物語が怒涛の展開を見せているアニメ『 多田くんは恋をしない 』。みなさんもちろん見ていますよね!前回の話までは王道ラブコメルートを爆走していた本作ですが、この先どうなってゆくのかが楽しみなところで前回が終わっていました。
そんな先週の幕引きを経た今週、多田くんは苦手な飛行機に乗ってテレサがいるラルセンブルクに到着しましたね。果たして多田くんとテレサはどうなってゆくのでしょうか?多田くんを心配してひょっこりついてきていた伊集院も気になりますね。
早速見てゆきましょう!
ラルセンブルクの街並みはクリスマスの装い
多田くん(ついでに伊集院)がやってきたテレサの祖国・ラルセンブルクはヨーロッパに位置している小さな国とのことですが、たくさんの雪が積もっている寒そうな国でしたね。
多田くんを見守るためについてきていた伊集院は、空港で売られていたホットチョコレートスプーンに舌鼓を打っているあいだに多田くんを見失っていましたね。やっちまった感がすごかったです(笑)
ちなみに、伊集院が飲んでいたホットチョコレートスプーンはアニメ第3話にも登場していましたね。写真部のみんなと一緒に「多田珈琲店」で飲んでいたのが懐かしいですね。アレクがストロベリー味を選んでいてかわいいなと思ったのを思い出しました。
ホットチョコレートスプーンを楽しむ伊集院をよそに、多田くんはテレサに渡す手土産のなかに入っていた手紙の住所を目指してラルセンブルクの街を歩いていました。ラルセンブルクはちょうどクリスマスの時期らしく、街ではクリスマスマーケットが開かれていましたね。出店がたくさん立ち並んでおり、それらの店にはきれいな工芸品が陳列されていました。
また、並んでいる店の一つに「HOT WINE」という看板がかかっている店がありましたが、これは恐らく、ドイツ語圏のクリスマスでは定番のホットワインでしょうね。ホットワインはスパイスやフルーツ(オレンジやレモン)をワインと一緒に温めたもので、ドイツ語で「グリューヴァイン(Glühwein)」と呼ばれています。
街並みや売られているものから、ラルセンブルクという国はドイツ語圏の国なのではないかと思います。ラルセンブルクという国名も実在する国「ルクセンブルク」と似ていますし、もしかしたら「ルクセンブルク」がモデルとなっているのかもしれませんね。
レイチェルと多田くんの邂逅、そしてテレサとの再会

手紙の住所に到着した多田くん。到着したまでは良かったのですが、その住所の建物には門番がおり、入口も入り方もわかりません。門番に声をかけても取り合ってくれません。途方に暮れているところに現れたのが、レイチェルこと竜崎麗子さんでした。
レイチェルの過去についても明らかになりましたね。レイチェルは大学生の頃に「多田珈琲店」でアルバイトをしていたらしく、その頃にじっちゃんと知り合ったらしいです。レイチェル曰く、多田くんは当時のじっちゃんにそっくりらしいです。
レイチェルと会ったことで建物に入ることができ、そこでシャルルと再会。そして、シャルルの手引きによって多田くんとテレサは約3か月ぶりにラルセンブルクで再会を果たしました。
多田くんはテレサと再会して、自身の想いを伝えようとしますが、それは叶いませんでした。多田くんは今回の再会を通じてはじめてテレサがラルセンブルクの王族であり、姫になること、そしてシャルルとの結婚が決まっていることを知ります。
テレサの定められた運命を知ったことで、テレサのこれまでの言動に合点がいったと同時に、多田くんは自分の想いが叶わないものであることを悟ります。苦手な飛行機に乗って遠路はるばるラルセンブルクにやってきた多田くんでしたが、想いを伝えることなくテレサのもとを去ってしまいました。そんな多田くんは明らかに落ち込んでいる様子でしたね。伊集院と会ったときの多田くんは涙を流していました。
アレクの秘めたる想いに気づくテレサ
これまでの話のなかで、アレクが胸の内に秘めている想いに何度か焦点が当てられましたね。そうです、アレクのシャルルに対する恋心です。自分が仕えているテレサの婚約者であるシャルルへの想い、これがテレサにバレてしまいました。
テレサの多田くんへの想いも、アレクのシャルルへの想いも報われなさそうで本当に切ない気持ちになりました。また、落ち込んでいるテレサの様子を見て、「笑顔の君が好きなんだけどな…」と悲しげにつぶやくシャルルを見て心がもやっとしました。
このままでは誰一人として幸せになれなさそうです。つらいなぁ…
アニメ『 多田くんは恋をしない 』第12話「……突然、ごめん」の感想

今回は見ていて終始切ない気持ちになりました。それぞれのキャラクターの矢印がなんとも残酷な方向を指しており、とてももどかしく感じます。
アレクはシャルルが、シャルルはテレサが、テレサは多田くんが好き。多田くんはテレサが好きだけど、テレサが背負う運命を知って想いを伝えられない。多田くんとテレサの叶わぬ恋に切なさを感じるのはもちろんですが、筆者的にはアレクの叶わない想いに特に切なさを感じます。テレサの従者という自身の使命と、一人の女の子としてシャルルに恋をする自分。そして、恋をしている相手が主の婚約者であるという現実。これらに板挟みになりながらも自身の役割をまっとうしようとする姿に心を打たれます。
このまま話が進むと『多田くんは恋をしない』は悲恋の物語となってしまいそうですが、次回放送の第13話はどうなるのでしょうか?そして、この物語はどのような結末を迎えるのでしょうか?
第13話を手ぐすね引いて待ちましょう!
























