真夏に涼しいミステリー作品!『 京都寺町三条のホームズ 』

真夏に涼しいミステリー作品!『京都寺町三条のホームズ』

連日、かつてないほどの酷暑が続きますが、みなさん大丈夫でしょうか。今回は、アニメを通して少しでも涼しくなるように、この「はんなりミステリー」といわれる静かな作品を、こちらでご紹介いたします。

人の死なないミステリー作品

今作は、京都の三条にある骨とう品店「蔵」を舞台に、大学院生の探偵役・家頭清貴(やがしら きよたか) / CV : 石川界人と、そこでアルバイトをすることになった助手役の女子高生、真城葵(ましろ あおい / CV : 富田美憂が、骨とう品にまつわる様々な事件を解決していくという、ミステリー作品です。

今作の一番のポイントは、人の死なないこと。

事件の依頼を持ち込む人は、あくまで古美術の鑑定をしてほしいという動機で主人公の元を訪れますが、偽の骨とう品売買など犯罪の香りがすることはあれど、どれも殺人などの大事件には発展しません。

そのため、毎回身近な人間関係の悩みや、思いのすれ違いの解決にスポットが当たるため、過剰にテンションを揺さぶられることなく、気軽に見ることができます。

最近では『氷菓』の古典部シリーズなど、殺人の起こらない推理ものが増えてきましたが、この系統が好きな方なら是非おすすめしたい作品です。

京都と古美術、和テイスト満載の内容

真夏に涼しいミステリー作品!『京都寺町三条のホームズ』

画像引用元: ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

また、京都の観光気分が味わえるのも本作の魅力。

京都を舞台にした作品は数多くありますが、本作は下鴨神社や祇園祭など、実際の京都の名所や行事を、ロケ地に使っているだけでなく、物語の中にうまく織り込んであります。

例えば、「葵祭の主役に選ばれた女性に、その座を降りるように要求する怪文書が届く」といった感じで、ただストーリーを追いかけているだけで、京都や骨董に関する知識が自然と身につきます。

それに、お話が季節を反映していて、ちょうど初夏から物語が始まるため、鞍馬山の方へ川床(かわどこ)料理を食べに行くという、見ているだけでちょっと涼しくなるようなシーンもあり、こうしたまるで旅番組のような雰囲気さえある作風は、日常系でないアニメ作品では大変珍しいです。

一話で完結する脚本の凄さ

そして、これだけ設定と物語が密接に絡まっている作品が、きちんと30分でまとまっているというのは、ものすごい脚本力と演出力のなせる業

京都を舞台にしたミステリーものだと、よく『火曜サスペンス劇場』などの実写ドラマがありますが、それらは大抵一時間か二時間ものです。

それに対してこちらは、普通のテレビアニメの放送枠で、問題の発生から推理、解決にいたるまでをぴったりと収めていて、それでいてそんなに急いでいる感じがしません。

原作には「ライトミステリー」というキャッチコピーがついていますが、こうした特性とアニメ一本分のシナリオが、ちょうどいい分量でうまくマッチしています。

ミステリー作品のアニメ化ものは、この部分の匙加減が作品のクオリティーや性格を決定するので、色々な推理ものを見ている方は、そのあたりを見比べてみると面白いはず。

例えば、一話で完結するミステリーだと、一つの事件を二重に推理するという複雑な構造を持った『UN-GO』などがありましたが、これに限らず、推理ものが好きな方は、本作と比べてみることで、これまで見てきた作品に対する見方が、より深まるかもしれません

真夏に涼しいミステリー作品!『京都寺町三条のホームズ』

画像引用元:©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

熱い作品が多い夏アニメですが、今作のようなどちらかといえば涼しい作品もありますので、もし興味のある方は、ぜひご覧ください。

あと言い忘れましたが、探偵と助手による王道の恋愛モノでもありますよ!

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曙ミネ

アニメ、映画関係のライターです。 とあるジャンルの作品を、別のジャンルでたとえながら、紹介するという執筆スタイルを得意としています。主にアニメ未見の方へ、プレゼンとなるようなアニメコラムの執筆をしています。 みなさんと一緒に、アニメを楽しめたらと思います。 よろしくお願いします。