナ 」)なの!!??十四松のはなんなのタイタニックなの、他になにか元ネタがあるの!?

というか今回の話は尺調整以外になにか意味があったのか!!??

個人的には一松の股間を見せつけられただけのような気がします。謎だ、謎すぎる。なのに許容してしまう空気感……!

げに恐ろしきは「 おそ松さん 」……その無責任アニメぶりよ……。

松造は間違いなく6つ子の父親ですね!

おそ松さん 第2期 第4話「げんし松さん2」 「松造と松代」【感想コラム】
画像引用元:©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

最初は「ついに成人済みニートを6人も養うことに限界が来たか……」と思っていましたが、なんてこたぁねぇ、ただのノロケでしたね!!ごちそうさまでした!

以上、解散!!!

……そんなわけにいかないですかね。そうですね。ちゃんとやりましょう。

しかし松代さんとのあれこれがなかったりチューがないって程度であそこまで意気消沈してしまう松造さん、よっぽど松代さんに惚れ込んでますよね。よくそんな有様で1期4話で別れるとかなんとか言ってたなこの人。

あ、違う。これ1期4話でこのことに関する不満でケンカして、結局不満が解消されないまま2期まで来た……?そっちかな……?

でも親のそういう話を面と向かって聞かされる6つ子の辛さよ。いくら成人してるっていっても親のそんな話はちょっと聞きたくないと思うのが人間ではないでしょうか。

あと松造さんよ。女性は子どもを持つとそういう欲求が彼方に飛んでいく人も割と多いので……そしてカラ松が言うように年齢も考えてマジで……。男性は静かに枯れた雰囲気も魅力的なもんですよ。

それにしても(我が身の将来を)心配して仲を取り持つとまで言ってくれた息子たちに対し、えげつない核心突きますねこの人!!ド正論だからこそこの状況で言うことはためらわれるヤツのはずなのに!!

いやー、この人間違いなく6つ子のお父さんですわ。この辺り、チョロ松のライジングさが垣間見えましたわ。

そんなライジング松造をたしなめるために、ピュアな心=DTの精神を取り戻させようとするのはちょっと面白かったですね。確かに一時期、童貞力の高い男性は魅力的であるみたいなことが話題になったこともありました。

でもこの6つ子のそれはビックリするほどズレてるけどな!!!!!

そして結局6つ子基準のDTには戻れず見捨てられ、自力で行き着いた先はエルヴィス・プレスリーを意識した衣装でした。……「 はなかっぱ 」の蝶兵衛様も……このセンスだったな……。

でも6つ子がカスタマイズした先が沢田研二のTOKIO衣装とかもうね!!!30代の筆者も調べなきゃ分かんないよ!!どの世代に向けてるんだよこの作品は!!!

だけど「いい大人」の部分もきちんとありました

おそ松さん 第2期 第4話「げんし松さん2」 「松造と松代」【感想コラム】
画像引用元:©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

チビ太のおでん屋台での話は、なんとなくしんみりといい話でしたね。

子どもたちを成人まで育てきって、例え無職だろうとも一応は自分たちで生きていけるだけの能力は身についている。責任感がないだけで。

一人の人間として、次代を育てるという役目が終わって一息つき、隣を見たときに自分を異性として見てくれていないのかもしれない、伴侶としての自分の役目も終わってしまったのかもしれない……という寂しさを覚えてしまったんですね。

恐らくこれを読んでくださっている皆さんにはまだまだ遠い話だと思いますが、将来的に自分も感じるかもしれない感傷だなと切なくなりました。

なのにね!!デカパンは便利だよね!!!薬作ったり発明したりするキャラが二次創作で主に担わされる、惚れ薬とか媚薬とかそういう便利なお薬をね!都合よく提供してくれる役目を公式でやってくれるよねデカパン!!

……ダヨーンは誰に使ったんだろうね。一緒にラブホ行ったりオーロラ見ようと頑張ってた人にじゃないよね。

ともかく、惚れ薬を作る材料を得るという目的さえあればどんな苦境もなんのそので突撃してしまうアグレッシブなところも、レンタル彼女回(1期10話)のアグレッシブな6つ子を連想させますね。

しかし死ぬ思いまでして手に入れた惚れ薬を結局使わなかった松造さん、またちょっと大人でした。

息子たち一回死んでまで手に入れたのに使わないってどういうことやねんって話でもありますがそこはギャグだからいいよね!!

(棺桶引きずってる構図、ドラクエというかもう「 勇者ヨシヒコ 」とか思い出しましたよね。もしくは「 メタルファイトベイブレード爆 」でキョウヤさんが引きずってた棺桶とか)

自分たちの積み上げてきた歴史を振り返って、惚れ薬なんて使っても虚しいだけだと思ったんでしょうね。最後は松代さんも喋って、いい終わりでした。

まぁ最後の最後はアレでしたけどね!!!ネタバレ回避でちょっと発言は自粛しますね!!!

とりあえず少なくともイヤミはアウトだけどな!!!

さて来週ですが、この朝夕めっちゃ寒い中唐突な夏回になりそうです。

少しは……あったかく感じるだろうか……。

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