TVアニメ『 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 』第一話目が放送されてから一週間。ツイッターやフェイスブックなどで話題になっているのよく見かけます。それだけアニメファンの注目が高いアニメなんですね。なんとなく分かる気がします。だって、放送日がとても待ち遠しくて仕方ありません。
前回の『 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 』は、ホッジンスと共に彼の経営する民間郵便会社へ雇入れされるところまでが描かれていました。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第二話 あらすじ
ホッジンスが経営する郵便会社で自動手記人形として働き始めるヴァイオレットでしたが、普通の生活を送ることが出来なかったせいか、あらゆる面で一般の常識とは異なる行動をとってしまいがち。
そんな彼女に戸惑うものもいれば、彼女を快く思わないものもいる。
複雑な環境の中で、彼女はひとつの仕事を請け負う事になるのだが・・・。
イントロのシーンに注目

第二話のイントロで描かれていたのは、ヴァイオレットが初めてギルベルト少佐の元に持ってこられた日です。少佐の兄からは、
「あくまでも武器として使え。情けもかけるな」
このシーンでギルベルト少佐がヴァイオレットを見て動揺する様子が描かれていました。この動揺の意味するところは一体何なのか?展開が気になっています。
この兄が言った「あくまでも」というセリフ。実はヴァイオレットとギルベルト少佐のような関係、つまり主従でありながら恋愛感情に陥ってしまった前例があるのかな?と勘ぐってしまいました。
機械仕掛けの人形のように
自動手記人形として一種に働く事になったヴァイオレットの同僚、エリカとアイリス。二人はとても対照的な存在です。エリカは自分と自分への自信が持てないタイプ。一方でアイリスの方は、自分と自分の自動手記人形としての仕事に誇りを持ちすぎているタイプ。その自信の高さから、周りを見下したり、不平不満が口を突いて出てしまうようだ。
もちろんアイリスは、唐突に配属されたヴァイオレットの事を快くは思ってはいません。ホッジンスに「ヴァイオレットはこの仕事に向いていない!」と直談判までしてしまいます。
アイリスとヴァイオレットの今後の関係が気になっています。筆者はアイリスのような女の子が大好きですから。できれば理解し合ってほしい・・。
言葉にはウラとオモテがある

自動手記人形の仕事がはじまってからしばらくして、ある事件が起こります。女性のラブレターへの返事代筆の仕事でしたが、ヴァイオレットのストレート過ぎる表現が原因で依頼者も手紙の送り先も大激怒。やらかしてしまいました。
ヴァイオレットは言います。
「理解不能です。依頼者の意図を最大限反映して文章を記しました。」
「言葉にはウラとオモテがあるの。口に出した事が全てじゃないのよ。」
「人の弱い所ね。相手を試すことで、自分の存在を確認するの」
「裏腹よね」
カトレアさんが優しく諭してくれました。「好きなんだけど・・・」というあいまいな感情がヴァイオレットには理解し難い感情だったようです。
『 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 』第二話の感想
今回は両方のシーンともエンドロールあとのシーンになってしまいます。すでに本編の20分間で感情が出来上がってしまっているからもしれませんが、おすすめの見どころシーンです。
ホッジンスが給料を費やして購入したもの
今回の一番の見どころとしてピップアップしたいのが、このホッジンスの給料を費やしたヴァイオレットへのプレゼントです。ドレス衣装もステキで良かったのですが、あのプレゼントには感動しました。
それは、第一話で紛失していたギルベルト少佐からもらったブローチでした。
感情を露わにするヴァイオレット。それを見て少し意外な顔をするアイリス。そしてエリカ。第二話目の初めでは敵意が強かったアイリスですが、このシーンではアイリスの表情が少し和らいだように見えました。
ホッジンスの友人語りに胸熱

もうひとつの見どころはエンディングロールのあと、カトレアから「少佐」について聞かれるホッジンス。
「士官学校時代からの友人だ。ブーゲンビリア家の一族だよ」
そう言うホッジンスの口元が小刻みに震え、溢れ出す感情を押さ込んでいるように見えます。
「あいつはもう」
「戻ってこない」
と、『 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 』第二話は幕をおろします。
なんなんだこの演出の上手さは。ホッジンスの震える気持ちの感情が伝わってくるようで、なんかちょっと怖いものがあります。また、タイトルであろう「戻ってこない」の挿入の仕方が、涙腺を激しく刺激しました。
この演出技術と間の撮り方、さすがは京都アニメーションです。