2月も残り数日となりました。2018年冬アニメの多くが折り返し地点を過ぎ、後半に入りましたね。『 ハクメイとミコチ 』ももう第7話ですよ。
アニメ後半を迎えた段階で複数のコラボカフェを開催していたり、植物園とのコラボ企画を実施していたりとコンテンツとしての盛り上がりも見せています。アニメをきっかけに本作品を知った筆者ではありますが、『ハクメイとミコチ』が盛りあがるのは嬉しいですね。アニメ放送や各種コラボを通じてこの作品をもっと多くの人に知ってもらえればいいなと思う今日この頃です。
さて、第7話ですが、またまた新しいキャラクターが登場しましたね。そんな新キャラクターといつもの2人が交わることでイイお話が生まれていました。
それでは早速、彼女たちの小さな日常を覗いてみましょう。
家の上に見知らぬ住人が…
ハクメイ(CV:松田利冴)とミコチ(CV:下地紫野)が暮らしている家は大樹の根本付近にある洞を利用して作られたものです。これまでアニメを視聴されている方ならご存知ですよね。大爆発によって一度は半壊した家ではありますが、セン(CV:安済知佳)の大幅なリノベーションであばら骨を使った玄関や温室を備えた家になりましたね(第3話参照)。
第7話はそんな2人の家にまつわるお話です。ある日、家の上から聞こえてくる物音が気になった2人。家の上、つまり大樹の上に登ってみると、そこにはたくさんの梯子と扉がありました。それらの梯子と扉はどれも身に覚えがないものでした。
扉をノックしてみると、中から住人が出てきましたね。自分たちの家の上に見知らぬ住人がいたという衝撃の事実を知った瞬間でした。住人以外にもジュース屋を営んでいるモモンガやレストランなどが勝手に(?)できていましたね。2人の家には把握できていたい部分が多すぎるように思います…
都会的な生活に憧れる女の子
先に述べているように、今回は新キャラクターが登場しました。そんな新キャラクターの1人がコクワガタのコハル(CV:小倉唯)です。コクワガタの見た目から奏でられるかわいらしい声に驚きましたが、彼女の性格にピッタリな声でしたね。
そんな彼女はハクメイとミコチが住んでいる大樹の上で生活をしている住人の1人です。2人が家の上から聞こえる物音の正体を突き止めるために木に登ったときを機に仲良くなったみたいです。コハルが書いている日記から仲良くなったことが伺えます。今では3人でお茶をするような仲になっています。
今日も3人でティータイムを過ごしていました。そんなティータイムの会話のなかでコハルが都会的な生活に憧れていることが語られていましたね。コハルは田舎からハクメイやミコチが暮らしている都市・マキナタに上京してきたらしいです。
都会的な生活に憧れを抱いているコハルを前にしたハクメイの一言「そもそもマキナタは都会じゃn」を遮るようにミコチが「(都会的な生活とは)具体的にはどういう風な?」と問いかけます。ハクメイの発言を慌てて遮るミコチの優しさを感じました。
おしゃれな家具に囲まれた生活
コハル曰く、都会的な生活とは「一点物の家具に囲まれて本を読みつつ夕摘みカシスのお酒を少し嗜む。そして休日は友だちとお茶を飲む」ことだそうです。「都会=余り有る美意識」であると豪語するコハルを見た2人は街にあるおしゃれな家具屋に行くことに。
到着した家具屋にはおしゃれな家具がたくさん置いてありました。置いてある家具が北欧家具みたいな感じだったので「『IKEA』みたいだなー」などと思いながら視聴していました。
店内に置いてあるおしゃれな家具たちを見て目を輝かせるコハル。それとは対照的に批判的な視点で家具を見ている者がいました。そう、ハクメイです。ここではハクメイとプロ目線が光っていましたね。イイ感じのデザインの食品棚を見た感想が完全にプロのそれでした。「引き出しや戸の立て付けがキツすぎる、継ぎ目の処理も雑」と酷評を下していましたね。ただ、塗装がキレイなことは認めていました。
その後、ベッドと客船に取り付けられていた椅子を見せてもらい、それらと食品棚を購入します。コハルの家に家具を運び入れると、部屋がおしゃれ空間になっていましたね。コハル本人も大満足の様子でした。
ただ、現実はそう上手くゆきません。部屋がおしゃれになったところまではよかったのですが、コハルにとってその部屋は暮らしやすいものではありませんでした。取っ手が外れてしまった食品棚、身体のサイズに合っていない椅子。これらの家具に変えたことで散々な目にあってしまいました。
結局、部屋の内装は元に戻すことになります。ですが、一つだけ残したものがありました。一つだけ残した家具、そこにコハルが憧れる都会的な生活の欠片があるように思うのは筆者だけでしょうか?
なんでもない日常を切り取る写真家
もう一人の新キャラクターは写真家の女の子でしたね。ヨツユビトビネズミのミミ(CV:高橋李依)です。はじめはウサギかと思いました。ひょんなことからハクメイとミコチが暮らす家にお邪魔することになりましたね。
そんなミミは世界を旅しながら写真を撮っている写真家です。ここで新たに明らかになったことがありますね。『ハクメイとミコチ』の世界にも写真やカメラがあることです。カメラとは言ってもデジタルカメラではなく、写真乾板を使用したものですけどね。
ミミが撮影した写真を見せてもらった2人はとあることに気がつきます。カメラ目線で写っている人が誰一人としていないのです。ミミが撮影するのは自然な写真です。そんな写真を撮るためにその場所で働いたり、キャンプをしたりするそうです。その場所で生活をして自分がなじんだ頃にシャッターを切ることで自然な写真が撮れるらしいです。
個人的な話になるのですが、実は筆者が好きなタイプの写真がまさにミミが撮るような写真なのです。変に着飾っていたり、良く見せようとしたりしている写真ではなく、「ただそこにある」ものとして日常を捉えている写真が好きなんですね。なんでもない日常生活の断片を切り取っているとでも言うのでしょうか。その写真になにかしらの意味やメッセージ性がある必要はなく、「ただそこにある」ということだけがわかるような写真。そんな写真に得も言われぬ魅力を感じてしまいます。
こういった自然な写真を撮るミミにハクメイとミコチの2人も写真を撮ってもらうことになります。ただ、撮影した写真は自然なものではありませんでしたけどね。
アニメ『ハクメイとミコチ』第7話「樹上の梯子 と 都会的な生活 と 笑顔の写真」の感想
今回放送された第7話はある意味で対照的なお話がピックアップされた回だったのではないかと思います。都会的な生活に憧れを抱くコハルは、自分の部屋ではありましたが、おしゃれに着飾ってキレイに見せようとしていましたね。自然な写真を撮るミミは、日常生活のなかに垣間見える人びとのなんでもない暮らしを見せようとしていました。
着飾った生活に憧れるコハルと自然な生活を表現しようとするミミ。対照的だと思いませんか?
また、今回放送されたエピソードはすべてハクメイとミコチが暮らす家を中心としてお話が進行していましたね。ここまでに放送された話では街や店などの出先を主な舞台としたお話が多かったですが、今回はどのエピソードもメインとなる舞台は家でした。だからかもしれませんが、第7話はど派手で大きな動きやハチャメチャな騒動みたいなものはありませんでしたね。
来週放送される第8話も今回のようなゆったりとしたお話が多くなるのでしょうか?それとも、家が爆発したときのようなド派手なエピソードが放映されるのでしょうか?
次回も楽しみですね!