死にゆく戦士たちの物語を、全12話に渡って放送してきた『 十二大戦 』。
舞台化の決定や、3/3に予定されている豪華出演キャスト集結のスペシャルイベントなど、2018年に入ってもその勢いは増すばかり!
今回は本作品を改めて振り返り、魅力を探求していきたいと思います。♬
人気面は女性陣に軍配か!?

『十二大戦』と言えば、やっぱり個性豊かな戦士たちの魅力無くして語れません。♬
第一話にて強烈な印象を残した異能肉、ツイッターといったSNSで高い支持を得ていることが窺える庭取、純粋な戦闘力と知力では最高クラスだった砂粒、そして私の個人的な推しメン妬良。笑
2017年の年納めに放送された『第68回紅白歌合戦』では白組が優勝したものの、本作のキャラ人気においては女性陣が一歩リードしたかもしれませんね。
おそらくではありますが、最終話を除く対戦中の総出演時間も女性のほうが長かったような気がします。
4対8の男女比率なのにこれはスゴイ。♬
私自身も感想コラムを書かせていただく中で、中盤以降、口をひらけば“妬良”って言っていた気がします。笑
ただ人数が少なかったこともあり、女性同士の戦いは実現せずでしたので、続編にあたる小説『十二大戦対十二大戦』ではその辺りも見られるとさらに大興奮しちゃうかも。
ちなみに男性陣の中で個人的にお気に入りだったのが、戌の戦士・怒突。
とにかく見た目が格好いい彼が、うまくその鋭い牙と豊富な毒の知識を活用できていれば、また違った結果が得られたかもしれないですね。
十二大戦 ストーリー性も抜群でした

異能肉vs憂城や断罪兄弟vs丑・寅コンビなど、白熱必至のアクションシーンは間違いなく本作の見どころ。♬
それに加えて見入ってしまったのが、各戦士の過去の背景です。
美しき暗殺者として闇社会を渡り歩いていた庭取、戦士として力と才能を渇望し続けた迂久真、子供や孫を守るために出場を決意した必爺……、毎話明かされていった戦士たちの苦悩や希望は、時間を忘れるほどに引き込まれてしまいました。
特に考えさえられるテーマ性と感じたのが、平和的な解決を模索し続けてきた砂粒の過去。
厳しい鍛錬の末に身につけた戦闘力を決して誇示しようとせず、少しでも血を流さないですむ術を見つけようとした彼女の言動は、本作の潤滑油的な役割を担っていたように思います。
戦闘面においても、最後の最後までキーパーソンであり続けましたね。
また、明かされはしなかったのですが、ドゥデキャプルを代表とする本大会の主催者たちの背景もとても気になる要素だったなっと。
恥ずかしながらまだ原作未読なので、今後は本とアニメの両方を堪能することでより細かな描写を思い描くことができればなと思います。
最後に━━

西尾維新先生と中村光先生という超強力タッグによって描かれた、悲しくも美しい戦士たちの物語。
一貫したストーリ性の中にいくつもの感慨深い要素が盛り込まれていて、何度でも見返したくなる作品でした。
そして本作だけでなく、『物語シリーズ』や『荒川アンダー ザ ブリッジ』『聖☆おにいさん』など、完結済みの物語を含め両先生の作品をこれからも応援し続けたいと思います。