TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第1話「きのうの茜 と 舟歌の市場」【感想コラム】

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第1話「きのうの茜 と 舟歌の市場」【感想コラム】

2018年1月より放送がはじまっているアニメ『 ハクメイとミコチ 』。みなさんはご覧になっていますか。ちょっと遅くなりましたが、今回、『ハクメイとミコチ』の感想コラムを担当させていただくことになったライターのタングステンです。

筆者はアニメ化されたことをきっかけに本作を知りましたが、アニメ第1話が放送された途端、グイっと作品に引き込まれました。

今回は第1話の感想コラムということで、とりあえず、『ハクメイとミコチ』という作品がどんな作品なのかを説明しておこうと思います。

それでは、『ハクメイとミコチ』のちっちゃな世界を覗いてみましょう。

『 ハクメイとミコチ 』で描かれている小さな暮らしぶり

『ハクメイとミコチ』は2012年よりKADOKAWAが刊行していた漫画雑誌『Fellows!』で連載が開始された漫画です。2013年からは同じKADOKAWAが年に10回刊行されている漫画雑誌『ハルタ』で連載されており、2017年の12月に発売された第50号にも『ハクメイとミコチ』はしっかりと掲載されています。

そんな本作はハクメイ(CV:松田利冴)とミコチ(CV:下地紫野)の2人を中心とする小さく愛らしい生活を描いています。以下はアニメ公式HPの「Introduction」から引用した文章です。

ハクメイとミコチ。

緑深き森で暮らしている、小さなふたりの女の子。

木の洞に家を造ったり、葉っぱを傘にしたり、昆虫や鳥の背に乗ったり……

身長9センチメートルなら、そんな事も出来るのです。

そーっと覗いてみませんか?

穏やかで愉快で、とびきり愛らしいその生活を。

『ハクメイとミコチ』アニメ公式HP「Introduction」より引用

上記を見てもらえればわかりますが、作品に登場するハクメイとミコチの2人は身長9センチメートルとかなりミニマムなサイズになっています。その小さな身体の彼女たちが営む生活を覗くことができるところが、この作品の醍醐味ですね。

お話は基本的に一話完結となっており、毎話毎話がきれいにまとまっています。一つ一つのお話には、ハクメイとミコチの2人をはじめとする作中の人びとの生活の断片が丁寧に描かれています。丁寧に描かれた生活はファンタジーチックでありながら、どことなくリアルな息づかいを感じさせます。

筆者、こういった作品がたまらなく好きなんです。

筆者の個人的な意見ですが、『ハクメイとミコチ』は2017年の秋にアニメが放送された『このはな綺譚』に通ずるところがあると思います。これ、わかってくれる人いますかね?

そんな、幻想と日常が同居している作品『ハクメイとミコチ』を楽しんでゆきましょう。

元気なハクメイ、落ち着いたミコチ

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第1話「きのうの茜 と 舟歌の市場」【感想コラム】

画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会

アニメ『ハクメイとミコチ』では、その作品名の通り、基本的にハクメイとミコチの2人を中心とした物語が描かれています。物語の中心人物である2人はどんなキャラクターなのでしょうか。

第1話には、2人のキャラクター性がはっきりと表れています。クセっ毛で快活そうな感じのハクメイは行動力があって楽観的な子ですね。号外に「夕焼けとんび」のウワサが載っているのを見るやいなや、探しにゆこうとするほどのフットワークの軽さがあります。

対して、ミコチは黒髪ストレートの姫カットでおとなしい印象がある子ですね。体力がなく力仕事は苦手ですが、家事全般など家のなかでできることが得意です。特に料理の腕はバツグンに良く、ハクメイもミコチが作った料理を美味しそうに食べています。

一見、正反対に見えるハクメイとミコチですが、2人は木の洞に作った家で一緒に暮らしています。

「夕焼けとんび」の正体は?

第1話Aパートでは「夕焼けとんび」を探しにゆきましたね。昼ごはんのミネストローネをポット(?)に入れて、出発しました。

「夕焼けとんび」が出るとウワサされている場所に向かっているときもミコチはゼェゼェ言っていました。やっぱり体力ないんですね。そんなミコチを先導するハクメイは、ミコチのために道を作りながら歩いていました。それに気づいたミコチのやわらかな表情と声にグッときてしまいました。

途中からは虫の背に乗って道を進む2人。ハクメイは昼ごはんのミネストローネを食べていました。移動をしながらごはんも食べられて便利そうでしたね。

そんな道中、ミコチがちょっとだけ昔の話をしましたね。10年ほど前に「カフウ」という白い鳥にエサをあげていたことがあったそうです。そのときにあげていたエサはなんとミネストローネ!鳥ってミネストローネ食べるんですね。「カフウ」は毎日ミコチが作ったミネストローネを食べにきていましたが、ある日を境にその姿を見せることがなくなってしまいました。ミコチはそのときの経験から”飼う”という行為に抵抗を覚えるようになったみたいです。

そんなこんなで「夕焼けとんび」が出るとウワサされる山に到着しましたが、待てど暮らせど「夕焼けとんび」は現れませんでした。諦めかけたそのとき、ついに「夕焼けとんび」が登場しました。

雄々しく佇む「夕焼けとんび」に息をのむ2人。2人を背に乗せて空を飛ぶ「夕焼けとんび」。飛んでいるときの空の描写やBGMがとても良かったですね。特にBGMはファンタジー系RPGを彷彿とさせる幻想的な音楽になっています。

そして、「夕焼けとんび」が朝日に照らされると、真っ白な羽があらわになりました。その白い姿を見たミコチが「夕焼けとんび」の正体が「カフウ」であることに気づきます。そのときのミコチのはしゃぎっぷりが本当にかわいいかったです。普段、落ち着いた印象があるミコチが興奮している様子にほっこりしました。

港町に佇む喫茶店「ポートラウンジ小骨」

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第1話「きのうの茜 と 舟歌の市場」【感想コラム】

画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会

Bパートでは、Aパートで描かれていた自然の風景とは打って変わって、人びとの賑わいであふれる港町が登場しました。町の賑わいが実にそれっぽくてイイ感じでしたね。

2人が「アケビ」に訪れたのは商品の仕入れをするためです。あとから調べると、ミコチは保存食や日用品を作って商店に卸す仕事をしているそうです。商店に卸す商品を作るための材料を買いにきたのでしょうか?

そんな賑わっている町のなかで比較的静かで落ち着いている場所に行くことになった2人。町になれている感じがあるミコチがハクメイを先導してゆくと、そこには「ポートラウンジ小骨」という味のある外観の店がありました。

店に入るとエエ声のマスターが!緒方さんじゃないか!そうです、マスター役は緒方恵美さんが演じています。もうそれだけで筆者は嬉しくなってしまいます。

マスターの店はコーヒーを提供する喫茶店で、ハクメイとミコチの2人もコーヒーを飲んでいました。ですが、コーヒーだけではなく、お酒や珍味も取り扱っているようです。ハクメイも酢だこを食べさせてもらっていましたね。

酢だこを食べたハクメイがミコチに「ミコチ!酒買って帰ろう」と言い、ミコチが「ウチにまだあるでしょう。無駄使い禁止」と返す。この何気ない2人の会話が素晴らしいですね。往年のパートナー的な感じが出ていて最高です。

ミコチ大人気!町の人びとから引っ張りだこ

マスターの店で一服する2人。ミコチは大変なことに気づいてしまいます。

財布をなくしてしまいました。

自分を責めるミコチとあっけらかんとするハクメイのギャップがそれぞれの性格を表していましたね。ですが、商品の仕入れにきて財布をなくすという痛恨のミスをやらかしてしまったことで、本来の目的である仕入れができなくなってしまいました。

「どうしよう…」と悩むミコチにマスターが2つの包み(弁当)を手渡し「ハクメイこの町はじめてだろ?案内してやりな」と一言。大人の余裕にあふれていてカッコいいですね。痺れます。

財布をなくしてしまったことで2人は町を観光することになりました。ミコチがちょっと表通りを歩くと通りにある店の人に声をかけられます。どうも「アケビ」の町でミコチはちょっとした有名人みたいですね。ハクメイを案内しながら町を歩いていると、いろいろなところでミコチに声がかかっていました。財布をなくしたことを知った店の人びとがいろいろなものをくれたり、料理上手なことを知っているからか商品の味見を頼まれたりと引っ張りだこでしたね。

「アケビ」の町並みと喧騒

ハクメイとミコチが歩いた「アケビ」の町ですが、その町並みはとても独特な造りになっていましたね。一つ一つの建物が積み木のように積み上げられており、店が立ち並ぶ通りはどこも薄暗くなっています。建物を積み上げていったことで路地に光が差し込まなくなったのでしょうね。

そんな独特な町で生活を営んでいる人びとは活気にあふれています。「アケビ」には港町らしい人情味あふれる人びとの暮らしぶりが表れていました。さまざまな人のさまざまな生活が集まってできている喧騒に、町の息づかいを感じました。

そんな喧騒にあふれた町並みのなかにも静かで幻想的な場所がありましたね。2人がお弁当を食べた積み木が低い頃の中央広場跡地です。ハクメイが「差し込む光で切り取られたみたいだ」と言っていましたが、その表現がぴったりだと思います。

食べていたお弁当も美味しそうでしたね。押し寿司とてまり寿司を半分こにして食べる2人にほっこりしました。てまり寿司が美味しそうで、見ているときはお腹がすいてしまいました。

「アケビ」の町を歩くハクメイとミコチの2人を通じて、その町を覗き見ることができましたね。

一日の終わりを告げる舟歌

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第1話「きのうの茜 と 舟歌の市場」【感想コラム】

画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会

一通り町を見て回った2人が最後に訪れた場所は夕日が美しい港でした。茜色に染まる海。ふと耳を澄ませると聴こえてくる舟歌に合わせてほら貝を吹くハクメイと、それに続いて舟歌を歌うミコチの変に飾っていない空気感に心が温かくなりました。

そして見つめ合う2人。夕日の赤に照らされる2人が港で互いの顔を見ている光景に見入ってしまいました。ただ見つめ合う2人をたまらなくいとおしく感じました。

あと、ミコチの歌がめっちゃ上手かったですね。

ED初公開!EDで流れる「足元の歩き方」もイイ…!

第1話の最後にはEDテーマ&ED映像が公開されましたね。みなさんはご覧になられましたか?ハクメイとミコチの2人がテクテク歩く映像がかわいかったですね。

楽曲はコンジュ(CV:悠木碧)とミコチ(CV:下地紫野)の2人が歌っています。EDテーマ「Harvest Moon Night」はとても作品に合っていますね。自然に根ざした生活やハクメイとミコチの飾らない暮らしぶりが如実に表れたいい曲だと思います。第1話の時点でコンジュは登場していませんが、いずれ出てくるのでしょう。

また、本作のEDは普通のEDとは異なっています。「足元の歩き方」と題された物語のサブエピソードのようなものがEDで流れるのです。第1話では「町の興り」というサブエピソードが公開されましたね。

「町の興り」では、「アケビ」の町がどのように成立していったのかを知ることができます。建物をどんどん積み上げて町が造られてゆくことになった理由が語られており、とても良いサブエピソードだと思います。

アニメ『 ハクメイとミコチ 』第1話「きのうの茜 と 舟歌の市場」の感想

TVアニメ『 ハクメイとミコチ 』第1話「きのうの茜 と 舟歌の市場」【感想コラム】

画像引用元:©樫木祐人・KADOKAWA刊/ハクメイとミコチ製作委員会

今回放送された第1話から『ハクメイとミコチ』という作品がどのような作品なのかを知ることができたのではないかと思います。

第1話を見て、筆者には気づいたことがあります。Aパートでは元気でアウトドア派なハクメイがミコチを連れ回していましたが、Bパートでは落ち着いていてインドア派なミコチがハクメイを先導していました。

2人の性格からハクメイが一方的にミコチを連れ回しているものだと思っていたのですが、ミコチがハクメイを振り回すこともあるんですね。どちらかが一方的に連れ回すのではなく、2人がともにそれぞれを連れてゆくことがあるところに関係性の対等さが見えたような気がします。

また、2人が港町「アケビ」への印象を語るシーンがありましたね。ハクメイは「動け!って感じ。時間の流れが早い町」、ミコチは「町の目まぐるしさを見ると時間が止まった感じがする」と言っていましたね。

正反対な印象ですが、どちらもわかります。そして、この時間の流れの話はこの作品にも当てはあるのではないかと思います。視聴中はゆるやかで止まったみたいな時間が流れていますが、終わってみればあっという間で時間の流れが早かったことに気づきます。

アニメ『 ハクメイとミコチ 』の魅力はこれからもどんどん出てくると思います。次回の放送も楽しみですね。

アニメ『 ハクメイとミコチ 』の公式コンテンツ「森の食卓」がいい感じ、アニメに登場した料理のレシピが公開されています

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タングステン

大学生をしながらライターをさせていただいている「タングステン」と申します。アニメ・ゲームなどに関するいろいろな記事を書かせてもらっていますが、特にアニメ楽曲の記事が多いように思います。あとは、音ゲー大好きマンなので、音ゲーのプレイレポートも書きます。拙い文章かもしれませんが、精一杯書いております。