熱血アニメ列伝その35-3 へーきへっちゃら!『 戦姫絶唱 シンフォギアGX 』

熱血アニメ列伝その35-3 へーきへっちゃら!『 戦姫絶唱 シンフォギアGX 』

本当に「酷暑」という言葉でしか言い表せないほどの暑い夏の終わりがようやく見え始めた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今年の夏は本当に暑すぎて、微妙に仕事以外の記憶がほぼないような状態ですが。そんな夏の終わりに、先月に続いて『戦姫絶唱 シンフォギア』シリーズを今回も扱います。

今回扱うのは、その第3作目『戦姫絶唱 シンフォギアGX』です!まずはいつもの通り、あらすじから!「抜剣!!」

何するものぞっ!!シンフォギアァァァ!!『 戦姫絶唱 シンフォギアGX 』のあらすじ

『戦姫絶唱 シンフォギアG』での事件は「フロンティア事変」として、呼称され、主人公響たちの活躍によって、何とか収束を迎え、更にそこから少し時間が経った後。

響達は、前回の「フロンティア事変」により、ノイズの脅威が去ったことで、その所属を超常災害対策機動部タスクフォース「S.O.N.G.(Squad of Nexus Guardians)」に再編されます。

ノイズとの戦闘が無くなり、シンフォギアの使用目的が基本的に「人助け」になった事を、ことの他喜ぶ、主人公「立花響(たちばなひびき)」。

前作から仲間になった「月読調(つくよみしらべ)」と「暁切歌(あかつききりか)」、更に「マリア・カデンツァヴナ・イヴ」。そして勿論「雪音(ゆきね)クリス」と、「風鳴翼(かざなりつばさ)」の装者達も健在。

装者達と、学園生活を送り平和な日々を満喫する響たち。しかし、その平和は長くは続きません。

「LIVE GenesiX」というノイズによる被害者の鎮魂の為のチャリティライブに出演するマリアと翼の中継を、響の学友達と共にクリスの部屋で一緒に見ていたその時。火災による救助任務に駆り出される、響とクリス。

しかし、その火災は通常のものではありませんでした。その火災こそ、新たな敵、錬金術師「キャロル・マールス・ディーンハイム」が遣わした「自動人形(オートスコアラー)」によるものでした。

その事を知らず、火災現場にシンフォギアを纏い、救助活動に勤しむ響。

そこで、少女達は運命の出会いをはたします。

キャロルは、自身の分身ともいうべき存在「エルフナイン」を追っていたところを、救助活動を終えた響と邂逅します。

その後、キャロルはシンフォギア装者達に本格的に牙をむき、彼女の生み出した「アルカ・ノイズ」により、シンフォギアは分解、破壊されてしまい、響達装者全員が、シンフォギアを纏う力を失う事に。

窮地に立たされる響達。その響達の反撃の鍵は、キャロルの元から逃げてきた「エルフナイン」の持つ技術による、シンフォギアの修繕とパワーアップ計画。

響達は、シンフォギアを再び纏うことが出来るのか?そして、シンフォギアのパワーアップは成功し、キャロル達への対抗手段は完成するのか?

三度、戦いのステージの幕が開きます……!

色々な形の親と子の絆の描写が熱い!時代や国籍を違えても!

熱血アニメ列伝その35-3 へーきへっちゃら!『 戦姫絶唱 シンフォギアGX 』
画像引用元:©Project シンフォギアGX

『戦姫絶唱 シンフォギアGX』のあらすじ、いかがだったでしょうか?

前回の『シンフォギアG』の時にも少し触れましたが、コラムを書き終わった前後で、『GX』の公式HPを本編視聴よりも先にちょこっと見てしまい。

そこに書いてあったあおり文句

「勃発 魔法少女事変(ヴァーサス アルケミックカルト、とそれぞれの漢字にふりがながふってあります)」

に、かなり驚いたんですよね、今回の『GX』は。

「魔法!!そう来たかああ!!」

GXを見る時に、その設定に自分のように驚かれた方は相当数いらっしゃるんじゃないでしょうか?

まあ、正確には敵側がふるうのは、「錬金術」で。微妙に魔法とは少しニュアンスが違うんですけどね。まあ、魔法も錬金術も特に注釈がなければ、区別をいちいちする人は少ないとは思いますが。

(そこはとても大事だよ!って方も勿論いらっしゃるとは思いますけれども)

に、しても。やはりこういう「モチーフがシリーズ毎に変わって、視聴者を楽しませる要素の1つになっている」ってところは、このコラムで散々話題にしている「平成仮面ライダー」に通じるところも多分にあるようにも思えます。

この部分に関して、今回は「熱血」とするコラムを書こうとも思いましたが……。

何より、今回の『GX』で自分が胸を熱くした部分は。

「親と子の絆」

のような部分でしょう!

今回の『GX』は、後半は特に「父親」と、各キャラクターの関係性が重要な部分を担っています。

特に主人公の響とその父親の関係性が、個人的には胸を熱くする要素がとてもありました。

これ、うっかり詳細書くとかなりのストーリー的なネタバレにもなりかねないので、描写が難しいところですが……。

響とその父「立花 洸(たちばな あきら)」は、今作でその関係性的に「破壊と再生」が描かれています。

特に父「洸」は、物語中盤はかなりの「ダメな大人」として描かれている部分が多いのですが、その彼が文字通り「再生」していく様は、この手の肉親系のエピソードには目から汗が出てしまう筆者の胸をかなり熱くさせました。

シンフォギアシリーズは、特に敵を除いては、主人公達装者の周りの大人の人達がそれぞれ基本的にかなり「格好良い大人」として描かれています。

その中にあって「洸」の存在は「大人にだってダメな人間がいる」という、まあある意味当たり前とも言える世の中の真実を描いている部分もあるように思えます。

その「ダメな大人」がダメなりに何とか前を向いて、自分を変えよう、良くしていこうという描写は、この手のアクションSF的な作品では、物凄く稀有なものと言えるかもしれません。

是非、実際にこの筆者お勧めの今回の「熱血ポイント」は本編で確認して欲しいところですが……。

に、しても。響のお父さんの名前が「洸(あきら)」って。

子の名前とお父さんの名前合わせると、某鳥に変形するロボットアニメの主人公まんまやんけ……と、公式HPでその名前を確認した時にむっちゃ突っ込んだのは筆者だけではないでしょう(笑)。

かなり複雑かつ、細かい設定が多いシンフォギアシリーズにあって、こういうちょっとある意味「笑い」を含むお遊び的な設定というのは、珍しいなあ、と少し思ったりもしましたね。

また、「親と子」の絆、というか関係性は、各シンフォギア装者でそれぞれ全く異なるのが面白いと感じた部分でもあります。

まともに、一応両親が存在しているのは、主人公響のみ。

後は、ほぼその詳細が不明な状態のキャラクターばかりで。それでも、それぞれの親の存在が、戦いに際してのメンタルにも影響を与えている描写にはかなり感心させられました。

敵側のボスキャラである「キャロル」の「父親」も、今回はかなり重要な意味を持つ存在で。

敵・味方、国籍、そして時代。色々な親子関係が恐らく対比的に描かれているのは、かなり物語の描写として上手い部分だな、とも思ったところでした。

こういうところの丁寧な設定や物語の展開も、シンフォギアシリーズが人気を博している部分でもあるんでしょうね。

物語の基本はハッピーエンド!そして、また次作へ……!

熱血アニメ列伝その35-3 へーきへっちゃら!『 戦姫絶唱 シンフォギアGX 』
画像引用元:©Project シンフォギアGX

前項で響のお父さんのお話を書きましたが、それに関連する「中の人」的な話を、最後に少しだけ。

響のお父さん「洸」役の声優さんは、「関俊彦」さん。筆者のアニメキャラクターで一番好きなキャラクター「ブリード加賀」(『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズ)の声優さんでもある関さんですが。

このシンフォギアには「水樹奈々」さんも出演されている事で、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』での共演を少し思い出してしまいました。

どちらも、「歌」が作品にかなり重要な意味を持つ作品ですし、スタッフの遊び心的な部分がこの辺にも少しあったのかなあ?とか。一応確認してみたら、クロスアンジュの方が放送は先なので、あり得ない話ではないかもですね。

まあ、また妄想の類の域を出ていない話ではあるんですが。シンフォギアシリーズのコラムは概ね筆者の妄想で出来ていますってレベルでこの手の話多いですね。関係者の皆さん、申し訳ないです!

それにしても、「水樹奈々」さんは素晴らしい声優さんであり、シンガーであるなあ、と改めてこのシンフォギアシリーズを見ていると思いますね。

実は筆者は、そこまで水樹さんの出演作品をちゃんと見ているものが多くないので(『トリコ』と前述の『クロスアンジュ』ぐらいだったのです)。

声優さんとしての力量は、翼の普段古風な少女でありながら、時折見せる、今時な部分の絶妙な使い分け的な演技とかも、本当に素晴らしいですし。

勿論、シリーズ通しての主題歌を担当している事や、劇中の挿入歌(シンフォギアの発動のための「聖詠」も含めて)などの歌唱力の高さは、やはり他の声優さんと比べても頭1つ抜けているようにも思えます。

(他の声優さん方も、物凄く歌唱力のある方ばかりなのは、言うまでもありませんが)

そんな彼女の魅力を、改めて知る事が出来た本シリーズ。前々回のコラムでも言及してますが。このシリーズのコラムを書こうと思ったのは、推薦者の方がいるからなのでした。

その見るきっかけを下さった推薦者の方に対しては、感謝の念に堪えません。

ところで、中盤までのストーリー展開で、「これはハッピーエンドになるのだろうか……?」と思った部分も多かった本作『GX』。

幸い、エンディングまでには、諸々事態も収束して、後に繋がる希望もたくさん生まれているようにも思えます。

やはり、物語の基本はハッピーエンド!な作品が自分は好きなんだな、と改めて思ったりもした本作品でした。是非、このコラムを読んでいる方々にも、実際に視聴して欲しいところです。

さてさて。勿論次回もこのシンフォギアシリーズ、現在(2018年8月末)の時点での最新作『戦姫絶唱 シンフォギアAXZ』について執筆する予定ですので、また来月もお付き合い下さると嬉しいです!

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