週末にゆったりと見ることができるアニメ『ハクメイとミコチ』も早いことに第3話が放送されましたね。みなさんはご覧になりましたか?筆者は何度も見返しています。
今回放送された第3話ではハクメイ(CV:松田利冴)にスポットライトが当たることが多かったように思います。また、非常に魅力的な新キャラクターも登場しましたね。新キャラクターとハクメイのかかわりからは、ミコチ(CV:下地紫野)がいないときのハクメイがどんな感じなのかを見ることができました。
それでは、第3話の感想コラムを書いてゆきましょう。
今回も小さな世界を覗いてみましょう。
窓辺・水槽・火薬、嫌な予感が…
今回はOPの前にアバンがありましたね。朝市に向かった帰りらしく、荷車には大量の仕入れ品が積まれていました。いや、積まれていたというよりは詰め込まれていたというほうが正しいかもしれません。
ミコチの買い出しに付き合っていたハクメイは「早く帰って工作の続きがしたい」とつぶやきましたね。セン(CV:安済知佳)からもらった火薬を使って花火を作っているらしいです。ハクメイにとって花火を作ることは工作なんですね。工作の域を超えている気がするんですけど…
というか、ハクメイとセンは火薬をわけてもらうような間柄になっていたんですね。第2話の子機を飲み込んだ一件以来、仲良くやっているんですね。こういう関係性がちょろっと見えてくるところにほっこりします。
そんなセンからもらった火薬ですが、窓辺に置いてありましたね。さらに、窓際には水槽がありました。「…あれ、これってマズいのでは?」と思っていると火薬の袋に光の筋が当たっています。一点に集まった光と火薬。嫌な予感がしますね。
家を目前にした2人は窓から黒い煙が出るのを目撃しました。「なんだろう?」と見る2人。それも束の間、大爆発によって家が吹き飛びました。アバンで家が全壊、それどころか消失してしまいました。
茫然と立ち尽くす2人。目からはハイライトが消え、口からは「あぁぁ…」と言葉にならない言葉が漏れていました。悲しいですね。
家がなくなったあとに駆けつけてくれたセン曰く、今回起きた火災(爆発)は収れん火災というそうです。収斂火災とは、凸レンズ状の透明な物体や凹面鏡状の反射物により太陽の光が一点に集まって起こる発火(収れん発火)を原因とした火災のことです。
センも言っていましたが、ビー玉や花瓶などがレンズとなってしまうそうで、それらのレンズになりそうなものを窓辺に置くのは避けたほうがよいそうです。勉強になりますね~。
ただ、ハクメイとミコチがそのことを知ったのは家が爆散したあとのことでした。ちょっと遅かったですね…
Let’s野宿!唐突な「マジキャン△」
家がなくなってしまった2人ですが、センが家を直してくれることになりました。センは”修理”と言っていましたが、どう考えても”建築”ですね。ほぼゼロの状態から家を建てることができるセンにビックリです。しかも、「丸一日あれば修理が完了する」とサラッと言うセン。
いくらサイズ感が小さいとはいえ、家を一日で建てることができるってかなりすごいですよ!筆者の想像ですが、シルバニアファミリー的な大きさの家なんじゃないでしょうか。
家がなくなった2人は今夜を過ごす場所を探さなければならなくなってしまいました。「コンジュの家は狭いらしいし…」と悩むミコチ。というか、コンジュ(CV:悠木碧)の家って狭いんですね。そしてそれを知っているミコチはコンジュの家に行ったことあるんですね。
悩むミコチとは対照的に、ハクメイは「野宿するぞ!」と言いました。「屋根があるところが好き」というミコチを連れてキャンプ地を探すハクメイ。まさか、『ハクメイとミコチ』でもキャンプを見ることになるとは思いませんでしたね。
ポンカンの木の下にキャンプを張ることになってからは、ハクメイの野宿知識&サバイバルスキルが遺憾なく発揮されていましたね。ポンカンの木が雨風を防いでくれることや柿の葉を使ったテントの立て方など、ハクメイが野宿になれていることがわかりますね。
ミコチは相変わらず体力がなかったですね。水を汲みに行くだけで息を切らしていました。そして、キッチンなしでどうやって料理すればいいのかを悩んでいましたね。こんな非常事態でも料理のことを考える辺り、ミコチも冷静ですね。
アウトドアキッチンに興奮するミコチ、はりきりクッキング!
ミコチの心配とは裏腹に、ハクメイは野宿とは思えないほどの豪華なキッチンを作っていました。ホントにすごいですね。ハクメイが作ったキッチンを見たミコチは目をキラキラさせていました。どうにも変なスイッチが入っちゃったみたいで、変な声が出ていましたね。
火力を上げすぎたミコチが火の粉に包まれながら料理をしていましたが、めっちゃ手際よかったですね。野蒜の根っこを細かく切るミコチの包丁さばきは鮮やかでした。そして、お玉とフライパンを両手で掲げるミコチはさながら炎の料理人でしたね。
料理が完成するまでに約1時間かかったそうですが、出来上がった料理はとっても美味しそうでした。「山菜と干し肉のリゾット」は本当に美味しそうでしたね。実際に食べてみたいです。
そんな「山菜と干し肉のリゾット」をもとにしたメニューを提供してくれるコラボカフェの開催が決定しています。「あにぶ」でコラボカフェの情報をまとめているので、気になる方は読んでみてください。
[kanren postid=”80917″]新しい家はいろいろとパワーアップ!センのこだわりがキラリと光る!
自然を満喫しすぎた2人がポンカンの香りに包まれながら家に帰ると、新しい家が完成していました。センにおみやげのポンカンを渡してから、新しい家のお披露目となりました。
玄関はとっておきらしいので、裏口に回ってお部屋からお披露目することに。部屋には天窓のようなものがあり、太陽の光がイイ感じに差し込んでいました。また驚くことに、家具や小物まで作られており、すぐに生活することができそうな感じの完成度でした。センの建築力に感服します。
さらに、センの研究者としてのサガが働いた結果、木の根っこにあったスペースにガラス張り温室兼研究室が作られていました。すごくイイ感じに外の景色が見える部屋なんですけど、注文してないんですよね…
そして、とっておきの玄関はあばら骨を大胆に使ったボーンな仕上がり!一見すると、なんとも悪趣味な家ですね。外観に骨があしらわれている建物のインパクトは絶大でしたね。
お仕事モードのハクメイ、実は修理屋だった!
Aパートでは野宿の様子が描かれていましたが、Bパートでは修理屋の仕事に赴くハクメイが描かれていました。ミコチの仕事についてはこれまでも言及されていましたが、ハクメイの仕事に関して描写されるのはこれがはじめてですね。
お仕事モードのハクメイは傍から見ると殺気立っているように見えるとのことですが、確かに普段のあっけらかんとした印象とは違っていましたね。殺気立っていると言うよりは、職人気質なところが出ているのかなと思いました。
第2話で「私は真面目な顔ができん」と言っていましたが、お仕事モードのハクメイは真面目な顔をしていました。意識的に真面目な顔を作ることができないだけで、真面目な顔そのものはできるんですね。
ハクメイの親方・イワシ登場!現場での会話から見える生活の断片
仕事現場に向かうと、そこにはタバコをくわえたイタチが立っていました。そう、Bパートの冒頭に出てきたイワシダニ親方(CV:松風雅也)ですね。ハクメイとのやり取りは現場の職人のそれでしたね。ハクメイとイワシのやり取りから土木現場っぽさを描いているところがとてもリアルで良かったです。
さて、今回の仕事は風車の制動輪のチェックと修理みたいです。どうも制動輪のピンが1本傷んでいるらしく、そこに新しいピンを埋め込めば修理完了となるようです。
ハクメイが作業を進めてゆく途中、イワシとの会話のシーンがありますが、そこでの会話も本当にイイ感じなんですよね。その会話からハクメイの修理屋家業が、そしてハクメイとミコチの生活ぶりが垣間見えます。こういったシーンを見ると、『ハクメイとミコチ』で描かれている小さな世界を覗き見ている感じをより一層味わうことができるように思います。
ハクメイ危機一髪!イワシの粋な行動にグッとくる
制動輪を修理したハクメイが風車から出ようと振り返ったそのとき、作業かばんからトンカチが落ちてしまいました。トンカチが足元に落ちた瞬間、足場が崩れ、ハクメイが崩れたところから落ちそうになります。ハクメイがとっさに鐘の紐をつかんだことで鐘が鳴り響きます。その鐘の音を聞いたイワシはハクメイの緊急事態に気づきます。
鐘の紐につかまっていたハクメイですが、腕に限界がきてしまいます。もうダメだと思い、紐から手をはなしてしますハクメイ。落下するハクメイを助けるために風車の窓を壊したイワシ。イワシの咄嗟の行動でハクメイは事なきを得ましたが、ハクメイはミスをしてしまったことやイワシに迷惑をかけてしまったことを申し訳なく思いしょんぼりしてしまいます。
そんなハクメイを見たイワシの言葉や行動が粋でカッコいいんですよ!鼻緒がちぎれてしまった草履を直してきてくれと頼み、頭をポンと叩き「早く帰んな」と一言。たまらんですね!
アニメ『 ハクメイとミコチ 』第3話「星空とポンカン と 仕事の日」の感想
今回はハクメイの様々な側面が描かれていましたね。Aパートではアウトドアに強いハクメイを、Bパートでは仕事に真剣なハクメイを見ることができました。また、ハクメイがミコチと生活を送るようになる前に宿無し生活を送っていたことも明らかになりましたね。
ハクメイにスポットライトが当たった回ではありましたが、ミコチもイイ感じに登場していたように思います。特に、Bパートで雨のなか帰ってきたハクメイの世話を焼くミコチが完全にオカンでしたね。「まずお風呂入りなさい」「肩まで浸かりなさいよ」と言うミコチに心が温まりました。
第3話に限った話ではありませんが、『ハクメイとミコチ』は見るとほっこりするアニメですね。仕草や道具が細かく書き込まれているところも素晴らしいです。今回に関して言うと、草履を直しているハクメイにミコチがお茶を淹れてあげたときに、マグカップの持ち手をハクメイが持ちやすいようにしてあげるところにグッときますね。ミコチの心づかいを感じます。
また、ミコチが作ったリゾットを食べたハクメイが「どこででもミコチの料理は美味いな」と何気なく言います。このハクメイの一言から、ハクメイがいつでも感謝の言葉を伝えられることがわかります。
ちょっとした一言や行動からハクメイとミコチのゆったりとした関係を感じることができて、筆者はとても嬉しいです。
次回以降でも、ハクメイとミコチの絶妙な距離感や、その世界に生きる人びとの生活を見てゆきたいですね。
来週の放送も楽しみですね!