ピコピコだけじゃないぞ!「ヒゲドライバー」【Creator’s File of Anime Song:File1】

『Creator’s File of Anime Song』第1回目で取りあげるクリエイターは「ヒゲドライバー」です。本人曰く「ピコピコ系ミュージシャン」とのことですが、どのようなクリエイターなのでしょうか。

クリエイター・ヒゲドライバーにフォーカスします。

「ヒゲドライバー」ってどんな人?

ヒゲドライバー氏はインターネットを主な活動場所としている「ピコピコ系ミュージシャン」です。ただ、最近はインターネットを飛び出して、さまざまな場所で活動されていますね。彼はチップチューン(Chiptune)と呼ばれるジャンルの音楽を得意としています。

チップチューンは音楽ジャンルの一種です。ファミコンやゲームボーイなどのピコピコ系の音源を用いる、あるいはそうした音源を意識して作られた楽曲を指しています。

ニコニコ動画にアップロードされている「8bitアレンジ」や「ファミコン風」の楽曲はチップチューンの典型と言ってもよいでしょう。

ヒゲドライバー氏は今でこそ、さまざまな作品に楽曲を提供していますが、2008年にニコニコ動画に投稿した『Hello Windows』が話題となり、その名前を知られるようになっています。

近年はチップチューン以外の楽曲を創ることが多くなっているため、チップチューンに特化するときは「ヒゲドライバー(chip-style)」名義で活動をしています。

2012年からはクリエイターのゆよゆっぺ氏とのクリエイターユニット「Heart’s Cry」としての楽曲提供、2014年からは「ヒゲドライVAN」というバンドのボーカルを務めるなど、その活動の幅をどんどん広げています。

創る楽曲の特徴

ヒゲドライバー氏の作る楽曲の特徴は速いテンポとキャッチーなメロディーですね。とにかく耳に残る楽曲が多いです。耳に残るがゆえに、つい口ずさんでしまうような楽曲が多いと筆者は思っています。というか、筆者は実際に口ずさんでしまっています。

上記の特徴に加えて、リズミカルな楽曲が多いという特徴もあります。そのためか、アニソンだけではなく、しばしばリズムゲームに楽曲を提供しています。そのリズムは気持ちよく響いており、イヤホンやヘッドフォンで楽曲を聴くと、その気持ちよさが段違いに向上します。

実際に、「Tokyo 7th シスターズ」「SOUND VOLTEX」「REFLECBEAT grooving’!!」「maimed」などのリズムゲームに多数の楽曲を提供しています。ちなみに、筆者はヒゲドライバー氏が楽曲提供をすることを知って「Tokyo 7th シスターズ」のプレイをはじめました。

また、ヒゲドライバー氏は作詞もしており、その歌詞はカッコいいものやいわゆる”電波ソング”的なものと幅広いです。実際に楽曲を聴いてもらうと、歌詞の幅広さがわかると思います。

 

そんなヒゲドライバー氏の書く歌詞の特徴は、同じ言葉の繰り返しや韻を踏むことによってリズム感を演出するところです。この演出は特に”電波ソング”的な歌詞に多く見られます。

ヒゲドライバー氏の楽曲の特徴は以上です。ただ、筆者があれこれ説明するよりも、実際に楽曲を聴いてもらったほうが楽曲の特徴をつかむことができると思います。

発表している楽曲

というわけで、ここからはヒゲドライバー氏が創った楽曲を紹介してゆきましょう。

なお、ここで紹介する楽曲は筆者の独断と偏見によって選ばれた楽曲たちです。紹介する楽曲に偏りが生じているかもしれませんが、そこは大目に見てくださいね。

「PULSE LASER」

「PULSE LASER」はコナミデジタルエンタテインメント社のBEMANIシリーズのリズムゲーム「SOUND VOLTEX」に収録されている楽曲です。この楽曲はアニソンではなくゲーソンです。

リズムゲームの楽曲ということもあり、非常にリズミカルな楽曲になっています。一度聴くだけでたちまちやみつきになってしまうほどの高い中毒性をもっています。

また、この楽曲にはチップチューンが散りばめられています。ヒゲドライバー氏によるチップチューンの楽曲を聴くなら、とりあえずこれをオススメします。

「回レ!雪月花」

「回レ!雪月花」は2013年に放送されたアニメ「機巧少女は傷つかない」のEDテーマとして発表された楽曲です。歌っているのは作中に登場するキャラクターで結成されたユニット「歌組雪月花」です。この楽曲からヒゲドライバー氏を知った人も多いのではないでしょうか。私もこの楽曲をきっかけにヒゲドライバー氏を知りました。

この楽曲においてヒゲドライバー氏は作詞・作曲・編曲のすべてを担当しています。メロディーにヒゲドライバーらしさが出ている楽曲です。また、その歌詞は非常に”電波ソング”的ですね。同じ言葉の繰り返しや韻を踏んでいる部分が随所にみられます。

キャッチーなメロディーと”電波ソング”的な歌詞が、「回レ!雪月花」をリズミカルでクセになる楽曲にしています。

「PRIZM♪RISM」

「PRIZM♪RISM」はスマホ向けリズムゲーム「Tokyo 7th シスターズ」の楽曲です。この楽曲については以前、別の記事でも紹介させていただいているので、ここでは簡単に紹介させてもらいます。

Tokyo 7th シスターズ の ハイクオリティな楽曲を紹介する

2017.12.06

この楽曲の魅力は、アップテンポでキャッチーなメロディーですね。テクノポップ特有の電子音がキャラクターの歌声にマッチしていてクセになります。異常な中毒性をもっている楽曲だと思います。

「あんきら!?狂騒曲」

「あんきら!?狂騒曲」は「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」(以下、デレステ)のイベント楽曲として2017年に創られた楽曲です。歌っているのは双葉杏(CV:五十嵐裕美)、諸星きらり(CV:松嵜麗)のいわゆる「あんきら」コンビです。

正確には「HappyHappyTwin」というユニット名があるのですが、楽曲名をみればわかるように「あんきら」というカップリング名が先行しているため、ユニット名は知らなかったという方もいるかもしれません。

この楽曲はゴリゴリの”電波ソング”です。メロディーと歌詞の両方に”電波ソング”的要素が盛り込まれており、聴いているだけで”ハピハピ”してきます。

同じワードの繰り返しが非常に多く、それがより”電波ソング”の様相を示しています。また、サビ以外の歌詞の大部分がセリフチックな掛け合いで構成されていることも”電波ソング”たらしめている理由だと思います。

余談になりますが、「あんきら!?狂騒曲」は「あんきら」というカップリングの関係性を理解して聴くことで、より一層楽曲の素晴らしさを感じることができます。2番のサビ前は最高ですね。

もちろん、楽曲単体でみても素晴らしいのは確かなので、なんにせよ一度聴いてみることをオススメします。

「ブルー・フィールド」

「ブルー・フィールド」は2013年に放送されたアニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」のEDテーマとして発表された楽曲です。この楽曲はヒゲドライバー名義ではなく、クリエイターユニット「Heart’s Cry」名義で創られた楽曲です。

歌っているのは、作中に登場するキャラクターによって結成されたユニット「Trident」です。ちなみに、「Trident」が歌うほかの楽曲もすべて「Heart’s Cry」が手がけています。

この楽曲の特徴は清涼感ですね。スタイリッシュなメロディーの爽やかさが気持ちよくてクセになります。歌詞は作品に登場する「メンタルモデル」の心の揺れ動きにマッチしているように感じます。

サビ直前やサビのなかで登場する歌詞「All I see」が「おーらいしー」と聞こえることで話題になったこの楽曲ですが、楽曲のクオリティの高さに注目して再度聴いてみてください。

「ヒゲドライバー」をもっと知りたい方は…

ここまでで、ヒゲドライバー氏についてあれやこれやと紹介してきました。

この記事でヒゲドライバー氏に興味をもち、「もっと知りたい!」「ほかにはどんな楽曲を創っているの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。

そういった方々のために、以下ではヒゲドライバー氏について知ることができるサイト等を紹介しておきます。

みなさんもクリエイター・ヒゲドライバーに注目して、アニソン・ゲーソンを聴いてみてくださいね。

『Creator’s File of Anime Song』について

アニソンを創るクリエイターを紹介する企画『Creator’s File of Anime Song』では、ライター・タングステンが毎回一人のクリエイターにフォーカスした記事をお届けしております。

クリエイター本人のことや創る楽曲の特徴、実際に発表されている楽曲など幅広く紹介することで、みなさんにアニソンを創る人を知ってもらいたいと思っています。

企画『Creator’s File of Anime Song』への感想は、ハッシュタグ #CFAS を添えたツイートで教えていただけると嬉しいです。

次回の『Creator’s File of Anime Song』も乞うご期待!

個人的にオススメする アイドルマスター シンデレラガールズ の楽曲【パッション編】

2017.11.17
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ABOUTこの記事をかいた人

タングステン

大学生をしながらライターをさせていただいている「タングステン」と申します。アニメ・ゲームなどに関するいろいろな記事を書かせてもらっていますが、特にアニメ楽曲の記事が多いように思います。あとは、音ゲー大好きマンなので、音ゲーのプレイレポートも書きます。拙い文章かもしれませんが、精一杯書いております。