TVアニメ『 ラブライブ!サンシャイン!! (2期) 』6話「Aqours WAVE」。
新曲「MIRACLE WAVE」に、千歌の成長…そして“終わり”を感じる…など、てんこ盛りの第6話を、まずは振り返ってみましょう。
ラブライブ!サンシャイン!! 2期6話「Aqours WAVE」ふりかえり
地区大会へのリベンジ
TVアニメ1期13話で描かれた「東海地区予選」は残念ながら落選。
3年生の卒業もいよいよ近づいてきていて、更に地区予選当日までに入学希望者が100人に突破することが学校存続の条件。つまりこれが「ラストチャンス」というわけ。
前回の第5話を通じて「善子と梨子」が更に仲良くなっていた場面も見どころでしたね。
あの時夢見た、私たちのAqoursを完成させたい
しかし、生徒数の少ない「浦の星女学院」は圧倒的に不利。
そんな時、ある“ノート”を持った果南が。
2年前、今の3年生だけだった頃の「Aqours」のフォーメーションノートでした。
でも果南はそれを今のAqours、千歌に託すことを拒みます。
自分たちだけの思い出を大切にしておきたい…という思いではなく
「幼馴染みとして、ずっと一緒に過ごしてきた千歌が大切だったからこそ」拒んでいたようにも見えました。
そんな果南に鞠莉は言います。
「否定しないで、あの頃のことを。私にとってはとても大切な思い出。だからこそやり遂げたい。あの時夢見た私たちのAqoursを完成させたい。」と。
そして、果南は千歌に、果南たちの思い出詰まったノートを託すのです。
一つくらい恩返ししたい。
練習練習…でも成功できない千歌。でも諦めません。
「でもやってみたいんだ。私ね、一番最初にここで歌った時に思ったの。みんなが居なければ何も出来なかったって。ラブライブ地区大会の時も、この前の予備予選の時も。みんなが一緒だったから頑張れた。学校のみんなにも、町の人たちにも助けてもらって。だから一つくらい恩返ししたい。」
という強い思いがあるから。
そんな千歌だからこそ、千歌だったからこそ鞠莉は
「千歌っちなら出来るって信じてるから。今のAqoursなら必ず成功する。果南だって信じてるんでしょ?」
と信じ続けたのでしょうね。
梨子「何でも普通で、いつもキラキラ輝いてる光を遠くから眺めてて。本当は凄い力があるのに。」
曜「自分は普通だっていつも一歩引いて。」
梨子「だから自分の力でなんとかしたいって思ってる。ただ見ているんじゃなくて、自分の手で。」
Aqours結成時から一緒に頑張って来た2人の言葉にも、強い思いと、じっくりと紡がれてきた千歌への信頼を感じましたね。
みんな信じてくれて、ありがとう。
それでも成功出来ない千歌。
千歌「何でだろ。何で出来ないんだろう。梨子ちゃんも曜ちゃんもみんなこんなに応援してくれてるのに。嫌だ…嫌だよ!私、何もしていないのに…何もできていないのに…」
「何もできていない」…そう自分を卑下する千歌に、曜と梨子はこう語ります。
曜「千歌ちゃんがいたから私はスクールアイドルを始めた。」
梨子「私もそう。みんなだってそう。」
曜「他の誰でも、今のAqoursは作れなかった。千歌ちゃんがいたから今があるんだよ。そのことは忘れないで。」
梨子「自分のことを普通だって思ってる人が諦めずに挑み続ける。それが出来るってすごいことよ。すごい勇気が必要だと思う。」
曜「そんな千歌ちゃんだからみんな頑張ろうって思える。Aqoursをやってみようって思えたんだよ。」
梨子「恩返しなんて思わないで。みんなワクワクしてるんだよ。千歌ちゃんと一緒に、自分たちだけの輝きを見つけられるのを。」
そして、彼女たちは地区大会に挑むのでした。
ラブライブ!サンシャイン!!2期6話「Aqours WAVE」感想
今度は“みんな”が千歌の背中を。
さて、超感動回だった第6話「Aqours WAVE」。
中心に描かれていたのは主人公・高海千歌ちゃん。
千歌はこれまで「輝きを信じて」Aqoursを作り…メンバーそれぞれの持つ悩みを、一緒になって乗り越えてきました。
善子の“堕天使”…ルビィの“アイドルをやりたい”…など、様々なメンバーの想いに背中を押してきた千歌。
だからこそ、今回、今まで背中を押していた分、今度はみんなに背中を押してもらえた…そして「奇跡」を起こすことができた。
それだけに、三津浜でのラストシーンは涙が止まらなかった方も多いのでは。
―ラブライブは「悩みの物語」ですよね。
私は以前、ある方からこういう事を言われたことがあります。
ラブライブって「悩みの物語」ですよね。
と。
学生時代には、誰もが皆、何かしらの“悩み”を抱えているもの。
ラブライブ!は、メンバーが何かしらの“悩み”を抱えていて、それをみんなで解決していく様子を描いている。確かにそうだな、と思いました。
そして、その“みんな”の中心にいたのが千歌。
一見すると何も考えていなさそうで、「普通怪獣」などとおどけたりはしながらも常に前を向いて走って“いるように見えた”千歌。
ですが第6話では「自分は“普通”で“何もできていない”」という思いが、彼女の一歩を阻んでいました。
そんな彼女の背中を押した曜・梨子…そしてそれを見守る6人。
ゆっくりかもしれない。もしかしたら転ぶかもしれない。でも最後まで諦めずに、全力で一歩一歩進んでいく…それが「ラブライブ」であり「スクールアイドルの素晴らしさ」だったんだなと改めて感じました。
MIRACLE WAVEがMIRACLE呼ぶよ
今回登場した新曲「MIRACLE WAVE」。
・悔しくてじっとしてられない、そんな気持ちだった。みんなきっと分かるんだね
・熱い熱いジャンプで新しい光掴めるだろうか?信じようよ
まさに「これまでのAqours」を象徴する一曲。
だとすると、歌詞の終わり「“MIRACLE WAVE”が“MIRACLE”呼ぶよ」のMIRACLE WAVEとは何なのか…想像が付きますよね。
衣装やパフォーマンスが素晴らしかった事は言うまでもありませんが、あのシーンやあのシーンなど…見れば見るほど発見出来る、そんなライブシーンでしたね。
終わり近づき…
前回の感想コラムでも書きましたが、いよいよ「終わり」が近づいています。
私もつい先日「もう終わりなのか……」と意識した瞬間が。
ふっと過ぎ去る“終わり”はとても悲しいですが、とても悲しいのと同じくらい大切な存在。
これからのAqoursがどういった“終わり”を見せ、どういった“奇跡を起こすのか”に注目したいですね。
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