ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第八話 感想コラム【連載】

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第八話 感想コラム【連載】

前回の ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第七話 の最後で、まったく偶然で唐突にギルベルト少佐の死について現実を突きつけられたヴァイオレット。

C.H郵便社を飛び出したヴァイオレットが向かった先とは・・・。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第八話のあらすじ

ギルベルト少佐の死を偶然にも知ってしまったヴァイオレット。彼女はその真偽を自分の目で確認するために、海軍省を訪れる。そこで告げられる事実は、ヴァイオレットにとってはとても悲しい現実だった。

さらに事実を知ろうとするヴァイオレットには、もっと過酷な現実が待っていた。

ギルベルト少佐の死を知り、激しく動揺するヴァイオレット

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第八話 感想コラム【連載】

画像引用元:©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

とうとう、ギルベルト少佐の死を直接的に知ることになったヴァイオレットですが、まったく現実を受け入れる事ができません。

ライデンシャフリトリヒ海軍省を訪れたヴァイオレット。ギルベルト少佐の兄であるディートフリート・ブーゲンビリア大佐に面会します。

「なんだその顔は・・。あいつにとってただの道具だった貴様が、感情のないただの道具の貴様が、悲しい筈がないだろう・・・。」

大佐は、弟である少佐の死に対しては悲しみの感情を表していました。この兄弟の仲は上手くいっていないと思っていたので意外な反応でした。大佐はところどころ、弟を失った悲しみのせいか言葉が詰まるところがありました。それとも、悲しみと言うよりは、ただの道具であるヴァイオレットが、哀悼の感情の露わにして弟の死を受け入れない姿に、嫌悪感を抱いていたのでしょうか?

その後、海軍省を後にしたヴァイオレットは、線路を歩き、小川を渡り、草原を超えて、かつてギルベルト少佐に初めて連れて来られた別荘に向かいます。そこでヴァイオレットは、ギルベルト少佐の決定的な現実と向き合う事になります。

このときのヴァイオレットの表情。まさに「感情の無機質」さが最高に表現されていました。本来であれば涙腺の弱い筆者であれば、ここは涙腺崩壊のポイントなはずなのですが・・・。

ヴァイオレットの虚無感にシンクロしてしまって、筆者まで無感情になってしまった?と思えるぐらい、画面の中のヴァイオレットにシンクロして、不思議と涙が出ることはありませんでした。

あまりにも無慈悲な殺戮武器の少女

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第八話 感想コラム【連載】

画像引用元:©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

今回の第八話では、ヴァイオレットが戦場での「無慈悲な殺戮武器の少女」としてのシーンが多かったですね。驚異的な身体能力で、敵軍の兵士を難なく排除していました。「少佐の武器」と称される実力ですね。

ギルベルト少佐とホッジンズ中佐との久しぶりの再開シーンで、ギルベルトに肩組みするホッジンスに対してヴァイオレットは攻撃態勢に入ろうとします。彼女にとっては、「国」とか「軍」とかではなく、ギルベルト少佐とそれ以外なんですね。だから「兵器」という表現ではなく、「武器」という表現を使っているのでしょうか。

無表情で敵を殺害していくヴァイオレットを見ていると、とても寂しく、なぜか悲しい感覚に陥ります。ギルベルト少佐がヴァイオレットを見つめる時のあの悲しい目は、こういう感情なのかもしれません。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第八話の感想

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第八話 感想コラム【連載】

画像引用元:©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

全体的に虚無感に包まれた第八話でした。筆者的には「絶対に泣いてしまう」と思いましたが、悲しいのではなく虚無感に囚われてしまったために、涙腺が緩むことは最後までありませんでした。

そんな今回のストーリーの中で、とても気になったシーンがありました。それは、このヴァイオレット・エヴァーガーデン第一話の一番最初のシーン。ギルベルト少佐とヴァイオレットが夜店が出ている賑やかな通りを一緒に歩くシーン。ヴァイオレットが、ブローチを買ってもらうシーンのその後の出来事が描かれていました。

川べりの通りまで歩いてきた二人ですが、ギルベルト少佐と問いかけにヴァイオレットが答えます。

「少佐の瞳は、美しいです。」

その時のギルベルト少佐のハッとする表情の意味するところは一体なんでしょうか?この意味が未だに掴みかねています。そして、その続きのシーン。ギルベルト少佐が、ヴァイオレットの胸元にブローチを着けてあげますが、ヴァイオレットは、

「ありがとうございます。ありがとうございます。」

この2回続けてヴァイオレットが言ったありがとうの意味は一体なんなのか?2回めのほうがトーンが高いのも、なにか意味があるではないか?と考えています。この一連のシーンは、虚無感が包み込む第八話の中で感動したシーンでした。

今回でギルベルト少佐の死亡がほとんど確定した訳ですが、ヴァイオレットはそれを受け入れていない様子です。

ギルベルト少佐は未帰還扱いで、遺体は見つかっていません。もしかしたら・・・と考える事ができるのが、ヴァイオレットにとっては「救い」なのかもしれませんね。それはとても「残酷な救い」だと思いますが・・・。

実は筆者もギルベルト少佐の戦死には懐疑的だったりします。あれっ?ヴァイオレットにシンクロし過ぎてるかな?

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 週刊感想コラムのまとめ

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