アニメ「 愛してるぜベイベ 」は、イジメ・虐待・親子確執・親の蒸発などといった家庭や社会問題を題材にした作品で、そこに恋愛が入り混じったホーム&ラブドラマです。
高校生である片倉結平が従妹の幼稚園児・坂下ゆずゆの保護者役となり、蒸発してしまった母・都の代わりに面倒をみていくのです。主に、心とゆずゆにある苦悩を結平が解決していくアニメです。
愛してるぜベイベ の主な登場人物
それではまず、愛してるぜベイベ の登場人物たち。
[aside type=”boader”]片倉結平(かたくらきっぺい)
本作品の主人公で片倉家の長男。家での立場は低く、姉に頭が上がらない。東栄高校に通う高校三年生で、ゆずゆの面倒見係に任命されてからはすっかりいい保護者に。
学校での成績はあまり良くはなが、人望が厚く人が傷つくことを言ったりしない、どこか男らしく優しい性格なためか女子にはモテモテで、女遊びが激しかったため、恋人の心を泣かせたこともあったが次第に心一直線になていく。
月が流れた7年後は心と結婚二年目を迎え、子供をもうけるのです。
片倉鈴子:片倉家の長女であり、結平の姉。片倉家で一番の権力者。7年後はファッション評論家になる。
片倉皐:「さつき」の名前から女性を想像していたが、結平の弟。片倉家一冷静な性格を持つ。7年後は医学生になる。
坂下ゆずゆ
本作のヒロイン。父親の死が原因で母親が行方不明となったため、片倉家にやってきた5歳の幼稚園児。遠慮がちで結平に心配させる場面が見られるくらい、素直で優しい女の子である。結平によく懐いていて、結婚してもいいと思っている。そのためか、心に嫉妬していたが、次第に2人を認めるように。
なにより絵をかくことが好きで結平に絵をかいて褒められるとすごく喜ぶ。その影響からか、7年後は美術部に入り、賞をもらうほどに。12歳にして彼氏がいる。幼稚園のときに密かに恋をしていた。初恋の相手は翔太。
徳永心
本作もう一人のヒロイン。結平の恋人でありクラスメイト。母親が6歳の時になくなっており、父親の再婚のため半ば追い出される形で1人暮らしをしている。
が、心身の過労で体調を崩していたが、結平の計らいで片倉家に居候している。
(wikipediaから引用)
[/aside]愛してるぜベイベ とは?
『 愛してるぜベイベ★★』(あいしてるぜベイベ)は、槙ようこ先生が執筆された少女漫画で、「りぼん」で2002年から2005年まで連載されました。アニメ化は2004年に実現し、いじめや家族の確執というテーマは、槙ようこ先生が描く、目の大きいかわいいキャラ達とはあまりにも正反対で、テーマのドス黒さがより引き立った作品でした。
心とゆずゆが自分だけでは背負いきれない苦悩と葛藤を、結平がひとつひとつ問題解決を試みていくストーリー展開です。しかし、このアニメの中で描かれている心とゆずゆが抱える問題は、子供が抱えるにはあまりにも深刻で重大です。もちろん、解決を試みる結平にとっても、いや、先生や兄弟、すべての大人にとっても、同じように重大で深刻な、多くの場合は解決を見ることが困難な問題です。
これほどまでに重いテーマである虐待やいじめ、親子の確執などの社会問題に焦点を当てたアニメ作品が、「 愛してるぜベイベ 」なのです。
この世に当たり前なんてない
イジメや虐待、親の蒸発に親子の確執と言った問題はアニメの中だけでなく実際に起きている問題です。
自分の家庭ではそんなことないとしても、とても仲良しの友達が・いつも笑顔のあの子が、家庭の中で虐待を受けているかもしれません。
親が蒸発し孤独でいるかもしれない。
親子確執で寂しい思いをしていかもしれない。
だからといって他の事情に容易く入り込んでいけないのが事実です。
私は、幼稚園児・坂下ゆずゆちゃんの気持ちも、結平の恋人である徳永心さんの気持ちも痛いほどわかるのです。良いか悪いかは別にして、このアニメは私の育った環境まんまのような場面がたくさんあります。
イジメや虐待を受けてきた子供が大人になった時、いったいどんな大人になるのか考えたことりますか?考えてもたどり着けない答えかも知れませんが、けしてマイナスの想像はしないでくださいね。
どんな環境で育っても、人の心を思える人間になれる人はなれるのです。
痛い思いをしたから・寂しい思いをしたから・苦しい思いをしたから人の痛みや孤独に敏感になったりするけど、だから笑顔でいられることがどれだけ幸せな事かを知ってる。
全て環境が問題ではないし、親が周りが問題なわけでもない。でも、どんな理由があろうと親は子どもに背中を向けちゃいけないし、親が子供の笑顔を奪っちゃいけない
過去を思い出し、急に寂しくなったり泣きたくなったりするけど、この世に当たり前なんてない、全てが特別で貴重なものなんだと教えてくれるアニメです。
文章:kyouei-PAN