アニメ「 ばくおん!! 」第4話では、アメリカンバイクに乗った不思議な人が登場するのですが、その登場人物がちょっとアレなアノ人のような感じなんです。
今回は、アメリカンバイクと、そのちょっと不思議な登場人物について触れてみたいと思います。
「 ばくおん!! 」第4話に登場するちょっとアレな人
「 ばくおん!! 」第4話「おんせん!!」では、夏休みを利用してみんなで北海道へツーリングへ出かける事になります。はじめは、大洗港からフェリーで北海道へ向かう予定が、08:00と18:00を間違えるという痛恨のミスを犯し、階段を利用してフェリーの甲板に飛び乗ったライム先輩以外は、陸路で青森港から北海道のコースを選択することになります。
そして、「羽音」が北海道へ向かう途中で、側道をバイクを押して歩いている人と出会います。この人がなんだか不思議な出で立ちで、ちょっと不思議な感じなんです。
「羽音」は彼のバイクが燃料切れを起こしている事を知ると、自分の残り少ないバイクのガソリンを分け与えます。
ここで出会うちょっと不思議な人、この人がイエス・キリストに見えるんですよ。ここが、今回のコラムの本題です。
不思議な人が乗るアメリカンバイク
不思議な人が乗っていたオートバイを見た「羽音」は、そのバイクのフォルムを見ると
「ところで、このオートバイ、ハーレーと言うんですよね、カッコイイなー」
と話かけますが、不思議な人は
「いやスズキのイントルーダー」
と短く答えます。アメリカンなバイクに見えるバイク。アメリカンバイクの代表と言えば「ハーレー」なんですが、この不思議な人は、アメリカン風バイクであるスズキのイントルーダーに乗っているのでした。
動画を見ると、たしかに見た目は完全にアメリカンバイク。「羽音」が見間違えるのも無理はありませんね。
曲がるのは苦手?アメリカンバイク
「羽音」が不思議な人のバイクを「ハーレー」だと思ったように、アメリカンバイクの代表と言えば「ハーレー」です。「ハーレー」は、「ハーレーダビッドソン」と言うアメリカのオートバイメーカーが作ったバイクの事です。
延々と長い直線路が続いたりするアメリカ大陸の中を、ゆったりと走行するのに向いた作りのバイクです。日本のメーカーが「ハーレー」の形を真似て作るほど特徴が有り、「羽音」が間違えたのも当然です。
ホイールベースが長く(前後のタイヤの間が長い)直進の安定性が良いバイクです。その代わり、ヒラリヒラリと曲がる事は苦手です。アメリカは広くてまっすぐな道が多いので、曲がる事はあまり気にしていないようです。
不思議な人はイエス・キリストさんっすよね・・・・

燃料を分け合った2台のバイクは、最寄りのガソリンスタンドまで無事に到着します。そして二人でベンチに腰掛けながら、いろんな会話を交わすのですが、完全にイエスさんでした。その他にも、後から思い起こせばイエスさん要素はたくさん見て取れます。
一つめは、頭の上には天使の輪のようなものがある。見た所、中に浮いているようなので“本物”だとしか思われません。
二つめは、ヘルメットにイバラの冠が描かれている。「イエス・キリスト」が十字架にかけられた時にイバラの冠をかぶせられたので、イバラを描いているのだと思われます。
三つめは、「羽音」を一瞬で青森まで送った事実。これは「神様」だから出来る事でしょう。あと、残り少ないガソリンで「羽音」と「神様」に見える人物が、ガソリンスタンドにたどり着いた場面で、「羽音」が「あ~助かった、神様ありがとう」とつぶやくと、隣にいた「神様」に見える人物が「ああ」と答える場面が有ります。「神様」だから思わず返事をしたのでしょうか。
「羽音」が目覚める場所、ここはおそらく青森県にあるイエス・キリストのお墓があったと言われる場所ではないでしょうか?
青森県にはイエス・キリストの渡来伝説が残っている地でもあります。西暦0年前後に、イスラエルから日本になんてとんでもない奇説ですが、青森県戸来村にはイエス・キリストの墓まであり、この地方にはヘブライ語に発音が共通した名詞がたくさんあるようです。
「羽音」が青森県まで一瞬に移動するのも、この伝承が元ネタになっているのかもしれませんね。
文章:kyouei-エムユー(編集部追記)