だんだんとミリオタ養成記事みたいになってきた「 GATE (ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 」の兵器シリーズコラム。5回目となった今回は、陸上自衛隊の攻撃ヘリコプターのAH-1「コブラ」をピックアップしました。
今回紹介するAH-1「コブラ」は1960年代から使われ続けている対戦車ヘリコプターですが、ただの古いヘリコプターじゃない!自衛隊を始め世界中の多くの部隊で運用されている対戦車ヘリコプターなんです。
意外と古い対戦車ヘリコプター「コブラ」
GATEに登場する対戦車ヘリコプター、名称「AH-1S」、愛称は「コブラ」です。1960年台後半にアメリカで開発され、ベトナム戦争にも実戦投入された、半世紀ほど前に設計された古い機体です。
ですが、未だに多くの国では現用の対戦車ヘリとして活躍しており、ロングセラーの理由はAH-1の基本性能の高さに他なりません。傑作機だからこそ、多くのユーザーに長く使われているんですね。
陸上自衛隊では能力向上型を含め59機ほど保有しています。
機体はとってもスリム!
胴体長は14メートルほどですが胴体の幅が1メートルほどしか有りません。戦闘時の被弾を避けやすくするために幅を極力狭めたようです。後席に操縦手(パイロット)、前席に射撃手(ガンナー)が搭乗する様になっています。
当然、空気抵抗も抑えられるのでスピードアップにも繋がっていますし、「カッコ良さ」にも一役買っているのは間違いありません。そして、この形が後の攻撃ヘリコプターの標準的な形に成った様です。
イタリカ攻防戦では20mmM197三砲身ガトリング砲で対人射撃!
特地に派遣された「 AH-1S コブラ 」が戦闘に参加するのは、イタリカの攻防戦が初めてでした。アルヌスの戦闘での諸王国軍との戦闘では、この「 AH-1S コブラ 」などの戦闘参加の描写はなかったので、おそらく異世界には到着していないものと思われます。
「 GATE (ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 」第6話でイタリカの城門を突破した盗賊の集団。伊丹達(主に栗林ちゃん)とローリーの奮戦により、なんとか戦線を膠着状態に持ちんでいました。
その時、城門の内側に飛来した「 AH-1S コブラ 」。無線で地上にいる伊丹達に退避を警告します。その十秒後、城門内にいた敵の兵士達はまたたく間にガトリング砲の餌食になります。
これが20mmM197三砲身ガトリング砲の威力です!
アニメでは敵兵士は人間の形を留めていましたが、実際に20mmM197三砲身ガトリング砲を対人に仕様した場合には、遺体は肉片になってしまう事がほとんどで、戦闘後の遺体を回収できないくらいにバラバラになってしまうのは秘密です。
驚愕の破壊力!炎龍を瞬殺!
「 GATE (ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 」第17話では、対戦車ヘリコプター「 AH-1S コブラ 」が炎龍を対戦車ミサイルで攻撃するシーンが描写されていますが、これは当然と言えば当然の結果です。
「 AH-1S コブラ 」から発射されたのはTOW対戦車ミサイル。非常に攻撃力の高い対戦車用ミサイルで、50トンもある戦車をも破壊する能力を有しています。
いくら鱗がタングステン鋼並の強度を持つ炎龍といえども、TOW対戦車ミサイルが直撃ではひとたまりもありません。
どうやって「 AH-1S コブラ 」を GATE の特地へ運び入れたのか?
GATEのF4ファントムの記事の時から気になっているのですが、この特地へ大型の武装を搬入する際には、どうやって搬入しているのでしょうか。アニメでは戦車や装甲車などが暗いトンネルを抜けると、そこは異世界の「特地」な訳ですが、異世界の入り口である銀座のGATEの構造物はそれほど大きいようには見えません。
トンネル内は異次元内なので高さという概念が無効になったとして、少なくともこの銀座にあるGATEの物理的な高さと幅が、特地へ持ち込める装備類の最大値となってくる訳です。
アニメを見てみると銀座側のGATEの大きさは、隣接するビルの2階程度のようです。幅は1車線の半分くらいしかありません。
今回の「 AH-1S コブラ 」は、ローターのブレードは2枚しかありませんので、ブレードと機体を水平にすれば、機体の全幅は2mもありません、なのでトレーラーに乗せての搬入を想定しても、搬入はなんとかできそうですね。
問題なのは、F4ファントムです。F4ファントムの全幅と全高を考えると、一体どうやって特地へ持ち込んだのか・・・
文章:kyouei-エムユー