アニメ『 ルパン三世 』は老若男女すべての日本に住む人が知っている!と言っても過言ではないほど有名なアニメのひとつです。ダンディでちょっとエッチなルパンが見せてくれるストーリーが魅力的です。
その魅力を倍増させているのは、ルパンを支える愛銃と、ルパンの乗り回す自動車たちです。
そこで今回は、ルパンの中でも名作と名高い劇場版「カリオストロの城」に登場する自動車を中心に、ルパンがいつも愛用している拳銃「ワルサーP38」について少し書いてみましたのでご紹介させてください。
カリオストロの城に登場する”アノ”くるま
2代目「フィアット・500(通称チンク)」は、TVアニメ第1シリーズの後半から登場したもので、作画監督(当時)の大塚康生の愛車であったものを演出の宮崎駿氏が作品に登場させ、それ以降の作品にもしばしば登場しています。作品の中では、現実の「フィアット・500」の性能としてはあり得ないほど、かなりの高性能を発揮していました。
劇場版「カリオストロの城」で登場したモデルでは、エンジンフードの開き方がアバルトのように上に開くようになっており、スーパーチャージャーを搭載しています。
斬鉄剣を振りかざした石川五右衛門が「フィアット・500」の天井から飛び出したり、次元大介が天井から身を乗り出して「S&W M19コンバットマグナム」を射撃したりするシーンは皆さんもよくご存知のシーンではないでしょうか? あの屋根に開いた天井窓は、本当は騒音対策だったらしいのですが、アニメの各シーンの重要なストラクチャーとして、想像以上に役に立ったと言えます。
見た目は普通のフィアットでも、中身はルパン仕様になっているかもしませんね。小耳に挟んだ情報では、「ルパン三世」シリーズのアニメ映画で「フィアット・500」が登場するのは「カリオストロの城」だけらしいですよ。
また、劇場版「カリオストロの城」のヒロイン「クラリス」が物語の初めにカリオストロの城からの逃亡する時に「シトロエン2CV」を使っています。当時、あの宮崎駿氏の愛車は「シトロエン2CV」でした。
TVアニメ版 ルパン三世 に登場するルパンの愛車達
愛車は「メルセデス・ベンツSSK」はTVアニメ第1シリーズなどで登場します。まだ、ルパンのジャケットが緑色をしていた頃で、懐かしいとおぼえる方もいっらしゃるでしょう!!
著者はネットでルパン三世の「メルセデス・ベンツSSK」のキーホルダーを見たのですけど、すごく懐かしいなぁと思い、ついつい買ってしまいました。
「ミニクーパー」。この車は劇場版「ルパンVS複製人間」にて登場しました。TVアニメ第2シリーズ第99話でも、ダッシュボードを設計した車体が登場しています。ハンドルを付け替えることによりバック状態での走行を可能にしています。
いつもルパンを騙してルパンから金を巻き上げる永遠の美女「峰不二子」も、「トライアンフ」や「カウンタック」などの高級スポーツカーを乗り回しています。
ルパンの愛銃「ワルサーP38」
ルパンは、銃は何を使っているのか?「ワルサーP38」と言う銃です。1941年に製造されたワルサー純正のミリタリーモデルです。(一般にはac41型)
口径9mm、装弾数8発、全長216mm、重量945gの銃で、特徴は強力な弾丸を安全に発射できるショートリコイル式の撃発システムに、大型軍用拳銃としては画期的なダブルアクション機構を組み合わせた自動式拳銃です。
「ワルサーP38」には「拳銃の1発目はいつも催眠弾である」とルパンがしゃべっている所や、催眠弾入りの銃と実弾入りの銃の2丁を携帯している話もあります。ルパンいわくは「図体だけのでくの坊より、よっぽどいい」と言っていました。(ちなみに山上正月作者が描いた「ルパン三世Yでは、ワルサーP38ではなく、ワルサーP99を愛用しています)
ちなにみいつもルパンが吸っているタバコは、フランスの銘柄を「ジタン・カポラル」を吸っています。著者はルパンがタバコを吸っているのをシーン、かっこええな~と目を奪われてしまいますね。
昔から現代に至るまでルパンが長く愛される理由
いかがだったでしょうか?ルパンというアニメは、ストーリーだけでなく、登場するありとあらゆるものが細かい所まで再現されているアニメだと思います。そのリアルさへの追求が、実際には存在しないルパンに、まるで実在するかのような納得のゆく説得力を持たせるのではないでしょうか?
やっぱり『ルパン三世』は子供から大人まで愛されているのも納得です。すごく素晴らしいアニメです。
このコラムで、ルパンが愛用する車と愛銃、そして小道具といったものへのこだわりを感じてもらえたら嬉しいです。
文章:あそしえいつII