長くて短い宗谷名人と零の1日、そして二階堂の復帰が描かれていた前回の『 3月のライオン 』。
宗谷本人の声は少なかったのですが、神宮寺会長や零からの視線によって彼のあり方がよく伝わってくエピソードでしたね。
そんな前半パートの内容と、そして後半パートでは主戦場に復帰した二階堂についてを物語っていた今回の16話の振り返りを綴らせていただきますので、おつきあいいただけますと幸いです。♬
静かな神様
「聞こえたり聞こえなかったり、もう10年になる……」。
神宮寺会長のこの言葉で、明らかになった宗谷名人の現状。
噛み合わない受け答えや少なすぎる言葉数など、これまでの彼の不思議な対応の歯車が一気に合致しましたね。
少し特殊仕事柄が功を奏し、多くの人には知られず、業務も成り立ったって来たのだとい思いますが、それでも勉強会なんかでは不都合に感じることもあったでしょう。
改めて宗谷という人物がいかに特別な存在で、将棋の神様であるかが伝わってきたストーリーでした。
また、宗谷と離れて以降、棋譜に夢中で周囲の声が届いていなかった零の姿がどこか二人がシンクロしていることを彷彿させられてしまいましたね。
将棋は二人で指すもの
後半パートには、復帰初戦の二階堂の姿がありました。
入院中もずっと将棋と向き合い続け、ついには新手を編み出した一人の青年と、そのライバルの姿を目の当たりにした零。
全くの別作品ではありますが、囲碁を題材にした作品『ヒカルの碁』で、「囲碁は一人で指せない」というセリフがあったことをふと思い出してしまいました。
共に高めまう存在がいるからこそ前へ進める━━改めて零と二階堂がなくてはならない絆で繋がっていること、そのことを実感できて何だかとても嬉しかったです!
3月のライオン 次回展望
さて次回は、ここ最近で零の将棋の背景が色濃く描かれていたのと打って変わって柳原と島田の棋匠戦最終局です。
宗谷とのタイトル戦以来の大勝負を迎えている島田八段が初の栄冠を手にするのか、それとも将棋界の重鎮として長らく活躍し続けている柳原棋匠が防衛に成功するのか!
次回の『3月のライオン』も要注目ですね。♬