『 あまんちゅ!~あどばんす~ 』第8話「届かない儚いオモイのコト」【感想コラム】

『 あまんちゅ!~あどばんす~ 』第8話「届かない儚いオモイのコト」【感想コラム】

『 あまんちゅ!~あどばんす~ 』の「ピーター編」三部作(仮)の第2話。ピーターの正体にせまる先生の過去話編です。いつにもしてファンタジックな回となっております。原作で読んだときよりもアニメになることでより壮大感が増したきがしますね。

それでは第8話「届かない儚いオモイのコト」 の感想、考察、etcをやっていきましょう。

『 あまんちゅ!~あどばんす~ 』第8話「届かない儚いオモイのコト」

真斗先生が駆けつけたことで、ピーターは愛の前から姿を消した。彼と関わってはいけないと真斗先生に忠告された愛だが、なぜかピーターに会いたい気持ちは募るばかり。そんな思いのまま瞳を閉じた愛は、気がつくと不思議な世界に迷い込んでいた。水没しかけた町、若かりし頃の真斗先生、空飛ぶ帆船……。

どうやらここは、母親に置き去りにされた赤ん坊が見ている夢の世界で、ピーターはその成長した姿だという。危機を迎えた世界を救うため、二人は空飛ぶ箒に乗ってピーターのいる帆船を目指す!

夢の世界

『 あまんちゅ!~あどばんす~ 』第8話「届かない儚いオモイのコト」【感想コラム】

文化祭の前日に不思議な体験した愛は、ぽっかりと心に穴が開いたような喪失感と、もう一度ピーターに会いたいという想いがつのっていきます。

どうしても会いたい、そしてたどり着いたのは初めてピーターと出会ったあの自販機のある屋上の一角。

そんな想いが通じたのか、愛は気が付くと不思議な空間にでます。さっきまで夜だったはずなのに明るい空、なぜか水浸しの一面、人っ子一人いない状況、なくなったはずの駄菓子屋。夢?タイムスリップ?もはやなにがなんだかわからない…。

愛の目の前に現れたのは、自分と同い年くらいの姿の真斗ちゃん先生。真斗ちゃん先生かわいい…落ち着いててコーヒーを飲んでる印象のある先生ですが、この頃からコーヒーが好きだったようですね。

『ここは夢の中』

『ここは赤子が見てる夢の中なんだ』

あーそういうことね、完全に理解した。

ここは愛でもなく、先生でもなくまた別の人物がみている夢。てこの夢の回でも2人のみている夢がリンクしましたが、今回は一体誰の夢とリンクしているのでしょうか。

全ての始まりの場所

『 あまんちゅ!~あどばんす~ 』第8話「届かない儚いオモイのコト」【感想コラム】

夢の中の先生の話をまとめると…。愛が迷い込んだ夢は、 神社に1人置き去りにされたとある赤子がみている夢であり、夢を見続けているうちに愛や先生のように現実世界の人物が迷いこんでくるようになってしまった。年代も性別も、時代さえもバラバラで、「自らの時間を止めて、留まりたい」と思う人たちが迷い込まれる…。ふむ、ここまできたらいったい誰の夢なのかはだいたいわかってきましたね。

そう、『かつて赤子だった彼が今もなお夢を見続ける世界、永遠の国。ピーターのネバーランド』現実世界では只の赤子だった彼が、夢の世界を通じて見聞を広げて夢の世界を広げ、さらには愛やまとちゃん先生の前に現れたあの姿にもなれるようになった…と。

まとちゃん先生はこれまで夢の世界を通じて、何度も何度もピーターと会い「ピーター」という名前を名づけて仲良く会話してたわいもない関係でしたが、そこからとある問題が発生します。

夢の中の世界が水没の危機にあるということ。

そうして止めどなく流れ出る水で世界が水没の危機から救うために、ピーターの考えた答えはこの夢の中の世界を無限に広げて水の受け皿を増やしていくこと、現実世界にピーターが現れて関係のない人間を無理やり夢の世界に連れ込むこと。愛が文化祭で出会ったピーターは、自分の夢の世界へ連れ込むために現れたわけです。

当然、そんなことをとめるまとちゃん先生ですがそれを「関係ない」と拒絶するピーター。以来、ピーターはまとちゃん先生の前からも現れなくなってしまいます。

『あの時伝えられなかった、伝えなきゃいけない言葉があるんだ』

夢の世界の中を漂う船の上、そこにピーターはいますがどうやって行けばいいのか…。
夢の世界で……そういえば、夢のプロフェッショナルが誰かいたような…。

『どうして空の飛び方なんて知ってるんだ!?』
『私の後輩に偶然夢のプロフェッショナルがいまして。ついさっきこのやり方を話していたんです!』

いやーーなんという偶然、夢のプロフェッショナルが後輩にいて助かりました。

船の中に今回の中心人物、夢の世界の住人、ピーターがいました。
「2人に見せたいものがあるんだ。」と案内された場所はこの世界の全ての始まりの場所。

そこは止めどなく溢れ、夢の世界を水没させる原因となった水が沸き立つ場所でした。もうどうやっても止められらないと察したピーターは、この世界を閉じられてしまう覚悟でいました。

それでも、まとちゃん先生は『ずっと、私だけは傍にいてやる。ずっと一緒だ』。伝えたかった本当の言葉。夢の中でちょくちょく会うだけのたわいない存在の二人だったはずでしたが、まとちゃんにとってピーターはかけがえのない存在でした。

しかし、もうこの世界は閉ざされてしまうと察しているピーターは「さよなら」と突き放すのでした。

そしてその時初めて、自分にとってもピーターはかけがえのない存在であったと愛は気づくのでした。

ファンタジーと青春

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てこの夢の中の話があり、それが伏線回収というか今回の話に繋がってくる、一見唐突に入ったファンタジー回が実は一個一個の要素がつながっているっていう。ストーリーの繋げ方がほんとにうまいなぁと毎回感心します。

そして、今回のピーター編は単にファンタジーっていう回ではありません。

愛にとっての出会いと別れ、失恋を描いています。愛はそれまでなんで、ピーターになんでまた会いたいのかという気持ちには気づいていませんでしたが、まとちゃん先生がピーターに伝えた言葉で初めて自分の気持ちに気付いたわけですが、あの一瞬の表情というかあのシーンがすごく印象的な回でした…。やーーあまんちゅ!ならではの青春を表現した回なんでわけです!!

ただの恋愛をそのままに描くわけでなく、ファンタジーを交えてここまできれいに描いているのがあまんちゅ!らしさですね。

そして、伏線回収といえば、第7話と第8話で2回も「ブルーストライプ」という、意外とちょい昔前の萌えアニメのキャラみたいなパンツ履いてることがばらされてしまった姉ちゃん先輩…。(原作では見せたのにアニメではガードが固すぎる)そして、そのパンツを見てしまった人物とは誰だったのか…その辺を覚えていると第9話はより楽しめる話になるかもしれません。

あまんちゅ!〜あどばんす〜 感想 のまとめ

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