現在『キラッとプリ☆チャン』のアニメ放送中。その前作にあたる『 プリパラ 』は、2014年7月~2017年3月、続編『アイドルタイムプリパラ』は2017年4月~2018年3月の期間中に放送されました。
合計で191話もある、人気作です。
今回はそんな『プリパラ』の終盤にあたるエピソード。
『アイドルタイムプリパラ』のガァララに関する泣けるエピソードを紹介します。
このページの目次
時の精霊ファララとガァララ
『アイドルタイムプリパラ』には、“時の精霊”と呼ばれる2人の女の子が存在します。
ファララ・ア・ラームは、昼のプリパラを管理する精霊。
ガァララ・ス・リープは、夜のプリパラを管理する精霊。
悲しいガァララの環境
プリパラ界を管理する存在である2人ですが、システムの関係上、どちらか片方しか起きていられないという制限があります。
普段、アイドルの女の子たちがプリパラへやってくるのは、昼です。
昼、ファララがみんなと楽しく過ごし、プリパラからみんなが出ていった後、眠りにつく。
そして誰もいなくなった夜のプリパラで、ガァララは目覚めます。
直接会ってはいないけれど、お互いの存在を感知していた2人。
ガァララは、自分だけが寂しく過ごすのが嫌で、楽しそうにしているファララを嫌っていました。
ガァララの味方は、パックというマスコット(魔法少女もので言う使い魔的なアレです)だけ。
ガァララとパックはふたりぼっちで、とても長い時を過ごし――。
女の子の夢を食べる
やがてパックは、女の子の夢を食べるという行為に出ます。
夢を食べられた女の子は、自分のやりたいことを忘れてしまい、アイドルへの興味さえなくしてしまいます。
奪った夢の力は、ガァララが昼でも起きていられるエネルギーになりました。
ガァララが起きているということは、ファララが眠りにつくということ。
主人公である夢川ゆいは、前主人公・真中らぁらたちと共に、女の子たちの夢を取り戻すため、ファララを目覚めさせるため、行動していきます。
これが『アイドルタイムプリパラ』の主なストーリーです。
はじめて出来た友達
長い間ふたりぼっちだったガァララは、友達という存在を知らず、人と接する機会もなかったため、精神年齢が子供のままでした。
そんなガァララは、華園しゅうかという女の子と仲良くなります。
ガァララはしゅうかのために、特別なマイクを渡します。
しかし、それは力と引き換えに夢を奪うマイクで――それを知ったしゅうかは怒りますが、幼いままのガァララには、なぜ彼女が怒っているのかが理解出来ません。
『アイドルタイムプリパラ』小学生で、アイドルで、オーナー!? “ 華園しゅうか ”と豪華過ぎるブランド“RichVenus(リッチヴィーナス)”!!
夢を奪わないと、しゅうかとは一緒にいられない
夢を奪わなければ、自分は眠ってしまうのに。
困惑するガァララですが、ゆいたちの頑張りやしゅうかの行動を受け、和解。
友達であるしゅうかが望むなら、と夢を奪うことをやめます。
しかし、そうなればシステムの力によって、ガァララは再び眠りにつきます。
第44話「みちるさまとお呼びなさい」において、ガァララは初めて眠るファララと直接顔をあわせます。
倒れてしまう前に、最後に言いたいことがある。
そんなガァララが言うセリフは、ごめんね――かと思いきや、
「ファララなんて大嫌い」
しかしその一言には、これまでのような心から嫌っている感じはしませんでした。
そして倒れるガァララと、目覚めるファララ。
ファララなんて大嫌い
続く45話「決戦!ゆいvsしゅうか」、46話「時をこえてマイドリーム!」。
ゆいたちの活躍により、呪いのようなシステムの解除に成功。
はじめて、ガァララとファララは同時に起きていられるように。
改めて向かい合う2人。
再び、ガァララは言いました。
「ファララなんて大嫌い」(泣きながら)
涙声のそれを受け、ガァララを抱きしめるファララ。
涙なしには見られない、仲直りのシーンです。
リンリン♪がぁらふぁらんど
ファララとガァララ、2人の持ち曲は似ています。
昼の精霊であるファララは、ライブステージのバックに昼を示す時計を設置し、明るい演出でライブをします。
一方夜の精霊であるガァララは、ライブステージのバックに夜を示す時計を設置し、暗い演出でライブをします。
和解後の2人は、一緒にライブを実行。
なんと2人の曲を同時に歌います。似ているので、歌詞は違うのにマッチします。
セットになった曲名は「リンリン♪がぁらふぁらんど」。
ステージバックの時計の針が進み、夜から昼へ。針の動きや歌詞に合わせ、照明が変化。サビのタイミングで、ステージが朝を迎えます。
もう寂しくて怖い夜は明けて、ガァララはファララと出会い、たくさんの友達が出来た。
その心境を演出した感動のライブシーンです。
何度観ても泣けるシーンです。
筆者はこの記事を書いている時も、思い出して涙が……。
ここで終わらないのが凄いところ
『アイドルタイムプリパラ』の凄いところは、これで終わりではないところです。
長きにわたる呪いを解除し、ハッピーエンド。かと思いきや、ずっとガァララとふたりぼっちだったパックが、今更ガァララと親しくなったみんなを認められず、暴走してしまいます。
今度はパックを救うため、ガァララが動き。
さらに、らぁらが動き。
犠牲になったらぁらを救うべく、ライバルや、これまでの主要キャラクターたちが駆けつけ、最後はゆいたちに繋ぐ。
47話「パックでパニック!大暴れ!」
48話「らぁらに届け、 カムバックライブ!」
49話「誕生しちゃうぜ! 神アイドル!?」
50話「夢のツバサで飛べマイドリーム!」
すべて泣けます。
怒涛の神展開ラッシュでした。
なんといっても、凄いのは「ファララなんて大嫌い」です。
本当にファララを嫌っていた→少し認めた?複雑な心境→涙からの大嫌い(大好きになっていく)
という、同じ言葉でありながら、意味が変わっていく演出。
そして、ライブの演出と2人の状況をマッチさせた魅せ方。
女児アニメと侮ってはいけませんね。
『アイドルタイムプリパラ』は、泣ける、演出も凄いアニメです。
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