3月のライオン 第2シリーズ 第15話「Chapter.74 白い嵐②」「 Chapter.75 白い嵐③」「 Chapter.76 白い嵐④」〜知られざる真実【感想コラム】

前回放送されました、『 3月のライオン 』の第15話。

宗谷名人と零の対局でありながら二人のセリフが少なめ、そして対局後も寡黙な二人の嵐の中を歩くシーンが続くとあって、 “とても静かなストーリーだった”という印象を強く受けたお話だったと思います。

3つあったタイトルが全て「白い嵐」だったことからも、今回の焦点が「宗谷名人と零の二人のお話」だけに絞られていたことが窺えますね。

そんな中で何を感じたのか、今回もこの記事を通じてお伝えさせていただければと思います。

雲心月性のごとく清らかな対局

©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

対局開始から感想戦まで、全く会話を生まなかった二人の対局。

結果的に零の敗北で幕を閉じたわけですが、二人の間には何か通じるものがあって、だからこそ多くの言葉を必要としなかったのでしょうね。

互いに中学生でプロデビューを果たした二人ですが、それ以外にも雰囲気というか、考え方のようなものに共通点がかなり多いように感じています。

それにしても宗谷名人の着物姿、似合っていますね。♬

━━“聴こえて”いなかった

©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

帰りの新幹線が止まり、立ち往生にあってしまった宗谷名人と零の二人。

その際と、そして次回予告での神宮寺会長のセリフによって判明したのが、名人の耳に声が届いていないという事実でした。

いやぁ、色々とアニメを見ている中で、とりあえず今年一番の衝撃だったかもしれません!

ただ、確かにその予兆はありましたね。

インタビューの際につながらない会話、対局中の静かさ、人とのつながりについてなどなど、聴こえていなかったからこそやむなしだったのでしょう。

また、それをたまたま長い時間を過ごしたからこそ気づけたでしたが、そうでなければ他の人たち同様、知ることができずに帰路についていたことでしょう。

これだけの注目度の集める名人の知られざる事実といいますか、「天才だから」では決して片付けられない一人の人間としての理がそこにはあったように感じます。

3月のライオン 15話 感想

©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会 ©羽海野チカ・白泉社

今回のストーリーでは、夢のような存在だった宗谷名人と対面し、緊張している零の姿も印象的でしたね。

将棋にまつわる話ではありませんが、実際にテレビ番組に出演されている有名人の方とお話できる機会がもしあったらと思うとその気持ちもよくわかる気がします。

さて次回は、ホテルでもう一泊することになったことを通じて、零と宗谷名人を中心としたお話がもう少し続くようです。

「なぜ聴こえなくなったのか」そして「聴こえない事実を知った零が何を思うのか」、個人的にはこれら2つの答えが出ることを期待しつつ、また次回の放送を心待ちにしたいと思います。

3月のライオン 第2シリーズ 感想コラムのまとめ

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