ポプテピピック 第1話「出会い」【感想コラム】

「とびっきりのクソ4コマ!!」でおなじみの4コマ漫画『 ポプテピピック 』。いよいよアニメの放送が開始されましたね。今回、アニメ『ポプテピピック』の感想コラムを担当させていただくことになりました、ライターの「タングステン」です。

『ポプテピピック』はアニメ化以前から人気があり、コラボカフェやコラボショップの開催やLINEスタンプの発売など、さまざまにコンテンツを展開していましたね。筆者自身もアニメ化前から『ポプテピピック』が大好きで単行本を購入したり、「プリンセスカフェ」で開催されていたコラボカフェに行ったりしていました。

そんな『ポプテピピック』のアニメにワクワクしながら、最終話まで感想コラムを書かせていただきたいと思っています。みなさまもどうぞお付き合いください。

今回は第1話「出会い」の感想コラムを書いてゆきます。ただ、この感想コラムを読んでいる方のなかには、アニメをきっかけに『ポプテピピック』を知ったという方もいることでしょう。

というわけで、今回は『ポプテピピック』とは何かを筆者の理解できる範囲で紹介してから、アニメ本編の感想に移りたいと思います。

ネットで話題沸騰!TVアニメ『 ポプテピピック 』とは?

TVアニメ『 ポプテピピック 』第1話「出会い」【感想コラム】
画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

アニメ『ポプテピピック』は大川ぶくぶ氏による4コマ漫画です。竹書房が運営している4コマウェブコミック配信サイト「まんがライフWIN」で原作が連載されています。

2018年1月現在、原作の漫画は「シーズン3」として2017年10月から連載されているわけですが、最初に連載されていたものと「セカンドシーズン」は共に”打ち切り”という形で連載を終了しています。ちなみに、打ち切られた2つは単行本として竹書房のバンブーコミックスWIN SELECTIONから発売されています。

……とここまでで表面的なことを書いてきましたが、その内容を一言で説明するのは非常に難しいです。とりあえず言えることは、この作品のキャッチコピーである「とびっきりのクソ4コマ!!」が本当にその通りであることですね。

内容のクソっぷりは凄まじく、時事ネタ、パロディ、ローカルネタなどなんでもござれ。取り入れることができるものはなんでもパクっていく取り込んでいくスタイルに独特のおもしろさやスリルを感じます。

また、先に述べている内容のほかには、人類の理解を超越していると感じるようなまったく意味がわからないものもあります。それらのネタには、ある種のシュールさや”理解できない”ことから生じるおもしろさがあると思います。

新アニメ「星色ガールドロップ」放送開始!?

それでは、第1話の感想を書いてゆきましょう。

記念すべき第1話の冒頭、『ポプテピピック』ではありませんでした。実際に始まったのは『星色ガールドロップ』というまったく別の作品でした。有り体に言えば、典型的なラブコメアニメの第1話冒頭が流れました。

アニメを視聴されていた方はビックリしたのではないでしょうか。実はこの展開、原作の漫画にもあります。「セカンドシーズン」がはじまってすぐにこのネタをやっていたので、筆者は「もしかしたら……」とは思っていましたが、本当にやりましたね。

冒頭のあとに流れたOPは上坂すみれさんの「POP TEAM EPIC」ではなく、ドロップスターズの「Twinkling star」でしたね。冒頭から事前情報となにもかも違っていました。

筆者的に驚いたのは、OPを歌っていた3人のキャラクターのCVがそれぞれ小倉唯さん、水瀬いのりさん、上坂すみれさんだったことですね。無駄に豪華なキャストで驚きましたが、この3人、キングレコードの声優アーティストなんですよね。

キングさん、流石です!

ヌルっとはじまる本編

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

OPが終了し、「星色ガールドロップ」がはじまるのかと思いきや……。

私だよ!!

で、出たー!ポプ子が来たぞー!

と思ったのも束の間、ポプ子の声が男性の声であることに気づきました。事前情報では小松未可子さんがポプ子役を務めることになっていたはずです。それがどうして江原正士さんになったのでしょうか。

疑問への答えを導き出せないまま本編がはじまってしまいました。すると、ピピ美も男性の声でした。ピピ美は上坂すみれさんが声をあてているはずなのに……。実際は大塚芳忠さんになっていました。

実のところ、原作でアニメ化したときの声は誰がいいかというネタをやったときに、ポプ子は江原正士さん、ピピ美は大塚芳忠さんに声をやってほしいと言っているんですよね。まさか、実現するとは思いませんでした。

危険なネタのオンパレード

事前情報と異なる声優さんによるポプ子とピピ美に戸惑いを覚えながらも視聴を続けていると、アレなパロディネタや耳に残るパワーワードが次から次に登場しました。

ネタバレになってしまうので、どんなパロディがあったのかを書くことは控えますが、とにかくすごかったです。見ていない方はその目で確かめてみてください。

パワーワードも数多くありましたね。筆者イチオシはピピ美の「サバサバ系女子を殺しに行くのだな?」というセリフです。『ポプテピピック』ではしばしば”○○系女子”に対するヘイト的フレーズが登場しますが、第1話からぶっこんできましたね。

このように、頭のネジが何本も外れているような内容になっていますが、これで原作の雰囲気を完全に再現できているんですよね。しかも、ファンの求めていた『ポプテピピック』のカオスさが見事に表現されていました。

人類の理解を超越するゾーンへ

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

危険なネタの応酬ですでに疲弊していると、ついに出ました。人類の理解を超越するネタのラッシュです。

まず、「ボブネミミッミ」という謎のコーナー的なものがはじまりました。気になるのは、その作画のクレイジーさです。絵のタッチがガラッと変わったのもありますが、見ているだけで精神が不安定になりそうなキャラクターたちが無駄にヌルヌル動いていたのが気持ち悪かったですね(褒め言葉)。

「ボブネミミッミ」の筆者イチオシポイントは”文字”ですね。明朝体やゴシック体といったパソコンのフォントが使われているところに驚きました。クソ汚い絵にやたら整った文字が合わさることで、得も言われぬ不安定さを醸し出していました。

「ボブネミミッミ」のほかには「JAPON MiGMON」というコーナー(?)がありました。こちらでは、海外の方が登場する実写パートがはじまり、何の説明もなく「カートゥーンネットワーク」的なアニメーションがはじまりました。

はい。まったく意味がわかりません。

この時点で第1話放送開始から約15分が経過していましたが、筆者はもう疲れ果てていました。情報量と疑問点が多すぎて、頭がパンクしそうでした。

第1話終了、と思いきや……

アニメ開始から約15分、気づいたときにはEDを迎えていました。EDテーマ「POPPY PAPPY DAY」がかかるなか、かわいいと錯覚してしまいそうなED映像が流れていました。

さて、そんなEDに使用されている楽曲「POPPY PAPPY DAY」はポプ子(CV:赤羽根健治)とピピ美(CV:武内駿輔)によって歌われています。またもやCV変更です。

しかも、赤羽根さんと武内さんは2人とも「アイドルマスター」シリーズのアニメでプロデューサー役を務めたという共通点があります。プロデューサーのまさかの共演に多くの人が驚愕したことでしょう。

というわけで、怒涛の15分が終わりました。残りの15分はどうするのかと思っていた矢先……

『ポプテピピック』第1話の再放送がはじまりました

再放送の内容は先に放送した15分とほとんど同じでした(「JAPON MiGMON」に字幕が追加された)。ただ、一つだけ大きく変わったことがありました。

ポプ子とピピ美のCVです。

後半の15分ではポプ子役を三ツ矢雄二さん、ピピ美役を日髙のり子さんが演じていました。さて、みなさんお気づきかとは思いますが、このコンビ、どこかで見たことありませんか。

そうです『タッチ』です。

どうやら、アニメ『ポプテピピック』は何もかもが規格外のハチャメチャアニメ見たいですね。ちなみに、後半のEDではポプ子(CV:牧野由依)とピピ美(CV:渡部優衣)の2人が「POPPY PAPPY DAY」を歌っていました。

[aside type=”boader”]ちなみに、先行上映会で上映されたアニメ第1話ではポプ子を小松さん、ピピ美を上坂さんが演じていたそうです。

また、先行上映会で上映されたアニメ第1話とテレビで放送されたアニメ第1話の内容のほとんどが違っているらしいです。[/aside]

TVアニメ『 ポプテピピック 』第1話「出会い」の感想

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

第1話「出会い」では、視聴者が『ポプテピピック』の世界に出会うことになりました。

まったくあてにならない事前情報、危険なネタの応酬、人類の理解を超越した内容、唐突なコーナー(?)と、視聴者を置きざりにした内容となっていましたね。

原作を知っている筆者ですら頭に”?”を浮かべながら見ている始末です。どうしてポプ子とピピ美の声優が変わるのか、何故30分で全く同じ内容の15分アニメを2回放送したのか。とにかく、理解不能な部分が多すぎて言葉にできません。

ただ、第2話以降にどういった展開を見せてくれるのかがとても気になります。

あくまでも筆者の予想ですが、第2話以降も第1話と同じ内容をポプ子とピピ美の声優だけを変えて放送するのではないかと思っています。というのも、アニメ『ポプテピピック』のBD&DVD情報が発表されたのですが、第1巻の発売日が2018年1月31日なんですよ。

ちょっと早すぎると思いませんか?

30分尺のアニメのBD&DVD第1巻は多くの場合、そのアニメの12話、つまり最終話ないし1クール目の終了目前くらいになるんですよ。それなのに、『ポプテピピック』は今月中に第1巻を発売するんです。BD&DVDの発売ペースは、まるで5分アニメのようです。

ただ、第1話からムチャクチャにやっている『ポプテピピック』ですから、何が本当で何が嘘なのかがわからないですから、安易に判断することはできません。

いや、本当にわからないことだらけですね……。

とりあえず、『ポプテピピック』を原作から知っている方も、アニメをきっかけに『ポプテピピック』を知った方も、この狂気に満ち溢れたクソアニメを一緒に楽しみましょう!

どうか、脱落しないでくださいね!

最後に第1話放送時点で判明しているポプ子とピピ美の声優をまとめておきます。

[aside type=”boader”]【ポプ子】

小松未可子(事前情報、先行上映)

江原正士(第1話前半)

三ツ矢雄二(第1話後半)

赤羽根健治(第1話前半ED)

牧野由依(第1話後半ED)

【ピピ美】

上坂すみれ(事前情報、先行上映)

大塚芳忠(第1話前半)

日髙のり子(第1話後半)

武内駿輔(第1話前半ED)

渡部優衣(第1話後半ED)[/aside]

ポプテピピック 週刊感想コラムのまとめ

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