小鳥遊 六花 というキャラクターをご存知だろうか?アニメ 『 中二病でも恋がしたい! 』に登場する眼帯をした女の子なのだが、「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」の公開で、人気が再燃しているらしい。
筆者も2017年のTVアニメから 小鳥遊 六花 の魅力に取り憑かれたクチなのですが、今回のコラムでは 小鳥遊 六花 を好きな理由と、彼女が患っていた中二病について少し書いてみたいと思います。
「中二病でも恋がしたい」ってどんなアニメ
主人公の富樫勇太は元中二病。中学を卒業と共に中二病を卒業し生涯封印したかに思えた矢先、彼は一人の少女と出会った。その少女こそが 小鳥遊 六花 なのである。
富樫勇太は新たな一歩を踏み出すために、自分を知っている人が誰一人いない高校を進学する。花序はそこで、輝く高校生活を手に入れようとしていた。だが、輝く高校生活が見事に崩れ去っていく事になる。
小鳥遊六花が立ち上げると言い出した「極東魔術昼寝結社」に、主人公の富樫勇太もなんだかんだと巻き込まれてしまう。
中二病とは?
中学二年生頃の思春期に見られる、他人からみて「痛い行動」や「痛い考え方」などがそう呼ばれています。「自分が選ばれた人間だ」や「秘めた能力がある」、「他者とは異なる人間種である」など、いわゆる自己愛が暴走した感情とでもいいましょうか。例えば、
「俺の力が、今、目覚めようとしている。今はそっとしていおいてくれ・・・」
などとど、クラスメイトに呟いたりしてしまうのは、典型的な「中二病」の発症例です。
「俺はさ、孤独に愛されてしまったんだよ。だから俺はずっと一人でいるんだ」
というのも、「中二病」の症状です。もちろん、本人は本気でそう感じたり思ったりしているわけではなく、他の人との差別化を、ミステリアスな自分を演出する事で、自己主張しているのです。
あとは、自分が特殊能力を保持しているファンタジー系、過去未来へ行き来できるタイムリープ系、違う世界に行くことができる異世界系など、その症状は、ライトノベルのストーリーのように多岐に渡ります。
しかし、この中二病は、ある時間が経過すると自然治癒します。だから元中二病患者は後から自分をあの頃を振り返って、「あぁ、あの頃が恥かしい」という感覚に襲われます。
主人公の富樫勇太も、小鳥遊六花も、この中二病を患っていたという訳です。
小鳥遊 六花 の魅力
小鳥遊 六花 は何と言っても中二病まっしぐらでマスコットみたいに可愛いいですね。自分自身が邪王真眼の使い手と名乗り戦う時「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!バニッシュメント・ディス・ワールド!」を言いながら傘(シュバルツゼクスプロトタイプマークⅡ)を開き眼帯を外す姿が、かっこよくて見とれちゃう。
そして普段の行動も子供みたいで可愛いので、周りも人達も彼女を憎めない。そんなところが、 小鳥遊 六花 を好きでたまらない理由のひとつです。
そしてもうひとつ、 小鳥遊 六花 を今でも好きで居続ける理由があります。
小鳥遊 六花 が中二病になるきっかけになった理由。それは彼女が過去に父親を亡くしそのことに起因します。彼女自身が父親を失ってしまって現実をなかなか受け入れる事ができずに、苦しん現実を抱えながら生きていく 小鳥遊 六花 。しかし、その過酷な現実の少しの隙間に生きる希望を見出したのが、「中二病」でした。
異なる自分を作る事で過酷な現実に対峙して生きてゆく姿に、筆者はとても影響を受けましたし、彼女を好きになる理由でもあります。
恋する 小鳥遊 六花 が好き!
小鳥遊 六花 は「中二病」で強い自分を演じる事で、弱い自分を隠す事を選びました。しかし、主人公の富樫勇太にだけは、助けを求める事ができます。彼に助けを求める 小鳥遊 六花 の目は、とても純粋で 愛おしく見えます。
そうなんですね。小鳥遊 六花 は、富樫勇太に恋をするのです。一途に恋する姿は、とてもキュンキュンしてしまいます。
この二人、当社は恋という感情はありませんでしたが、一緒に過ごす時間が経過すればするほど、彼女の心が(キュン)と痛く、苦しくなっていきます。彼女自身が恋ということになかなか気づかず、輝く瞳で富樫勇太を見つめる彼女の姿を見ていると、「私も苦しく熱い恋がしてみたい」と思ってしまうほど感情移入してします。
そして、小鳥遊 六花のこの恋する瞳を見る度に、彼女が大好きなのだと再確認しています。
文章:kyouei-薔薇