自動手記人形の資格を得るために学校に通っていた ヴァイオレット・エヴァーガーデン 。無事に資格も取得できて、エクレアという友人もできたところで前回は終了しました。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第四話 は、筆者一押しのアイリスとヴァイオレットのストーリーです。さて、どんな物語が待っているのか・・・。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第四話のあらすじ
カザリ村のサラ・フローレントという40代の女性から、アイリスに初めての指名が飛び込んでくる。ガザリ村はアイリスの出身地で、帰郷できるアイリスのテンションはマックス。そんな彼女に突然のアクシデントが発生、その結果アイリスはヴァイオレットと一緒に、ガザリ村へ出張する事になった。
そこでアイリスとヴァイオレットを待っていたものは、豊かな自然と暖かい村人、そしてアイリスの家族達だった。
アイリスの物語
[aside type=”boader”] 最初に会ったときも、この時も、私にはこのヴァイオレット・エバーガーデンという娘の事が、どうにも理解できなかった。[/aside]
このフレーズから、今回の第四話は始まります。今回はアイリスを中心にして物語が進んでいきました。
田舎に帰ってきたアイリスでしたが、年頃の娘として母娘との確執がありました。そう、「年頃だから結婚しなさい。自動手記人形の仕事を辞めて」と主張する母親に、精一杯反発するアイリス。そんな中で、アイリスの誕生日パーティーを兼ねた、お婿さん選びパーティーが開かれる事に。よくある話ですね。
このパーティーでの出来事が、問題を引き起こしてしまいます。でもこの問題はアイリスとヴァイオレットとの関係を深く結び付けて、特にアイリスのヴァイオレットに対する感情に大きな変化をもたらせてくれました。
アイリスの葛藤
この第四話で明かされる事として、アイリスの初恋と、その結末があります。卒業する前に、相思相愛だと思っていた彼に告白すると、相手はそうでもなかった・・・。
現実なら、わりとよくある出来事です。
ただ、アイリスはその事を今でもずっと引きずっているようですよね。これは精神的に良くない。
だいたい、この初恋の男、かわいいアイリスを振るなんでなんで、どんでもねぇ野郎だ!などと一人でテレビの前で悶々としておりました。過去の告白シーンで描かれている少し幼い感じのアイリスも、ショートヘアでとってもかわいいかったですよね。
「うらはら」と「うそ」
後半のシーンでは、アイリスがヴァイオレットに怒りと悲しみをぐちゃぐちゃにミックスしたものをぶつけるシーンがあります。仲良くしてほしい二人が言い合うこのシーンでは、筆者の心が震えました。
「あんたってホント、人の気持ちがわからないのねッ!」
激昂するアイリスは、ヒステリックにヴァイオレットに怒鳴り散らします。
「人の気持ちは、とても複雑で繊細で、だれもが全ての思いを口にする訳ではなく、うらはらだったりウソを付く場合もあり、正確に把握するのは私にはとても困難なのです。」
哀しい目をしてこう答えるヴァイオレット。しかし、ヴァイオレットの言う「うらはら」と「うそ」という言葉に、アイリスは激しく動揺した様子でした。
自分の今までのうらはらを、そしてうそを見透かされた感覚に襲われたのでしょうか?だってアイリスは、態度や口は悪いですが、内面は繊細ですごくか弱い女性ですから・・・。日頃の強さは、ある意味うらはらで、うそでもある訳ですし、エイモンの事についても・・・。
深々と頭を下げて謝罪するヴァイオレットに対して、アイリスは落ち着いた声で話かけます。
「顔を上げて。あんたに悪気がないのはわかってる」
「私だっていつもちゃんと人の気持ちがわかっている訳じゃないもの」
アイリスは、ヴァイオレットにエイモンとの昔話をはじめます。彼の事で悩んだ事、告白した事、そして恋に破れ、村を離れてエイデンに出ることになった事。
ヴァイオレットはうつむき加減でアイリスの話を最後まで聞いて、口を開きます。
アイリスとヴァイオレットの関係が変化
アイリスが話す思い出の話をしずかに聞いたあと、ヴァイオレットはこう言います。
「愛してるは、とても勇気のいる言葉なのですね」
「受け入れられないと、そこに居たくなくなるくらいに・・・あの時の少佐も、そうだったのでしょうか?」
アイリスに問いかけます。
「私は、少佐の”愛してる”が知りたくて、ドールになったのです」
アイリスはヴァイオレットのこの言葉を聞いて、彼女を少し理解してくたようです。
[aside type=”boader”] 解らないと思っていたヴァイオレットの事が、少しだけ分かった。この娘の言う少佐が、軍隊しかしらないこの娘に、愛を与えたのだと。そして、この娘はそれが何かを一生懸命探している。この娘なりに。[/aside]いやーよかった。アイリスがヴァイオレットを理解してくれて本当に良かった。今回は泣きはしませんでしたが、胸がジーンとアツくなりました。
アイリスの瞳がとてもキラキラしてました。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第四話の感想と見どころ
今回はアイリスとヴァイオレットのストーリーでしたが、筆者はアイリス推しなのでとっても楽しめた放送回でした。アイリスの突っ張った態度や言動の原因がおそらくここからきているのだろうな~なんて考えてたりしてしまいます。
アイリスもそうですが、ヴァイオレットの変化も感じています。彼女が少しずつ”愛してる”に近づいている事、そして兵士から、少女へと変化している事。次週以降、どのように変化していくのか楽しみですね。
第四話のみどころですが、ここまでの全部がすべて見どころなのですが、個人的に惹かれた演出が、再度のギルベルト少佐とのシーンでした。
まだ名前を持たない、軍服姿の少女に、「私が名前を付けていいか?」といって考え込む少佐。木の根元に生えるヴァイオレットを見て、彼女に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」と名付けます。そして画面中心のテロップに
「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」
これが今回の題名ですね。毎回なんですが、今回も最後のこのシーンでグッとくるものがあります。そしてこのあとに続くエンディング。このメロディと歌詞がとてもいい。
なんなんだ、この格好よさは!