「 ばくおん!! 」から、「カタナ」と 「 KATANA 1135R 」と「鈴乃木凜」と「キリン」【アニメ豆知識】

「 ばくおん!! 」から、「カタナ」と「鈴乃木凜」と「キリン」【アニメ豆知識】

「 ばくおん!! 」第2話「がっこう!!」で、「鈴乃木凜」の愛車「 スズキ GSX400S カタナ 」通称「カタナ」が登場します。
今回は、「鈴乃木凜」の愛車「カタナ」と父親の愛車「 KATANA 1135R 」、そして「鈴乃木凜」と「キリン」の関係についてお話ししたいと思います。

「 ばくおん!! 」で描かれる、スズキの「カタナ」とは

「鈴乃木凜」の愛車「カタナ」は当初1100ccで販売されました。

1980年西ドイツ(当時)のケルンショーで発表され、その先鋭的なデザインと基本性能の高さを両立させていた事で反響を呼びました。そして、1981年から輸出販売がされました。38年も前に発表されたバイクですが、今見ても“カッコいい!!”と思います。

「凜」の愛車「スズキ GSX400S カタナ」は1992年から発売されました。1100ccの販売から11年後です。

当時400cc超のバイク免許(大型二輪免許)の取得は難しくされていた為、400cc迄の免許(普通二輪免許)で乗れる「スズキ GSX400S カタナ」を出したのだと思います。

「カタナ」は、それだけ根強い人気が有った理由です。ちなみに、1991年から250ccの「カタナ」も販売されていました。

大型「カタナ」に対する父親の思い。

「 ばくおん!! 」から、「カタナ」と 「 KATANA 1135R 」と「鈴乃木凜」と「キリン」【アニメ豆知識】
画像引用元:© おりもとみまな(ヤングチャンピオン烈)/ばくおん!!製作委員会

「ばくおん!!」第2話では、幼い「凜」とタンデム(二人乗りの事)していた父親は、1100cc「カタナ」に乗れる“大型二輪免許”の試験に落ちた事を「凜」に伝えました。

そして、大型「カタナ」を乗り回したい一心から、自分が乗る「GSX400s カタナ」は、「ニセモノ」だとも発言しています。

確かに、父親の言う事も分かる気はします。筆者も「カタナ」に乗っている人が「1100ccでないと“カタナ”じゃない」と言っているのを聞いた事があります。

エンジンの小さい400ccでは、全体のバランスが違ってみえるのは事実ですが...しかしです!大型「カタナ」は体格の大きい欧米人に合せて設計されているので、小柄な人(特に筆者)には大きすぎます!だから、400cc「カタナ」も必要なんです!

筆者は「 GSX400sカタナ 」も「カタナ」だと思っています!

本当に有った作文の話!

「ばくおん!!」第2話のワンシーンのお話。父親と「凜」が動物園からの帰り道で、父親が幼い「凜」に「 KATANA 1135R 」が欲しいと話をします。ただ、「 KATANA 1135R 」を買うためには作文が必要で、「カタナに対する思いが認められた人しか買えない」とも話していました。

そんなある日、父親はバイクを転倒させてケガをしてしまいます。「 KATANA 1135R 」購入の為の作文を作る必要があるのを知っている幼い「凜」は、ケガをした父親の代わりに、たどたどしい作文を書き上げます。父親の為に幼い子どもが精一杯なにかを成し遂げる・・・まさに胸熱なシーンでした、

それから十数年の年月が流れ・・・

「凜」がバイク免許を取って「 GSX400S カタナ 」に乗ろうとした時、大型「カタナ」に乗った父親が現れます。父親は「凜」にたいして

「何でそんな“ニセモノ”引っ張り出してんだ!」
「カタナと言えば大型だろ!」
「特にこのヨシムラ1135Rなんて最高だぞ!」

と言い放って走り去りました。それを聞いていた「凜」は,

「誰のおかげで、そのバイク買えたと思ってんだよ!このバカ親!」

とさけんでいました。

そうです!幼い「凜」の思いがこもった作文が認められたのです。“エー!!幼い子供のたどたどしい作文が認められるの!”とも思いますが、そこは“アニメ”ですから...ただ、「ヨシムラ1135R」は本当に、作文を書かないと買えなかったそうです。お金だけでは買うことが出来ない、「カタナ」に対する熱い想いが認められなければ購入する事はできないバイクでした。.

究極の「カタナ」、「 KATANA 1135R 」とは

「 ばくおん!! 」から、「カタナ」と 「 KATANA 1135R 」と「鈴乃木凜」と「キリン」【アニメ豆知識】
画像引用元:© おりもとみまな(ヤングチャンピオン烈)/ばくおん!!製作委員会

「ばくおん!!」第2話で「凜」の父親が、

「ヨシムラという会社がチューンした究極のカタナ1135Rが発売されるんだ」

と言っていました。その時「ヨシムラ」と書かれたマフラーが写し出されます。

「ヨシムラ」とはバイクのマフラーではとっても有名な会社なので、マフラーを映してからバイク全体を映したのだと思います。「ヨシムラ」はバイクのレースにも参戦し好成績を収めています。

そんな会社が最終生産分の「カタナ」をベースに、エンジンのパワーアップや車体の軽量化等のチューンアップを施し、たった“5台”だけの限定販売をしたので、「凜」の父親が究極の「カタナ1135R」と呼んでいたのでしょう。

「鈴乃木凜」の名前の意味の意外な理由?

「 ばくおん!! 」から、「カタナ」と 「 KATANA 1135R 」と「鈴乃木凜」と「キリン」【アニメ豆知識】
画像引用元:© おりもとみまな(ヤングチャンピオン烈)/ばくおん!!製作委員会

「ばくおん!!」第2話の冒頭で、「凜」の父親が、動物園のキリンの前で「鈴乃木凜」の名前に「キリン」が有ると説明していました。

“ すずのき りん ” →“ すずの キリン ”と言うことです。

何故「キリン」を名前の中に入れたのか?父親の説明では、「キリン」はめったに鳴かない、我慢強い動物だから、「ちょっとやそっとじゃ泣かない強い子に」と言っていました。

しかし、バイク好きなら父親の説明は“こじつけ”だなと思った人も多いはずです。

何故なら、それは簡単な理由で「キリン」と言う漫画が存在するからです。バイク雑誌に連載していたので知っているバイク好きは多いと思います。

内容は、主人公が「カタナ」に乗った中年オヤジの話なのです。だから、漫画「キリン」に因んで「カタナ」に乗る女子高生だから、
名前に「キリン」を入れたと連想出来るのです。漫画から付けた名前とは言えないので、“泣かない強い子に”と言う理由にしたのでしょう。

これは、作者の遊び心なのか、それとも単に、作者が漫画「キリン」が好きなだけなのか、作者の思いを想像するのも、「 ばくおん!! 」の楽しみ方の一つですよね。

皆さんもアニメ「 ばくおん!! 」を楽しんで下さい!

文章:kyouei-エムユー

「 ばくおん!! 」天野恩紗の愛車「ヤマハ SEROW225W」 の魅力

「 ばくおん!! 」から、「カタナ」と 「 KATANA 1135R 」と「鈴乃木凜」と「キリン」【アニメ豆知識】
最新情報をチェックしよう!