十二大戦 第10話「虎は死んで皮を残す」〜妬良の思いと十二大戦の展望【感想コラム】

2週連続で過去にスポットを当ててもらえるという光栄な役どころに、私の推しキャラ“妬良”が選ばれた『十二大戦』10話。

いやぁ、自身の干支である巳の戦士が破れて(しょっぱなの1話)以降、寅年でもないのに(一心不乱に)応援し続けてきた甲斐がありました!

なのに戦わずして負けるなんて……。

巳といい寅といい、戦士の最後のはずなのになぁ。笑

ただ少女っぽさの残る妬良の過去には、戦士としてではない、別の魅力がありました。♬

今回はその辺りと、そして次回以降の展望についてを中心にレビューさせていただければと思います。

百獣の王の過去

失井に家族が手をかけられたとか、戦時中の中で被害を受けたとか、直接ではないけど確かな被害を受けたからこそ、妬良は恨みを持っているのだと思いましたが違いました。

まずは9話の過半数以上を占めたであろう、妬良のストーリーから振り返って参ります。

同じ戦士として、師と仰ぐほどに

十二大戦10話①
画像引用元:西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

自身が考える“良いこと”のやり方について迷うな中、良いことをしようと思いそれを実行する心の重要性を教えてくれた失井。

その圧倒的な強さゆえに、これまでの戦いの中でもあまり戦略を立ててこなかったみたいすが、妬良には失井のまっすぐな姿勢に魅力的に映ったのですね。

もう一度会いたくて十二大戦に参加を決意したエピソードもあり、破門された彼女がなぜ大会の場に入れたのかという謎も解明できました。

ただ野獣だった頃の荒れくれは解消できたものの、お酒好きだけはやめれません。笑

ただ忘れていたとは、どうも……

十二大戦10話②
画像引用元:西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

そんな妬良が失井を恨んでいた理由、それは自分に新たな気づきを与えてくれ尊敬していたのにもかかわらず忘れ去られてしまったからでした。

そして怒りの矛先を向けながらも、最後に憂城から致命傷を与えれて絶命する寸前、失井に対等に接してもらったことを誇りに感じていた妬良。

「カワイイ女の子なら、ここでキスの一つでも━━」という彼女の心の中のセリフは、切なくも可愛らしかったと、不謹慎ながら感じてしまいました。

とても良いシーンだったのですが、疑問点も一つありまして。

本当に失井は、妬良のことを単に忘れていただけなのでしょうか。

幾千もの戦場を駆けてきた戦士だけに、一つの出会いを忘れしまうのは当然。

ですが、戦場で出会った少女に「正しいこととは何たるか」を聞かれ、しかも安全地帯まで一人背負って送り届けたことは、さすがに印象的に残るものではないかと。

でも、失井はまるで妬良の顔に覚えがない様子。

このシーンは、全く別の事象ではあるものの酉の戦士・庭取が寝住の顔を何となく記憶に残していたことと関係があるよに思うのですが、果たして━━。

大会もいよいよ大詰め

さて、残る戦士は失井、寝住、(バラバラの)憂城の三戦士。

干支の逆順でどんどん戦士をピックアップしていく流れを見ると、最後に残るのは一番大会に不真面目だった子の戦士となりますが、どうやって強者である残りの二人に勝つのかも気になります。

また、ウォーキング・デッドとなった戦士でいうとまだ砂粒が残っていますね。

主人である憂城が絶命しても、ネクロマンチストとしての効果が消えたとは考えにくいので、ラストの展開までに砂粒の活躍がもう一つ二つくらいありそうです。

誰とも戦わずしてここまで残っていることと、未だ隠された能力の実態、この二つから考えても寝住はもうダークホースではなくなったか!?

とても個人的な意見ではありますが、最後はゴリゴリしのぎ削る、アクションシーンが見たいです。笑

十二大戦 第10話感想

次回のタイトルは『人の牛蒡で法事する』。

このことわざの意味は“他人の物を使ったり、他人のすることに便乗したりして自分のやるべきことを済ませることのたとえ”で、「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」と同義です。

言葉の意味から察するに、他の戦士の力を借り戦ってきた憂城に絡んだ意味合いがあるのかも!

あれ、じゃあ久しく登場してない寝住クンの活躍は次回もお預けになるのかな。笑

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