2017年12月4日(現地時間)、第45回アニー賞のノミネート作品の発表が行われました。
アニメのアカデミー賞とも称される賞なだけに、是非とも押さえておきたい映画賞です。
今年は一体どんな作品がノミネートされているのか、各作品賞のノミネート作品をリストアップしたのでチェックしてみてください。
このページの目次
長編アニメ部門:Best Animated Feature
- Captain Underpants: The First Epic Movie
- カーズ・クロスロード
- 怪盗グルーのミニオン大脱走
- ボス・ベイビー
- リメンバー・ミー
大本命である最優秀長編アニメーション賞にあたる賞がBest Animated Feature。
ディズニーPIXAR、ドリームワークス・アニメーション、イルミネーション・エンターテインメントといった、世界規模で活躍するアニメスタジオの作品が出そろいました。『リメンバー・ミー』や『ボス・ベイビー』の日本公開は来年2018年に控えています。一作聞きなれない『Captain Underpants: The First Epic Movie』は、児童書“スーパーヒーロー・パンツマン”のアニメ映画化作品です。
長編アニメ(インディペンデント)部門:Best Animated Feature-Independent
- The Big Bad Fox and Other Tales
- The Breadwinner
- ゴッホ~最期の手紙~
- この世界の片隅に
- ひるね姫~知らないワタシの物語~
こちらは、アメリカでの公開館数が1000館未満の長編アニメ作品が対象となるインディペンデント部門です。基本的にアメリカ以外のアジアやヨーロッパ作品はこちらでの参戦となります。今年は日本作品として『この世界の片隅に』や『ひるね姫~知らないワタシの物語~』がノミネート。その他には、動く油絵として注目を浴びた『ゴッホ~最期の手紙~』の他、日本未公開作品が2作品。
一作は『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』のバンジャマン・レネール監督の最新作、『The Big Bad Fox and Other Tales』。
そして、『リメンバー・ミー!』に続いて今回最多ノミネート作品となっている『The Breadwinner』がノミネート。本作は『ブレンダンとケルズの秘密』や『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』を送り出したカートゥーン・サルーンの最新作となっており、かなり前評判の高い作品です。日本作品にとってもかなり強敵になりそうです。
特別企画部門:Best Animated Special Production
- Imaginary Friend Society “Feeling Sad”
- Revolting Rhymes
- アナと雪の女王 家族の思い出
- ピッグ 丘の上のダムキーパー
- ラプンツェル 新しい冒険
TVスペシャル作品など中編作が対象となるのがBest Animated Special Production。
こちらも実は要注目。
堤大介さんとロバート・コンドウさんによって設立されたトンコハウスから生まれた短編作品『ダム・キーパー』から派生した初のシリーズ作品『ピッグ 丘の上のダムキーパー』が堂々のノミネートとなっております。
対するは、ディズニーの有力ブランド達。『塔の上のラプンツェル』のTVスペシャル版や、来年『リメンバー・ミー!』と同時上映予定の『アナと雪の女王 家族の思い出』がノミネートされています。
その他、受賞経験も豊富なHONET社の可愛いアニメーション『Imaginary Friend Society “Feeling Sad”』や、『グラファロ もりでいちばんつよいのは?』や『まほうのほうき』やなどの短編作品を世に送り出してきたMagic Light Pictures社の最新作『Revolting Rhymes』もノミネートされています。
短編アニメ部門:Best Animated Short Subject
- Dear Basketball
- ハリネズミの家
- Negative Space
- Scavengers
- Son Of Jaguar
こちらは短編アニメーション部門にあたるBest Animated Short Subject。
つい先日開催されたばかりの第4回新千歳空港国際アニメーション映画祭でも、審査委員特別賞を受賞した『Negative Space』や『ハリネズミの家』、受賞こそ逃したもののノミネートを果たした『Scavengers』なども今回のアニー賞の短編部門にもノミネートしています。
また、ディズニー出身の名アニメーターであり『塔の上のラプンツェル』の製作総指揮も務めたグレン・キーン監督の『Dear Basketball』や、『ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険』のホルヘ・R・グティエレス監督のVR作品『Son Of Jaguar』など、名監督たちの短編たちも出そろい、なかなかこちらも熱いラインナップとなっております。
ちなみに『Negative Space』はマックス・ポーターさんと桑畑かほるさんのご夫妻による制作作品。日本人参加作品としての応援しがいもある一作です。
またその他、公式サイト( http://annieawards.org/ )では音楽賞や美術賞などのノミネート作品も発表されています。作品賞としてのノミネートはできませんでしたが、『メアリの魔女の花』が脚本賞や美術賞などでノミネートされているところにも注目です。
果たしてこれらの作品の中から一体どの作品が受賞を果たすのでしょうか。
結果は来年2018年の現地時間2月3日に開催される授賞式で明らかになります。
第45回アニー賞公式サイト(海外):http://annieawards.org/
この記事のライティング担当:ネジムラ89