『封神演義』ファンの間で有名なシーン、ハンバーグが登場。一方でカットされた“秘湯混浴刑事エバラ”。尺の都合上仕方ない部分もあると思うので、ここで触れてみようと思います。
アニメはどこまでやるの?
冒頭に黄天化が登場。
今回のアニメ化は仙界大戦編をメインに描くもの――だと思うのですが、ここでのチラ見せは“その後”のシーンでした。
大戦後もやるのでしょうか?
あまり触れるとネタバレになってしまうので、今は置いておきます。 ハンバーグ
殷は東西南北4つに分かれています。
それぞれにトップとなる者がいるのですが、彼らは妲己の豪遊を咎め、処刑されてしまいました。
西――西岐を治める姫昌は、武成王こと黄飛虎に助けられ、幽閉で済まされました。
姫昌の息子は父を助けようとしますが、妲己の罠にかかり殺されてしまいます。
そして、妲己&胡喜媚によりハンバーグにされ……。
料理番組風のコミカルなシーンで描かれる、残酷なシーン。
これがファンの間で有名な“ハンバーグ”です。
姫昌は夕食として出されたハンバーグが、息子であることに気づきます。
しかし、姫昌は気づいていないマヌケのフリをしました。
それにより妲己は姫昌に価値が無いと思い込み、彼を開放。
太公望、西岐の軍師になる!
その後姫昌は太公望と出会い、自分は何をするべきか問いました。
太公望「殷を討て! そして新しい国を作れ! お主が新しい王となるのだ!」
太公望はそのために、西岐の軍師となって力を貸します。
兵農一体――畑仕事をしながら体も鍛える効率のいい訓練を行わせていきます。
殷を討ち、新しい良い国を作るのは人間の役目です。
そのために、妲己を倒すのが太公望の役目です。
こうして二人は手を組んだのでした。
黄飛虎と黄天化
一方、黄飛虎は次男である黄天化と再会。
黄天化は仙人界で修行をし、 莫邪の宝剣(ばくやのほうけん)というライトセーバーのような宝貝を持っています。
そんな黄飛虎一行の元に、聞仲の仲間である四聖が襲撃。
ピンチの中、太公望・武吉・哪吒が駆けつけました。
というわけで次回はVS四聖です。
その前に、補足を。
カットされたシーン
今回もいくつかカットされたシーンがあるので、簡単に解説します。
武吉
武吉は妲己に立ち向かった太公望の噂を聞き、それで師匠と呼び尊敬しています。
漫画版第4巻では、太公望が武吉を助け仲間にするエピソードがあります。
黄飛虎の戦闘シーン
今回、黄飛虎の父が人質にとられる→黄天化が助ける、というシーンがありました。
本来では、黄飛虎が敵の妖怪仙人を一人倒します。
太乙真人との修行
新たな宝貝を二つに手に入れた哪吒。
師匠である太乙真人は戦闘タイプではない、というようなことを言っていましたが、修行シーンでは哪吒に大ダメージを与えるシーンがあります。
その気になれば戦える人です。
けれどメインは、宝貝作りです。
秘湯混浴刑事エバラ動くな!
四聖の前にも、聞仲の配下と戦うエピソードもあります。
こちらはギャグ多めですが、哪吒&天化の活躍シーンがあります。
フジリュー版『封神演義』ファンの中で有名なシーンには、“ハンバーグ”以外に“秘湯混浴刑事エバラ”というものがあります。
敵が名前を呼ぶことで相手の動きを封じる宝貝を使用。
そこで太公望は、武吉の名前を「秘湯混浴刑事エバラという」とふざけてウソを教えます。
それを信じた敵が「秘湯混浴刑事エバラ動くな!」と叫ぶ。
シリアスシーンに挟み込まれた名ギャグシーンです。
コミックス第5巻に収録されていますので、ぜひ読んでみてください。
なかなかシュールです。
尚、ハンバーグのシーンがアニメ初封神シーンでしたが、漫画では太公望が妖怪仙人を撃破したのが初です。