TVアニメ『 多田くんは恋をしない 』第6話「雨男、じゃないぞ」【感想コラム】

TVアニメ『 多田くんは恋をしない 』第6話「雨男、じゃないぞ」【感想コラム】

最近暑くなってきましたね。朝晩と日中の温度差がちょっぴりつらいです。そんな今日この頃、『 多田くんは恋をしない 』も第6話が放送されました。そろそろアニメも後半に近づき、それにつれて各々のキャラクターが秘めていた真実が明らかになってきていますね。

前回は、テレサの婚約者であるパーフェクトイケメン・シャルルが登場して終わりましたが、今回はそのシャルルが多田くんをはじめとする写真部の面々と絡んでいましたね。シャルルの到来を機に新たな表情を見せるキャラクターも幾人かいましたよ。

それでは早速、第6話を見てゆきましょう。

衝撃!アレクはシャルルが好きだった?

今回は冒頭から驚くべき事実が示唆されていましたね。なんと、アレクはテレサの婚約者であるシャルルのことが好き、あるいは好きだったのです。あの真面目で堅物な印象のアレクがシャルルに恋い焦がれていたなんて…!

まあ、予想通りだったんですけども。

アレク本人は「尊敬」の意味で好きだと言っていましたが、その真意はまだわかりません。ただ、シャルルに対して乙女の顔を見せているシーンがあったので、少なくとも他の男性には抱いていない特殊な感情を抱いていることは確かだと思われます。

非の打ちどころがない好青年・シャルル

TVアニメ『 多田くんは恋をしない 』第6話「雨男、じゃないぞ」【感想コラム】

画像引用元:©TADAKOI PARTNERS

シャルルと写真部の面々のやり取りを見る限り、彼は容姿・性格・経歴のすべてがパーフェクトなスーパーマンでした。イケメンで長身、誰にでも優しい、大学に通いながら会社を経営している。まさに非の打ち所がない好青年です。

実際に、写真部の面々はシャルルに対して良い印象を持っていましたね。男性陣に至っては、もともとの悪い印象を払拭してしまうくらいに好印象を抱いていました。男性に懐かないことでおなじみとなっているニャンコビッグですら、シャルルに懐く始末です。

ただ、一視聴者として、筆者にはシャルルのことが異常に胡散臭く見えます。容姿・経歴に関しては確かに素晴らしいです。それは賞賛に値するでしょう。ですが、性格はどうでしょうか?誰にでも優しい、これってそんなに賞賛されることでしょうか?

正直なところ、「誰にでも優しくすること」はそれほど難しいことではありません。相手が求めている反応・言葉を見極めて、それを相手に提示するだけで「誰にでも優しい」性格は作ることができます。

はっきりと言ってしまえば、当人にとって都合の良い言葉・リアクションを示してくれる人が「優しい人」。そして、それを誰に対しても実行できる人が「誰にでも優しい人」だと筆者は思っています。

これを踏まえてシャルルのことを見ると、彼が対峙する相手に都合の良いことや当たり障りのないことしか言っていないことがわかります。聞こえの良い言葉を並べただけのフレーズを相手に合わせて出力しているに過ぎません。

今後、シャルルがどのように物語に関わってくるかはわかりませんが、筆者は優しくて完璧に見える表の顔ではなく、そうではない裏の顔が出てくるのではないかと予想しています。

ファインダー越しの君と再会する

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伊集院の誘いでセレブなパーティに出席することになった多田くんですが、パーティ会場にいても特にやることがありません。仕方がないので、カメラを片手に会場の庭に向かいます。

庭でカメラを構えていると、そのファインダーにドレス姿のテレサが写り込みました。多田くん、思わずシャッターを切ってしまいました。そのあとに雨宿りをするところまでの一連の流れを含めて、第1話とまったく同じでしたね。

雨宿りの最中、オフショルダーのドレスに身を包むテレサを案じてジャケットを貸す多田くん。多田くんのジャケットを羽織るテレサの表情は嬉し恥ずかしな感じでしたね。それこそ、シャルルに対して見せている表情とはまったく異なっています。

夜空に浮かぶ北極星を眺めて、語らう2人。飾らない多田くんと話すなかで笑みをこぼすテレサと、そんなテレサを見てほほ笑む多田くん。実に良い雰囲気でしたね。まさに、ロマンティックな逢引きという感じでした。

ですが、その時間も長くは続きませんでした。パーティを抜け出して単独行動を取ったテレサをアレクとシャルルが迎えに来たのです。第3社の介入によって、2人の時間は唐突に幕を閉じました。

そのときに描かれていたワンシーンが実に印象的でしたね。テレサが羽織っていた多田くんのジャケットをシャルルが取る。そして、シャルルが多田くんにジャケットを返したあと、テレサの肩に手を添えてその場を去る。シャルルに連れられてその場を去るテレサの背中をなんとも言えない表情で見つめる多田くん。

このシーンを見て筆者がイメージしたのは、住む世界・身分が違う2人の叶わない想いです。テレサは留学先で偶然出会った青年・多田くんや写真部の面々との楽しい日常を謳歌し、一方で多田くんもテレサと過ごす日常を楽しんでいます。そんな日常のなかで、多田くんとテレサは互いに説明のできない感情を抱き、揺れています。

しかし、テレサの青春にはリミットがあり、いずれは祖国・ラルセンブルクに戻ってシャルルと結婚し、女王にならなければなりません。今回のラストでテレサがその決意・覚悟を再確認するシーンがありましたね。

ここまで見て筆者はやっと気づきました。TVアニメ『多田くんは恋をしない』は現代日本版『ローマの休日』なのです。テレサと多田くんの関係性が『ローマの休日』におけるアン王女と新聞記者のジョーの関係に酷似しています。

だからこそ、『多田くんは恋をしない』はベタで王道なんですよ。第6話にしてやっとわかりました。

『 多田くんは恋をしない 』第6話「雨男、じゃないぞ」の感想

TVアニメ『 多田くんは恋をしない 』第6話「雨男、じゃないぞ」【感想コラム】

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第6話はテレサが隠していた真実やシャルルの本格的登場など、物語に関わるさまざまな物事が明らかになった回だと思います。また、筆者個人的には本作と『ローマの休日』の類似点を見いだすことができたという点において、特別な回になったと思っています。

今後放送されるお話が『ローマの休日』と同じように展開されるのか。はたまた、異なる物語が展開されてゆくのか。そして、本作のキャッチコピーである「この恋を、一生忘れない」はどのような意味を秘めているのか。この辺りがさらに気になってきますね。

また、多田くんとテレサだけではなく、ほかのキャラクター同士がどのような関係を見せてくれるのかも気になりますね。

さまざまに伏線や情報が仕込まれている感じなので、今後のお話がより一層楽しみです!

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タングステン

大学生をしながらライターをさせていただいている「タングステン」と申します。アニメ・ゲームなどに関するいろいろな記事を書かせてもらっていますが、特にアニメ楽曲の記事が多いように思います。あとは、音ゲー大好きマンなので、音ゲーのプレイレポートも書きます。拙い文章かもしれませんが、精一杯書いております。