『 多田くんは恋をしない 』も第8話を迎えましたね。みなさん楽しんでいますか?
今回は夢や恋について考えたり、過去の出来事に後悔したりするなかで多田くんやテレサのキャラクターが深掘りされた回だったと思います。そして、テレサの心が揺れ動きました。
青春が溢れる第8話を見てゆきましょう!
星を撮るために合宿へ
写真部の面々はコンクール用の写真を撮るために合宿を行なっていましたね。次のコンクールのテーマ「星」に合わせた写真を求めて一行は合宿先に向かいます。今回はシャルルも一緒でした。
星を撮影するのは夜間なので、昼間はみんなで観光をしていました。神社に行っておみくじを引き、一喜一憂している一同が面白かったですね。そんな最中、アレクの様子がいつもと違いましたね。どこか暗い表情で、意識が散漫としている感じでした。伊集院にツーショット写真を撮られてしまう程の隙を見せるくらいには様子が変でしたね。
楽しい青春に終わりがちらつく
写真部のみんなで合宿に来るなど、楽しく青春の日々を過ごしていますが、その青春は永遠のものではありません。3年生のピン先輩は受験と進学、テレサとアレクは留学を終えて帰国してしまうため、今の写真部で過ごす青春の日々はそれほど長くないのです。第8話は写真部の面々がずっと一緒にいられないことを意識させるような演出がされていたように思います。
写真部全員が集まる前でテレサとアレクの帰国が語られたのははじめてだったのではないでしょうか。また、ピン先輩の受験・進学に関する話は今回が初出だったと思います。
写真部のメンバーがバラバラになってしまう未来を想像すると今からちょっと悲しい気分になってしまいますね…
曇った夜空の下、語らう2人
星を撮影するために夜空の下、湖畔にキャンプを張る一同。曇り空が晴れて空が鮮明に見えるまでみんなで待機することになりました。しかし、多田君以外は全員睡魔にやられてしまいました。
湖のほとりで一人じっと待つ多田くん。そんな彼のもとに水を持ってきたテレサ。2人の時間が動き出しました。夜空の下で交わされた2人の会話がとても良かったですね。特に、過去の重大な出来事とそれに対する後悔の話をするところがたまらなかったです。テレサが過去の出来事に思いを馳せて漏らした「本当に悲しくて、申し訳なくて、あの時に戻れるなら戻りたい」という言葉に対する多田くんのまっすぐで飾らない言葉。そして、その言葉を聞いたテレサに生まれた”恋”の感情を示唆する描写が絶妙でした。ベタな演出ではありますが、それがイイんですよね。
曇り空が晴れて綺麗な星が姿を見せ、2人の空間がよりロマンチックなものになったところで、伊集院がカットイン!ラブコメ空間は唐突に終わってしまいました。本作が面白いのはこういったロマンチックとコメディ、シリアスとコメディの切り替えがはっきりしているところにありますよね。この切り替えのキーマンになっているのが伊集院だと思います。
テレサが多田くんを見つめていたり、朝焼けに照らされたテレサを多田くんが撮影したりと、互いが互いを意識している描写がうまく描かれていたのにもグッときました。
そして、多田くんを見つめるテレサを浮かない顔で見るアレクに切なくなってしまいました。テレサが王家の人間であることに縛られているように、アレクもテレサの従者であることに縛られているんでしょうね。様々な想いが交錯しているシーンを見て、筆者もいろいろと考えてしまいました。
シャルルの帰国と気になる幕切れ
合宿が終わったのち、シーンは空港に切り替わりました。シャルルが帰国してしまうようです。テレサとアレクがその見送りに来ていました。多田くんにときめきを感じたテレサですが、シャルルの前ではいつも通り、笑顔の眩しい元気なテレサでしたね。
多田くんに恋をしたテレサを日本に残して帰国するシャルル。去り際に「どんな君でも、僕は愛してる」と言うシャルルに得も言われぬつらさを感じました。テレサへの一途な想いを持っている彼ですが、多田くんに惹かれているテレサのことを鑑みると報われなさそうで…
そして、第8話のラストシーン、飛行機に乗ったシャルルを見送るシーンでアレクの真剣な表情とセリフが出ましたね。覚悟を決めて放ったセリフ「お話がありますテレサ様」で幕を引いたので、次の話が気になって仕方がないです。
アニメ『 多田くんは恋をしない 』第8話「雨女だったっけ?」の感想
今回は多田くんとテレサの関係性、特にテレサ側の多田くんの見方に大きな変化があった回でしたね。夜空の下で2人、過去の出来事と公開について語っていた段階で「何か起こるな」とは思っていましたが、まさかテレサが恋に落ちるとは思いませんでした。
2人の関係性に変化が生じたのもそうですが、ほかのキャラクターの恋の行方やこの先の展開を示唆させるような演出もありましたね。おみくじに書かれていた内容が本当のことになるとしたら、アレクはちょっとつらいですね。
ここまでで物語の展開を示唆させる演出がかなり出てきているので、次回以降のお話がとても気になりますね。
第9話を楽しみに待ちましょうね!