PERSONA5 the Animation 第21話「You can call me “Noir”」【感想コラム】

ペルソナ5 第21話「You can call me "Noir"」

蓮の部屋に集合し、春が事実上結婚させられるという話を聞く仲間たち。杏は嫌悪感をあらわにし、真先輩がなだめます。そして祐介は彼女の父が元からそんな人物だったのか、何かきっかけのようなものがあったのではないかと問いかけました。

元々、オクムラフーズは春の祖父が社長だった頃は小さな純喫茶をいくつか経営していたそうで、お客さんの笑顔を大切にした採算を考えない会社運営をしていたのですが、どうしても赤字が続き祖父の死によって閉店し、父が跡を継いだことで超が付くほどの利益重視に方針転換を行ったことで現在の大企業へと成長したのだと春が説明してくれます。

結婚することも、言いなりになるのも嫌ではあるけれど、何よりも現在の変わってしまった父を見ているのが辛い。昔の優しい父に戻って欲しいと願う春。

パレスで明らかになった社員に対する非道と、彼女の手助けをしたいという思い、怪盗お願いチャンネルの奥村を改心させてほしいという数多くの書き込みに後押しされ、ザ・ファントムは奥村邦和をターゲットに定めました。

春が婚約者の家に入れと言われた日取り、9月30日がタイムリミットです。

ペルソナ5 第21話「You can call me “Noir”」のあらすじ

一度は亀裂が入ったものの、お互いの想いを伝え合い、無事に和解したモルガナと蓮たち。

一方、父親の決めた婚約者との結婚を強要され思い悩む春を救うため、怪盗団は再び彼女の父・奥村邦和のパレスへ侵入を試みる。

ノワール、と呼んで下さる?

ペルソナ5 第21話「You can call me "Noir"」

画像引用元:©ATLUS ©SEGA/PERSONA5 the Animation Project

オクムラ・パレスの生体認証が必要な扉の前で、本格潜入前の打ち合わせをする怪盗団の面々。春はまだ戦闘に慣れておらず、ペルソナに覚醒してはいるものの、力が弱いということから戦闘には参加しない方がいいとモナが言います。また、この前の美少女怪盗という名乗りに関しては彼女が幼い頃に正義の変身ヒロインに憧れていたことに影響されたみたいですが、スカルは「誰だって一度はヒーローに憧れんだろ」とその思いを肯定しました。

そんな会話を経て、生体認証の扉を開いた先にはなんとシャドウ奥村の姿が!

まるでサイボーグのような姿のシャドウ奥村の傍らには、認知上の春の婚約者の姿もあります。実の娘に「踏み台程度の価値しかない」と言い放ち、その場を去るシャドウ奥村。ロボットに変じた婚約者が春に襲い掛かり、彼女のペルソナでは太刀打ちできないと叫ぶモナに対し、ナビはペルソナが完全な覚醒を迎えていなかったことを看破していました。

ドレスをまとった貴婦人のような姿のペルソナ、ミラディの下半身にある口から二門のガトリングガンが現れるとまたたくまに婚約者ロボをハチの巣にしたのに続いて総攻撃で止めを刺します。おそらく、父親との決別という覚悟がペルソナの覚醒に必要だったのでしょう。元からその思いがあったからこそペルソナ自体は発現していて、それが定まったことで真の力を振るえるようになったのではないでしょうか。

彼女が既に決めていたコードネームは“ノワール”。正義のヒロインでありたいけれど、怪盗は純然たる正義ではないという自戒を込めた名前です。

奥村社長の改心を行えばおそらく刑事事件になり、オクムラフーズの全てが白日の下にさらされることは間違いなく、春は罪人の娘というレッテルが一生付きまとうことになる。それを危惧した蓮は彼女に一対一で話を聞きますが、既に彼女はその覚悟を決めていました。最近の会社の話を聞いたときから思いは固まっていて、怪盗お願いチャンネルに書き込みをしたこともあると打ち明けます。「他人の不幸の上に成り立つ幸せに甘んじたら、私も父と同じになっちゃう」、そう言える彼女は本当に強い女の子なのでしょう。

オクムラ・パレスですが、別の通路へ向かうのに空気のない宇宙空間を渡らなければならなかったりして、普通のトラップより肝の冷えるようなギミックが山ほどあります。ちょっと描写されましたが、まあ、悲鳴は出るよね……

そんな探索の末にオタカラを発見し、春が予告状を目にした奥村社長を確認します。予告状を受け取ったことを警察に通報したため、テレビのニュースで報道される騒ぎに発展しました。その行動に、本来なら警察とは関わりを持ちたくないはずだと祐介が訝しみます。報道を受けて怪盗お願いチャンネルの書き込みも活発化、自分たちの行動が一般大衆に娯楽として消費され始めていることを知ることになりましたが、後戻りするつもりもありません。また、精神暴走事件に関してもなにか聞き出せるかもしれないと予想します。

子の心親知らず

いざ盗みに入ると、実体化したオタカラがUFOに搬入されていくのを目にする怪盗団。エスケープ・ユートピア号の発進を告げるアナウンスにパンサーは不思議がりますが、ノワールは父の「政界と言う次のステージへ上がる」という言葉を思い出します。会社を捨て、自分の望む楽園へ飛び立つという認知の顕れだと判断するフォックスですが、スカルは「そんなことさせっかよ!」と駆け出しました。

シャドウ奥村が船の発進と共に基地が自爆すると放送で告げ、警告灯が点滅し始めます。それでも彼のもとへたどり着いた怪盗団、ノワールが説得を試みますがその言葉を一蹴し自分ととも来るか死ぬかだと言いました。

どうやら奥村社長の敗者になることを拒む姿勢は、先代の遺した負債を抱えた惨めな思いが根底にある様子。「お父様のために私なりに最善を尽くす」と以前口にしたノワールは、娘として父の行いを止めるためにペルソナを召喚します。

シャドウ奥村、ボス名「オクムラ・マモン・クニカズ」は「オクムラフーズの組織力を見ろ」と天井から複数の金属チューブを下ろし、『サービス出勤』と書かれた扉が開いて社畜ロボのTYPEヒラが現れたのをパンサーのカルメンによって焼き尽くされますが、間髪入れずにTYPE主任を繰り出しました。「すべてをマンパワーで解決する、それが我が社の強みなのだ」って、ひどい話です…
キャプテンキッドの雷撃とゴエモンの氷が迎撃しますが倒しきれず、『48時間営業』と書かれたチューブから次の増援TYPE主任が。社畜ロボをすべて倒すまでは奥村に攻撃が届かないため、全部倒すことをモナが指示します。『名ばかり管理職』の中からはTYPE課長、その次はTYPE部長と矢継ぎ早に出てくる社員たちを蹴散らす怪盗団に、奥村は切り札としてTYPE専務を呼び出しました。「私の右腕としての役目を果たせ」と言ってけしかけてきますが連携攻撃の前にあっけなく沈み、ついに部下のいなくなった奥村に総攻撃を仕掛けます。

モナが決めポーズと共にオタカラを奪取、ひとまず心に平静を取り戻した奥村は娘に暴言を吐いたことを謝罪しました。精神暴走事件とのかかわりについて問いただすと、「私は依頼しただけだ」と恐ろしいことを告げます。

誰に依頼をしたのか聞き出そうとしても泣くばかり、そうこうしているうちにパレスの崩壊が始まる気配を受けて脱出することに。ノワールは「自分の責任は自分にしか果たせない」と父に教えられたと告げてその場を離れました。

娘に謝罪の言葉を述べ、心を入れ替えて社員たちのため人を思いやった経営方針で働くと誓う奥村社長の胸に突如弾丸が撃ち込まれます。以前のように、店内に笑顔があふれることを夢見た矢先に……

ベルベットルームのイゴールから、転落の予兆を告げられる蓮。

ペルソナ5 第21話「You can call me "Noir"」

画像引用元:©ATLUS ©SEGA/PERSONA5 the Animation Project

学校の屋上で植物の世話をする春の手伝いをしながら奥村社長の様子を聞いてみると、書斎に閉じこもったまま返事があいまいで声にも元気がないと言います。心配そうな彼女に、珍しく秀尽学園に来ていた祐介が班目の時もそんな状態だったと経験談からアドバイスを送り、あとは自分から動いてくれるのを待つだけだと話して今回の打ち上げと歓迎会をどうするかと言う話に。

祐介が食い気に走りますが蓮は遊園地を候補にあげたところ……オクムラフーズが申し込んでいた遊園地の貸し切りを使うことになります。元々は親睦会のためだったのですが、最近の報道などもあり自粛になっていたのだとか。キャンセルしてもお金は戻らないというのを付け加えられ、気兼ねなく仲間達だけで遊園地を楽しみます。

奥村社長のオタカラの正体は、なんとハンバーガーみたいな形の宇宙船のプラモデルでした。不思議に思う祐介に、春は父が子供の頃にどうしても欲しいプラモデルがあったけれど、会社が赤字続きだったことで買ってもらえなかったという経緯を話します。その反動で、他人を犠牲にしてでも自分の幸せを追求するような行動に出てしまったのかと祐介は分析しますが、祖父の喫茶店が閉店したときに常連客達から花束を渡された父が泣いていたのを春は知っていました。奥村社長はもともと涙もろい人のようで、改心すれば以前のようになってくれると蓮は励まします。

そしてちょうど打ち上げ中に、奥村社長は記者会見を開くことになっていました。スマホでその中継を見ることにする蓮たち。

オクムラフーズの労働実態を明らかにする、と報道陣の前で語り始める奥村社長。過酷な労働環境も、ずさんな衛生管理、それらを企業ぐるみで隠ぺいしたこと全てが事実だと認め、頭を下げます。社長の経営方針に反対していた社員たちが数十名も病気退職していたことを指摘され、廃人化の件について話す時が来たと期待したそのとき――

冴さんの上司、特捜部長が何者かと電話で話をしていました。「こちらの狙い通りです」から始まった発言を聞く限りでは、奥村社長を囮に怪盗団を潰す計画としか思えません。警察に企業体質が知られれば刑事事件に発展するのは確実でありながら、予告状を受け取ったことを通報したことと部長の身内発言からするに、裏で繋がっていたのは間違いなさそうです。

しかし部長の言葉遣いからすると、電話の相手はもっと高い地位の人物にしか思えません。電話の相手が精神暴走事件や廃人化の黒幕なのでしょうか……

さらにエンディング後のCパート、怪盗団の逮捕に異常な執着を見せる冴さんの目に不穏な光が…?

ペルソナについて

奥村 春のペルソナは「ミラディ」。

モチーフになったのはフランスの小説家アレクサンドル・デュマの作品「三銃士」の登場人物で、ミレディーとも。陰険で、神を信じず、己の力のみで生きる謎多き美女です。

タイトル PERSONA5 the Animation
監督 石浜真史
放送期間 2018年4月
主な声優 雨宮 蓮:福山 潤
坂本 竜司:宮野真守
高巻 杏:水樹奈々
製作会社 アニプレックス
その他の情報 http://p5a.jp/

 

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