いよいよ、『 小林さんちのメイドラゴン 』も最終回となってしまいました。今回は突如としてトールの前に現れた「終焉帝」(VC:菅生隆之)はトールの父であり、厳格な性格の持ち主でしたね。
「一緒に帰るのだ、トール。お前の居場所はここではない」
と告げられます。登場する「終焉帝」いかにも強そうな名前ですよね。どんな展開が待ち受けているのでしょう!
最終回ということもあり、いつもより引きしまった内容だったように思います。
それでは、第13話を見ていきましょう!
このページの目次
トールが抱えていた不安
商店街に買い物に来ていたトールでしたが、「寿命」という言葉を耳にして、動揺を見せます。そして、自身の迷いがもう1つの姿であるドラゴンとして現れ、自問自答します。
トールがこれまで、目を反らしていたことそれは・・・
今は小林さんと同じ時間を生きている。ただ、ドラゴンと人間ではあまりにも寿命が違いすぎるため、いずれトールの居場所が無くなってしまう。ということを意味します。
不安から一気に恐怖へと変わり、心が締め付けられる感覚だったのでしょう。
事態はそれだけでは終わりませんでした。終焉帝も、トールを元の世界へと連れて帰ってしまいます。
そのことは、カンナから
「帰った、向こうの世界に」
さらに続けて、
「多分、もうこっちの世界へ戻ってこない」
と小林さんに伝えられます。
心の準備も出来ないまま、突然の別れ、辛すぎですよ。小林さんも髪をかき乱して、「そっか」と力なく呟いていましたね。
トールがいなくなった日常

小林さんはカンナと暮らし始めますが、仕事と家事の両立はなかなか難しいようです。トールはメイドとして、家事全般をこなしてくれていました。
今では部屋に洋服が散乱し、食事はお弁当と今までガラッと変わってしまいます。どこか心に穴が開いてしまったかのような感じです。
もちろん、寂しいのはカンナも同じです。決して口にはしません。それは才川リコとのワンシーンが物語っている気がします。
突然、ドアをノックする音で目を覚ます小林さん。すると
「小林さん、私です。トールです」
と聞き覚えのある声が・・・そうです、感動の再会です。
当たり前のように思っていたことが、いかに大切で支えられていたのかと。単に家事だけのことではなくて、優しく迎えてくれる温かさや明るく楽しい日常。
あらためて、トールの存在の大きさを感じますよね。
終焉帝と小林さんの初対面

しかし、ワープホールが出現し、空が暗転します。終焉帝と小林さんの初対面です。
終焉帝はトールを連れ戻しに来たと話すと、トールは強くそれを拒否し「いやです」と言います。
「あの・・・」
終焉帝はトールと会話に割って入ろうとした瞬間、小林さんの顔をかすめるように閃光が通り抜け、メガネが弾け飛んでしまいます。圧倒的な力の差を目の前にして、震える小林さん。でも、ここで諦めない。
一歩前に踏み出して、今まで溜まっていたトールに対する思いの丈を爆発させていました。
「トールは帰りたくないってさ!」
この緊迫した状況や恐怖にも負けず、立ち向かっていく小林さん。意思の強さとトールを想う気持ちに心うたれました。言葉、1つ1つに重みを感じますよね。
著者は終焉帝がトールのためを考えて、元の世界へ帰るようにと言っているようにも感じました。 守るべき秩序や人間のことを信用していないことは確かです。
人間と一緒いるといずれ、トール自身が傷付くことになると分かっているからなのかもしれませんね。
いよいよ、ラスト 終焉帝とトールの戦い
トールは悲しく笑顔を見せ、終焉帝との戦いへと向かいます。すべては自分の居場所であるこの世界、小林さんと一緒に居る世界のために舞台を異世界に移動してドラゴン同士の意地と意地のぶつかり合いです。
終焉帝「許さん、人間となど!」
トール「小林さんは特別なんです!」
一歩もゆずらないバトルの中で、カンナに乗った小林さんが割って入ります。
終焉帝は
「人が我々と分かり合うことが出来ない」
「そうじゃない、違いを知ることは単なるスタートだ」
から始まり、小林さんは言葉を紡いでいきます。
終焉帝にも、その迷いのない真っ直ぐな瞳と言葉が心に届いたのか「認めはしない」と言いながらもその場を去っていきます。
そして、いつもと変わらぬ日常が始まります。
著者は小林さんが終焉帝に問いかけたあの言葉にも感動でした。カンナもウルッとしていましたね。トールが最後に心の中で語った心境にもダブルで感動しました。
TVアニメ『 小林さんちのメイドラゴン 』第13話「終焉帝、来る!」の感想

いつもより少し長くなってしまいましたが、第13話は「人間とドラゴンが共に生きていくこと」の難しさが改めて伝わってきましたね。それと向き合う小林さんが、カッコよくみえたのは私だけでしょうか?
ホントにお互いに想い合うっていいですねー
『小林さんちのメイドラゴン』はいかがだったでしょうか?
振り返ってみるとキャラクター達も可愛かったですし、たくさん笑わせてもらいました。日常を共に過ごしていく中で、少しずつ馴染んでいくドラゴン達や小林さんの名言の数々は最高でした!
最後となりますが、ここまで目を通してくださった皆々様、本当にありがとうございました。
文章:あそしえいつYH