少し遅くなりましたが、 覇穹 封神演義 第19話のレビューです。フジリュー版のファンなら待望の、アニメが初見の方にもインパクトの強い、例の名台詞が出てくる回です。
聞仲戦に向けて
聞仲攻略のため、ついに動き出した楊戩(ようぜん)&崑崙十二仙+α。
太公望はこれまで、周のために道を作り、農耕を行い、食料を用意し、病にかかった者がいれば自分より仲間!という考えで動いてきました。
そんな太公望のためにも、今度はみんなが動いてくれたのです。
しかし、崑崙十二仙はフルメンバーではありません。王天君に封神させられた玉鼎真人がいないのはもちろん、太乙真人も参加していません。
太乙真人は技術者側というのもありますが、今回彼は負傷した哪吒(なたく)を修理していました。
同じく、前の戦いで負傷した韋護(いご)も治療中。
ボス戦ですが、欠けた戦力で挑むことになります。
Bクイック攻撃

画像引用元:©安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会
一方、一足先に到着していた太公望。
普賢真人(ふげんしんじん)とともに、聞仲に挑みます。
「Bクイック攻撃でいくぞ」
太公望は言います。
普賢の宝貝・太極符印は、これまで元素を操り、核融合まで実行するというハイスペックっぷりを披露してきました。
太極符印の機能はそれだけではありません。
なんと、対峙する宝貝の攻撃パターンをデータ化し、ほかの宝貝にダウンロードすることが出来るのです。
これだけ強力なのにスーパー宝貝ではないのは、単純なパワーだけなら聞仲の禁鞭、通天教主の六魂幡(りくこんはん)には劣るからでしょうか。
ついに聞仲へダメージを与え
ともかく、これにより禁鞭の軌道を読み、的確に風を当てることで跳ね返します。
禁鞭は物理攻撃が圧倒的に高い宝貝です。特殊能力系ではないだけに、攻略が厄介なのですが――逆に言えば、禁鞭が聞仲に牙を向いたときも、対処が難しいということ。
禁鞭を頬にかすらせ、ついに傷を受ける聞仲。
与えた傷は小さくとも、ダメージが通るということは、無敵ではないという証明です。
さらに、そこへ楊戩たちが到着。
集中砲火
「今度はこの人数でBクイックを決めさせてもらうぞ」
と、勝機を見出す太公望。
そしてはじまる、一斉攻撃。
強力な攻撃が次々決まり、大爆発!
ものすごい熱が聞仲を飲み込みます。
さらに、十二仙の前衛組2名が、トドメをさすべく接近。
とはいえ、この熱ではさすがの聞仲も――。
もちろん、フラグでした。
私が本気を出した以上、仙人界は今日滅亡する

画像引用元:©安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会
聞仲は黒麒麟(こくきりん)という霊獣に護られ、ダメージを受けていませんでした。
圧倒的なパワーだけではなく、圧倒的な防御力を持つ霊獣まで従えている聞仲。
それでも、十二仙は挑みますが――禁鞭は二人を襲います。
先と同じように風で護ろうとする太公望でしたが、本気を出した聞仲の攻撃は、太公望の風を貫通。
あっさりと、十二仙の二人が倒されました。
「余力を残して戦うのは、死にゆく者に失礼だったな」
聞仲は言います。
「だが私が本気を出した以上、仙人界は今日滅亡する」
飛び去る魂魄を背景に、聞仲の名言が飛びました
ようやく戦力が揃い、逆転か――と思わせ、はじまる聞仲の無双タイム。
太公望の仲間たちを倒し、それをバックに決める「だが私が本気を出した以上、仙人界は今日滅亡する」というセリフ。
ジャンプ作品における絶望シーンベスト5を決めるとしたら、ランクインしてもいいのではないでしょうか?
というほどの名シーンで、昔から多くのファンに語られているシーンです。