前回の放送にて、十二大戦の覇者となった 子の戦士・寝住。
そして、優勝者になればなんでも叶えられるという一つの願いの使い道が明らかになったのが今回の最終話です。
西尾維新先生&中村光先生という強力タッグが手がけた物語ということで、放送開始前から注目度の高かった本作が、果たして一体どんな結末を迎えたのか━━同じく最後となるこちらの感想コラムを通じて、一緒に振り返っていただければ幸いです。♬
100の選択肢を試行することの本質

選ばれし戦士以外誰もいなかったあの都心部から離脱し、元の日常へと戻った寝住。
砂粒と組んでいた際に話していた通り、普段の彼は一般的な高校生となんら変わりない生活、しかしこれまでの戦場とは正反対となる平和な情景。
長く戦いの日々が続いたことで、制服姿の寝住の姿に違和感を覚えてしまいました。
さて学校通いを続けつつ叶えるべき願いについて思考を巡らませる寝住の一日が描かれる中で、100通りの選択肢を試すことができるという彼の持つスキル・ハンドレッド・クリックについても語られていましたね。
私は当初、“100通りの選択肢を仮定して結末まで見れる”て類の力かなと思っていましたが、実はこのスキル、実体験として本人が実行するところまでがセットでした。
ですから、優勝できなかった99/100の記憶や痛みが、実際には選ばなかったにもかかわらず寝住の体には残っているとのこと。
しかも100通り試しても全部失敗に終わってしまう(彼が過去に試した告白シミュレーションみたいな)パターンも起こり得てしまうそうです。(100回振られるとか、絶望しかないよ……。)
これは彼の選択肢に関わった人たちにも言えることですが、張本人である寝住以外はなんだか覚えがあるかも程度にしか残らない。
この説明で、過去に酉の戦士・庭取が寝住と会った記憶を持っていた謎が溶けましたね。
超便利な能力、であることは間違いないものの、精神的な負担も多く、体力回復のため長時間の睡眠が必要な彼の性質も頷ける一件でした。
こんなに苦しむくらいならむしろ━━

「みんなが幸せになる」「砂粒を生き返らせる」「世界征服」……寝住なりに様々な願いの想定を考えますが、そのいづれもが自身にとってのバッドエンドになってしまう結論に至ってしまう。
そんな堂々巡りを繰り返す中で、叶えたい願いが自分にないことに気づき精神が蝕まわれていく寝住。
そしてついに結論を出す時が来た時に彼が願ったのは、なんと 叶えられる願いを忘れさせてもらうことでした。
……もったいない、と最終話を見てしばらく時間が経った今も私は思ってしまいますが、確かに100通りの願いの想定と、それぞれの結末について100通りの行く先を考えることは、誰にも想像できないくらいの苦痛だったのかもしれません。
寝住、本当にお疲れ様でした。
最も意外だった事実

今回で最終回ということで、ちょっと総括的な項目を2つほどさせていただきたいと思います。
最初は、意外に感じた事実No.1!
これまでの放送を通じ、各戦士たちの様々な過去も描いてきた『十二大戦』。
こちらでは、今回の最終回も含めての本編で、個人的に最も意外に感じた事実を発表させていただきます。♬
名付けて「意外だったで賞No.1」!
この名誉なき賞を受賞されたのは〜〜〜〜実は保育士だった怒突さんの日常です!
え〜っと、こんなにエプロン似合わない人いる?笑
個人的な一番の衝撃と、そしてちょっと優しい一面も見られたことが嬉しくって「意外だったで賞No.1」を送らせていただきました。
天国の怒突さんには、何か料理の腕が上がりそうなものを送っておきます。
ちなみに次点は、今回寝住が叶えたい願いごとを100通りシミュレートする中で文字として表示されていた81項目めが、「妹がほしい。童顔で巨乳で眼鏡でどこか抜けていて何かと突っ(かかってきて、)実は甘えん坊で雷の夜には一緒に寝たがる」だったこと。笑
初恋の女の子も眼鏡してたし、もしかすると寝住クンはメガネフェチかもしれません! なんちゃって。
ベストバウンド賞

次の総括は、最も興奮した戦いを送ってくれた戦士に送る「ベストバウンド賞」!
知る人ぞ知る名戦士たち11人がしのぎを削った「十二大戦」でしたから、この賞は外せません。
もちろんこちらも独断と偏見で決めさせていただきま、受賞に至ったのは〜〜〜『断罪ブラザーズvsうしとらコンビの一戦』!
こちらは第9話の感想コラムでも「興奮した」と書いたバトルで、振り返ってみてもやっぱりベストのバトルだったんじゃないかと。
私が大の妬良のお姉さんファンであることを差し引いても、きっと同調してくれる人は多い!……はず。笑
天国の失井さんと妬寅さんにはカップルに喜ばれる何かを、そして断罪兄弟のお二人には憂城には近づくなというアドバイスを送らせていただきます。
次点は、1話にて描かれていた「憂城vs異能肉」です。
前回大会の覇者の家系かつ1話の語り手だった異能肉が脱落という波乱の展開を、迫力満点で届けてくれたこのバトルを銀メダルとさせていただきました。
十二大戦 12話感想
約3ヶ月間に渡り、私たちに興奮を届け続けてくれた『十二大戦』。
原作となった小説、そして同シリーズ(?)の『十二大戦対十二大戦』も読んでみたいですね。
こちら原作は前述の通り小説ですが、現在無料のマンガ購読アプリ『ジャンププラス』にてコミカライズ化された作品も連載中ですので、ぜひチェックしてみてください。♬
これにて『十二大戦」の感想コラムは終了となりますが、また違うかたちで読んでくださった皆さんと、文章を通じてお会いできる日を楽しみにしております。
お付き合い下さりまして、誠にありがとうございました!
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