羽海野チカの漫画「 3月のライオン 」2007年から「ヤングアニマル」で連載され、多くの支持を得てアニメ化されました。このコラムでは、この3月のライオンの中から、主人公 桐山零 と、彼を支える3人の姉妹たちについて、ちょっとまとめてみました。
主人公 桐山零
主人公桐山零 幼い頃に交通事故で家族を失い、心に深い傷を負い、孤独な生活を送っている。幸田に内弟子として引き取られプロ棋士になる。
幸田家の実子との不和なので、幸田家に居場所を失くし、六月町で一人暮らしを始める。
一年遅れで入学した高校にもなじめず、棋士としても伸び悩んでいた。そんな中、川本家の人々、長女あかり、次女ひなた、三女モモに出会う。
川本家の3人の姉妹
川本あかり 長女
妹たちの面倒をみている。妹たちの母親代わりも務めている。昼は祖父の経営する和菓子屋三日月堂の手伝いをし、夜は叔母の経営する銀座の店でホステスとして働いている。料理上手で大黒柱でもある。
川本ひなた 次女
性格は明るい。何事においても頑張りやさん。信念を持ち、しっかりしている。気配り上手で心優しい。家族の前では弱音を見せない。
川本モモ 三女
保育園に通う。天真爛漫。泣き虫で甘えん坊です。
川本 相米二 (かわもと そめじ) 母方の祖父。和菓子屋三日月堂の店主。孫たちを愛している。
数々の棋士との対戦や、心優しい川本家に接しているうちに孤独だった零の心にも変化が起きて行きます。失っていたものをだんだんと取り戻していきます。
天才棋士 桐山零 の「深み」
桐山零とはどんな人物なのでしょうか?棋士として天才と呼ばれ、史上5人目となる中学生でプロ入りした若手棋士でもある。身長は170センチメートル。
棋士たちの戦いは激しく熱いが、将棋の世界は厳しく孤独である。零は孤独で不器用でもある。
零の人生は孤独で重く、深いものであると思います。
育ってきた生い立ちや家庭環境、人間関係、棋士の世界など零の経験する世界はかなり深いものです。孤独で深い零の人生に対し、川島家の三人の存在もまた、零の人生を深いものにしていると思います。温かさや優しさを感じることができ、守りたいという感情も芽生えてくる。
桐山零とは、孤独ではあるが、深い人生を持ち、人として深みもあり、日々成長している人物ではないでしょうか?
文章:kyouei-あにこ