今回の 覇穹 封神演義 は新しい情報がいろいろ出たので、まとめつつレビューしていきます。フジリュー版を読んでいない方は、参考にどうぞ。
歴史は操作されている
「ワシはこう思う」
開幕から元始天尊は語ります。
ここは『封神演義』において、とても大事なシーンです。
・元始天尊と通天教主は、何千年も前にそれぞれの仙人界(崑崙山脈と金鰲列島)を創った
・しかし、元始天尊は若い頃に何者かが枕元から囁いたという記憶を持っている
・何者かが仙人界を創るよう指示し、それに従ってきたような気がする
・歴史の道標が存在し、歴史が操作され創られてきたのなら、元始天尊はその何者かを許さない
という内容でした。
太公望は人の心に入り込む
通天教主の息子でありながら、崑崙山へ渡された楊戩 (ようぜん)。
正体を隠して生きる幼い頃の楊戩は、1人でいることに慣れていきました。
けれど、太公望はそんな楊戩の心の中に入っていきました。
そして、太公望は楊戩と違って、たくさんの仲間に囲まれていて……。
太公望なら、受け入れてくれる。
そう考える楊戩でしたが、变化が得意になればなるほど、嘘も増えていき……。
妖怪の姿
現在。楊戩はついに完全なる妖怪の姿になってしまいます。
皮肉にも、妖怪の力のおかげで体力を取り戻しました。
王天君は、そんな楊戩を父である通天教主と会わせます。
究極黄河陣
その頃、美人三姉妹こと雲霄三姉妹は、究極黄河陣という空間宝貝を使用。
十天君だけの特別なモノかと思われた空間宝貝でしたが、実は違います。
対峙するのは、白天君(はくてんくん)&秦天君(しんてんくん)。
烈焔陣(れつえんじん)と天絶陣(てんぜつじん)という空間宝貝をあわせてくる強敵なのですが、究極黄河陣は2人の空間を内側からパンクさせました。
その圧倒的な力の前に、敵は封神。
もう三姉妹だけで聞仲とやれるのでは?
というレベルです。
封神計画の本当の目的とは?
息子と再会した通天教主は、妲己&王天君により、既に抜け殻となっています。
王天君は言います。
・元始天尊は通天教主の異変に気づき、封神計画をはじめた
・故郷を滅ぼされた太公望を利用している
と。
これまでの封神計画とは
・人間界を荒らす妲己とその一味を倒し、魂魄を封神台に封じる
・その後、人間界を人間によって建て直す
というものでした。
王天君の言う封神計画とは
・魂魄のままでも行動できる妲己を閉じ込める
・そして仙人界を護る
・そのために太公望を使っている
というものだと、王天君は言ったのです。
要は、「人間界のためだと言ってるけど、本当は仙人界のため」というわけですね。
とはいえ、妲己を倒す=人間界を変える、ということになるので、結局間違ってはいないのです。
ここに、歴史の道標がどう関わってくるのかは、今後描かれるはずです。
親子
ともかく、楊戩は襲ってくる父に対し、語ります。
僕はこれからも崑崙の味方だけど、妖怪です――と。
太公望なら妖怪の自分も受け入れてくれる。
そう信じての言葉です。
妲己は、スーパー宝貝・傾世元禳によるテンプテーションを行い、通天教主を支配しています。
しかし、テンプテーションは妲己が近くにいないと完全ではありませんでした。
混乱し、スーパー宝貝・六魂幡(りくこんはん)を暴走させる通天教主。
周囲が崩壊し、通天教主は亡くなります。しかし、最後に楊戩を護って封神しました。
同じく巻き込まれた王天君も封神しましたが――。
少し前に、太公望と王天君のシーンが有りましたね。
あのネタバレを先に放送してしまったので、まあ……。
そんなわけで。
元始天尊と妲己の“真の目的”とは?
そして、残る敵・聞仲との決戦は?
話がさらに大きく動き出しました。
本当に最後までやれるのか。
話数的に、ちょっと不安がありますね。
まあ、補足を入れつつ今後も続けてレビューしていきますので、よろしくお願いいたします。