TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第355話「兎は月夜に高く跳ぶ」【感想コラム】

TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第354話から第367話までのまとめ【感想コラム】

アニメではいつものこと扱いされる「終わる終わる詐欺」をついに原作がやらかしたため、予定してた話数で話が終わらなかった『銀魂.銀ノ魂篇』!

原作は週刊少年ジャンプでの最終回を経て、今冬発売のジャンプGIGAに移籍・掲載予定です。ニュースで「銀魂、最終回まであと5話」や「来週最終回」の報道があったため、空知先生は震え上がったとか…

『 銀魂 銀ノ魂篇 』第354話から第367話までのおおまかなあらすじ

TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第362話「看板」【感想コラム】
画像引用元:©空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス

天鳥船に突入を果たした桂たちと高杉率いる鬼兵隊、坂本と桂の部隊はアルタナ解放軍を率いる圓翔の打倒を、鬼兵隊は「火之迦具土神」の破壊を目的として大きく二手に分かれて進軍します。

地球では夜兎族に捕らわれた源外の捜索が行われていましたが、同族の気配を感じ取った神楽が単独で先行。危機に陥ったところに神威率いる春雨第七師団が到着し、夜兎同士の戦いは兄妹の勝利に終わったことで状況は落ち着いたかと思いきや、虚の策略で龍脈の暴走が起こったため江戸のあちこちからアルタナが吹き上がり、溢れるアルタナと火之迦具土神のエネルギーが合わされば地球どころ天の川銀河の危機を招くという状況に陥りました。

ますます火之迦具土神を止める必要性が高まる状況下で、地球・春雨残党、解放軍共に莫大な犠牲を出しながら戦いは続き万斉を失いながらも高杉は制御中枢へ到達、その破壊に成功します。

圓翔は以前から自らの抱える罪の意識から逃げ続けていたのですが、アルタナの暴走により愛する者も憎む者も失ったことから死ぬまで戦おうとしていました。しかし、桂は「何度失っても…何度奪われても…何度だって人を愛し…憎む!」と全く違う価値観を叫びます。自分の身に起こった出来事を全て受け入れ、それでもなお前に進もうとする。銀魂の登場人物たちの生きざまを現した言葉です。

高杉も戦いに加わったことで、ついに圓翔から戦う力を奪うことが出来ました。“戦が終わったあとの日常こそが本当の戦場”だと高杉に説かれ、圓翔は戦争の終結を認めて天鳥船の落下を止めるための協力を求めますが、上層部から戦いを強いられ仲間を失ったことに憤る兵士の銃撃で圓翔は即死、喜々も致命傷を負うことに。再び戦いが始まるかと思われたところを制止した喜々は「戦を始めた我らにはそれを受ける責任がある」と発砲した兵士に告げます。その上で、我が民は憎しみに耐えて戦を終わらせることを信じていると言いました。先代将軍である茂々を暗殺して将軍となった彼ですが、様々な経験を経て確かに将軍としての役目を果たせる人物へと成長を遂げていたことを桂も認めます。自分の死をもって古い時代を終わらせる。そう告げて最後の将軍はこの世を去るのでした…

虚によって暴走した龍脈は、守護者の黄龍の巫女と狛神によって少しずつ鎮められ始めています。定春も狛神としての役目を果たすべく合流し、江戸を護ろうと力を振り絞りますが虚の差し向けた奈落に襲われて傷を負うなど状況は不利。

万事屋の元には星海坊主も現れ、奈落に対抗しますがターミナル地下の“門”が決壊し龍脈の暴走を止める手段は失われました。

この状態で天鳥船が地上に落下すれば、火之迦具土神を止めた意味がなくなってしまう。そのため、長谷川の発案でハタ皇子の央国星の艦隊は耐衝撃シールドを使って落下するまでの時間を稼ぐという手段に出ます。解放軍の残存艦隊も加わり、龍脈が収まるまで耐えようと試みるのですが……

ついに虚との決戦、万事屋と真選組に春雨第七師団と星海坊主という信じられないような組み合わせが戦いを挑みます。しかし、虚は視力を奪われても全く障害がないかのように淡々と剣を振るい、犠牲ばかりが積み重なる絶望的な戦いを繰り広げることになりました。侍たちの絶望を愉しむかのような虚に対し、新八は怯むことなく反撃を行い…そして、ターミナルから吹き上がるアルタナが収まっていることに気付きます。

アルタナに満ちた大穴に落ちた定春ですが、それは内側から龍脈を制御するのが狙いでした。狛神が力尽きるのも時間の問題だと判断する虚、しかし巫女姉妹が民衆の生命力を験力に変換して定春に送ったことで覆ります。この場に集まった人々は、戦うことが出来なくても地球の行く末を背負う覚悟を備えていました。不幸にも、自分の弱さを乗り越えられる強い心を持った“人間という生物”を知ることのなかった虚は、激しく動揺。自分が人間を恐れているという事実を突きつけられますが、天鳥船が墜ちてくるという状況の中、不穏な言葉を残してアルタナの中へ身を投げ、それによってようやく戦いは終わりました…

TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第365話「救い」【感想コラム】
画像引用元:©空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス

2年後。江戸の街は徐々に復興されつつあり、ターミナルもまた修復されています。けれど、「万事屋銀ちゃん」には18歳になった新八の姿しかありません。

力を使い果たして眠り続ける定春を目覚めさせる方法を探すために神楽は宇宙へ旅立ち、銀時も「やらなきゃいけねぇこと」のために江戸を離れたのです。そのうえ真選組は解体され、初代総理大臣の座に桂が就いたりして変わったことが山盛り。松平公から桂暗殺の指令を(否応なく)受けた新八は、闇商人になった陸奥から“最強の武器”として神楽の娘の神流を預けられ、政府の裏方に回った沖田たち真選組の隊士らと遭遇しました。

松下村塾の跡地を訪れた銀時は、朧の墓を建て線香をあげる高杉との再会を果たすと共に一太刀交わし合いますが、銀時がつけた頬の傷が瞬時に癒える異変を目にすることに。警察に取り囲まれたため高杉は逃走、銀時は左遷させられたはずの土方と遭遇し、事情聴取を受けるものの頃合いを見て脱出。2年間高杉を探していたまた子と武市に出会い、彼女らに高杉を追わないよう忠告しますが、奈落の襲撃を受けて窮地に陥ったところへ高杉が現れ、共に江戸へ向かう船に乗ることになります。

神流と名乗った幼い女の子は、気功で肉体を操作していた神楽本人でした。自分が万事屋の解散を招いたと後悔し、合わせる顔が無いと姿を変えていたのです。そして、宇宙を旅しても定春を目覚めさせる方法は見つからなかったと新八に告げるものの、新八は例え彼女が旅立たなくても銀時は江戸を去っていただろうと慰めました。沖田は銀時の旅立った理由に心当たりがある様子。銀時が奈落に追われる理由、高杉が銀時から奪ってでも護ろうとしているもの、それは虚の心臓。

虚がアルタナへ身を投げたときの言葉を耳にしていた銀時は、いずれどこかの龍穴で虚が再生する予測を立て、日本中に点在する全ての龍穴の調査をするために江戸を去ったのです。とある龍穴を奉る者達が見つけた“肉片のようなものが形作った赤子”と出会い、彼らが恐れるその子を引き取り、殺そうとしても果たせなかったため共にあてのない旅を始めました。赤子は瞬く間に成長して少年の姿になり、ある日始めて言葉を発したものの、虚の復活を目的とする奈落に襲われ、阻止するために自らの意思で心臓を銀時に託したのです。

高杉もここまでの事情を把握しており、更には銀時の知らない事実…囚われた少年の肉体が仮死状態でも生きていること、奈落を動かしているのは天導衆の残党であることを掴んでいました。

2年前、圓翔と対決したとき既に瀕死の重傷を負っていた高杉は、死ぬ前に天導衆を始末しようと試みます。しかし、不死の血を取り込み過ぎた奴らは“虚の因子”というべき物を持っており、その上不死の血で失ったものを取り戻すことを願った解放軍の一部によって天鳥船から運び出されてしまいました。致命傷を受けた高杉は、師を救う時間を得るために朧の遺骨を取り込むことを選び辛うじて生き延びることに成功したのですが、残された時間が少ないことも理解しており、それ故に素直に動けるようになったとも言います。

その頃、天導衆の支配から解放された星々で、大規模なテロが頻発していることを桂と紫雀提督は話し合っていました。いずれもその星の住民、共通点もない人々がある日突然徒党を組んでテロを引き起こして自害するという不可解な事件です。しかし、彼らについて調べるうちにとある宗教が関わっていることが見えてきていました。失った家族や仲間を取り戻したいという思いを抱く人々を不死への信仰で取り込み、利用しているのだと。天導衆の残党がそうやってあちこちの星からアルタナを強奪し、不死の血の研究を行いながら勢力を拡大していることを紫雀提督と桂、そして高杉は突き止めたのです。

完全なる不死の製法を見つけ出す研究には虚の心臓が不可欠、そのため銀時は狙われた。江戸でも勢力を拡大しており、次のターゲットが江戸のターミナルであることも分かっていました。天導衆の手からも、呪われた因果からも先生を救うために2人の弟子は船で江戸へと向かいます…

江戸で別行動を取ることになった銀時と高杉。(死にかけつつ)ついてきた土方にロボな山崎は2人を尾行しようとするものの、知り合いに見つからないように四苦八苦するはめに。マネキンの振りをしてお妙の目をごまかしたり、銀時が高杉風のカツラを被ったりしているうちに普段強気な女性陣の繊細な胸の内を聞かされることになり、自分のやっていることに迷いを抱きますが…

ぶっちゃけると文字数の問題が

TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第353話「武士道とは一秒後に死ぬ事と見つけたり」【感想コラム】
画像引用元:©空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス

あらすじ説明してるだけで3000文字を余裕で突破してしまい、感想のまとめじゃなくなってる気がしますぞ!
人気番組のパクリで幕を上げた『銀ノ魂篇 後半』ですが、まさか内情ぷっちゃけて終わるとは思いませんでした…銀魂は銀魂らしく始まって終わりましたね。こういうことをやるからこその銀魂です。作画担当さんが力尽きたのでいらすとやみたいになってるんでしょうか…可愛いけど。

(元)担当さんを毒キノコマナベ(アイドルオタ)って呼び方がゴリラ原作者くらいひどいですが、中の人本人連れてきたのかよ!?流石に空知先生はコメントのみ。セリフは以前録ったやつですね。

実際問題、ファンも7月に後半が始まったときは原作に合わせて終わると思ってました。が、カウントダウン始まった時点の原作の内容が「これどうやって残りのページ数で風呂敷畳むの?」という内容だったため、「空知先生ならあるいは…」や「『俺達の戦いはこれからだ!』で終わるんじゃないか」と予想が出てまして、結果はご覧の有様という…
Twitterのトレンドでテニプリのファンに迷惑をかけましたが、銀魂のファンは笑い転げながらの最終回という空知先生はただ者ではないことを再度認識する終わり方でした。

アニメスタッフの皆様は、単行本より早くアニメを作るという無茶をなんとかやり遂げられまして、心の底から楽しませていただきました、ありがとうございます。

いつかまた、アニメで“最終回の先”を行く銀さん達に会えることを期待してしまいますが、いまはただお疲れ様でした。と頭を下げたい気持ちでいます。

タイトル 銀魂.銀ノ魂篇
原作 空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監修 藤田陽一
監督 宮脇千鶴
出演 坂田 銀時・杉田智和
志村 新八・阪口大助
神楽・釘宮理恵
その他の情報 http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/gintama/

銀魂 銀ノ魂篇 週刊感想コラムのまとめ

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