Netflixが6月1日よりアニメーション映画『 生きのびるために 』の配信を開始することを発表しました。
このタイトルを聞いてもピンとこない人がほとんどだと思うのですが、原題である『The Breadwinner』の名前を聞けばハッとする人も多いのではないでしょうか。
この『 生きのびるために 』というアニメーション映画は、実は非常に注目度の高い作品なのです。
今回の日本上陸に伴い、本作が一体どんな作品なのかを紹介します。
『 生きのびるために 』とはどこが作った作品なのか?
この『 生きのびるために 』こと『The Breadwinner』は、『ブレンダンとケルズの秘密』や『ソング・オブ・ザ・シーうみのうた』などの制作で知られる、アニメーション制作スタジオのカートゥーン・サルーンの最新作です。洋画といえばディズニーを代表としたアメリカのイメージが強い人も多いかもしれませんが、カートゥーン・サルーンは珍しいアイルランドの会社です。
its the day, its the day – @BreadwinnerThe is being released today in the lovely USA so get out, get your tickets & let us know what you think. pic.twitter.com/7K3U70ZxGx
— Cartoon Saloon (@CartoonSaloon) November 17, 2017
『生きのびるために』とはどんな物語?
これまでは北欧の物語などを描いてきたカートゥーン・サルーンですが、この最新作『生きのびるために』で描く物語は、なんと2001年のタリバン政権下のアフガニスタンが舞台です。
主人公は女の子のパヴァーナ。ある日、父親が連行されてしまったために家族は苦境に立たされてしまいます。男性の同伴なしでは女性の外出が禁止されていた時代背景の中、パヴァーナは家族を養うためにも男装して働きに出ていくーーという物語です。
『生きのびるために』の世界的評価
この『生きのびるために』は、実は今年の映画祭やアニメーション映画賞などで大きく話題になった作品です。アニメーション分野の賞の受賞有力作として支持されていた『リメンバー・ミー』の対抗馬としてよく挙げられていたのが、他でもないこの『生きのびるために』です。
アニメーションが対象となる大きな賞のアニー賞の2018年開催回第45回でも、『生きのびるために』は『この世界の片隅に』『ゴッホ~最期の手紙~』『ひるね姫知らないワタシの物語』などを抑えて長編インディペンデントアニメ部門を受賞しました。
まさにタイムリーに世界で大きな評価を得ている作品がこの『生きのびるために』なのです。
アニー賞のトロフィーがカートゥーン・サルーンに到着したそうです。ピカピカで毎日磨きます!とのこと^_^ https://t.co/sPqhqqPnzY
— カートゥーン・サルーンJP公式 (@cartoonsaloonjp) March 27, 2018
劇場上映という形での上陸ではないのは、少し悔やまれるところではあるものの、思いのほか早い日本上陸として、嬉しくも感じられる今回の配信開始の報でした。“今”見るべき一本であることは間違いないので、ぜひせっかく気軽に見られる環境が出来たので、チェックしてみてください。要注目です!